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牧が圧巻のHRと好走塁 XYDB紅白戦

02/07 紅白戦@アトムホーム宜野湾

1軍メンバーの白組とファームメンバーの紅組の対戦。初回、紅組は知野のソロで先制し、桑原の内野ゴロ間に追加点を奪った。2回にも山下のタイムリーで3点をリードしたが、その裏に牧の初打席ホームランで1点を返した。3回に白組が佐野の2点打で追い付くと、4回には山下のホームランと関根のタイムリーで1点ずつ取り合い同点が続く。後半3イニングは両軍の投手が踏ん張り、三浦、仁志の両監督の初陣は引き分けに終わった。

スコア

紅 210 100 0 | 4
白 012 100 0 | 4
(7回制、打者10人の特別ルール)
盗塁:森(5回)
盗塁死:乙坂(6回)
暴投:飯塚(3回)、櫻井(6回)
失策:田部(7回)

メンバー

紅組1234567
[6]410投ゴロ空三振中安二ゴロ
[3]5知野311中本(1)三邪飛左飛
[2]益子210左安二ゴロ
H2高城000四球
[9]7蝦名310左2右飛一邪飛
[8]D9桑原311遊ゴ(1)右2空三振
[D]8乙坂200見三振空三振四球
[7]9D楠本310右中2左飛空三振
[D]3山下322右2(1)右本(1)一ゴロ
[5]D小深田300投ゴロ空三振二ゴロ
[4]田部310左安捕邪飛遊ゴロ
2994
白組1234567
[8]D神里400左飛左飛見三振見三振
[3]田中俊100一ゴロ四球
H3中井200中飛三ゴロ
[9]細川310死球一邪飛右中2見三振
[D]佐野112四球左安(2)
HD戸柱200見三振二失
[5]4伊藤裕400遊飛中飛空三振一邪飛
[4]5211左本(1)四球遊ゴロ
[6]柴田200二ゴロ右邪飛
6倉本100二ゴロ
[2]山本100中飛四球
2嶺井100中飛
[7]関根321左飛右安(1)右安
[D]8宮本110右2四球四球
2864
紅組
坂本291021
飯塚162012
中川1.192231
櫻井1.271210
笠井140100
白組
阪口2126203
京山282201
砂田151110
伊勢130110
宮城130000

所感

謙虚なルーキーが挨拶代わりの特大弾

前日、初めての試合を前に「まずは打てなくても仕方ないくらいの気持ちで」と語っていたドラフト2位ルーキーの牧が、最初の打席でレフトポール際のネットに当てる特大のホームランを放った。

先発の坂本との対戦。初球は134キロのストレートにやや遅れて空振り。2球目はアウトサイド低めに137キロストレートが一杯に決まり、2球で追い込まれた。3球目はチェンジアップがアウトサイドへ完全に外れて1ボール2ストライクとなって4球目。インサイド低めを狙った135キロのストレートが、真ん中やや外寄りに入ったところを強振し、打球は打った瞬間切れなければと言う当たり。防球ネットのかなり高い位置に当たる、推定120メートルという特大の当たりになった。

最初の打席でこのバッティングは、インパクトが非常に強い。三浦監督も「実戦向きなのかな」と言う通り、バッティング練習でもないような凄い当たりを初の実戦で放った。東都では5ホームランだが、大学日本代表で4番を務めるなど、本人が自覚するようにチャンスに強い。体つきからしてもホームランを期待しても良さそうだが、実戦での勝利への貢献が彼の持ち味なのだろう。

2打席目は、コントロールに苦しむ中川の投球を冷静に見切って四球。続く柴田のライトファールグラウンドへのフライに対して、ライトの蝦名が難しい体勢での捕球になるのを見ると、タッチアップでセカンドを陥れた。盗塁できるほどの俊足ではないかもしれないが、足でもチームに貢献して見せた。今後がますます楽しみになった。

京山が150キロの速球で好投

第1クール3日目のフリー打撃でも一番良かった京山が、2月7日にして150キロを投げ、2回を2安打1失点に抑え、2三振を奪った。桑原には高めに入ったところを巧くライト線へ運ばれ、山下には甘く入った147キロのストレートをライトスタンドへ深々と運ばれたが、この時期にこれだけ投げられれば文句ないだろう。今後はケガに気を付けながら、オープン戦で開幕ローテーションを奪える結果を出すために、準備を続けてもらいたい。

5回途中から代わった櫻井も、伊藤裕、神里から三振を奪うなど、好投を見せた。コントロールに課題があるが、この日はストレートの威力もあって、変化球が良いところに決まっていた。砂田、池谷らとの争いになるが、今後も結果を出して行きたいところだ。笠井も152キロをマークするストレートに球威があったが、打者が空振りするほどではなかった。昨年もそうだったが、コントロールはもちろん、勝負球に使える変化球の精度を磨いていきたい。

今年も大声打法が炸裂した山下

山下が2本の長打で2打点。紅組の中で最も気を吐いた。最初の打席は、、阪口の真ん中に入って来た141キロストレートを痛烈にライト線へ運ぶ、タイムリー二塁打。2打席目は好投の京山の147キロストレートをライトの防球ネットに当てる、打った瞬間の当たりだった。いずれもインパクトの際に大声を出す彼のスタイルだった。

TBSの実況、林氏は昨年も無観客試合でかなり目立っていたのだが、知らないようで昨年のオフに何があったのか?と言っていた。田部も当初「たべ」と連呼するし、10人目の打者宮本を関根と間違えたりと今日の実況はミスが目立ってしまった。井手氏との話は非常に面白かったのだが。

山下はファームスタートとなったが、昨年からパワーがついてきて、今年はさらに進化したように思う。キャンプ前の期待するポイントにも書いたが、ファーストのソトが遅れるようであればスタメンのチャンスもある。昨年も左の代打で結果を出したように、佐野がいなくなった代打が薄いので彼にかかる期待は大きくなっている。順調にキャンプを送っているようで、オープン戦の1軍帯同を狙って欲しい。

1番センターの行方は混沌と

まだキャンプ6日目、2月7日の試合であり、ここで絶好調でも開幕で不振になっては意味がない。この日の結果でどうこうということはない。それでも、この日の神里の4打席はちょっと気になってしまうような内容だった。この結果を糧に残りのキャンプを良い形で過ごしてもらえれば良いが。

今キャンプで1軍に抜擢された関根、宮本が結果を出しただけに今後はセンターの争いが混沌として来る可能性もある。関根はしっかりと捉えて一二塁間を破るライト前ヒットが2本。うち1本がタイムリー。宮本も最初の打席で痛烈なライト線への二塁打。その後も2つ四球を選んで出塁したが、塁が詰まっており武器の足を見せることはできなかった。

細川は坂本からユニフォームを掠る死球を受け、笠井の時もヘルメットに当たりそうな抜け球があったが、右中間への二塁打と結果を残した。

一方、ファームから参加した乙坂が今一つの内容で2三振、詰まった当たりが幸運な二塁打となった楠本は6回の守備で乙坂と交錯して手首を痛めたようだ。桑原は右への長打を1本放っているが、当面は現在1軍にいる外野手で、佐野を除く2つのポジションを争って行くことになりそうだ。

投手陣は今ひとつピリッとしない内容

こちらについてもまだ2月7日で調整段階であり、結果が出なくても焦ることはない。ただ、1軍当落線上や開幕ローテーションを争う投手は、キャンプ後半の実戦から結果を出して行かなければ残れない。現時点で自分のボールが投げられていないのであれば、あと1週間強で精度を上げて行く必要があるだろう。

阪口はストレートが140キロそこそこで、球威、コントロールともに不足していた。嘉手納のメンバーが積極的に打ってきたこともあり、6安打を浴びてしまった。逃げた投球ではなく、四球も与えていないところは評価できるが、もう少し球威が欲しいし、ストライクを揃えすぎた印象だ。

坂本はスピードガンでは130キロ中盤だったが、クロスファイアの球威、キレは感じた。昨年のフェニックスリーグでは出るたびに打たれていたので、ボールの精度を上げて行きたい。

中川もコントロールが思うようにいかず、ピンチを迎えたところで力んでしまい、余計に乱れるという悪循環だった。飯塚も良いボールと悪いボールがはっきりしていたように感じた。こちらも今後の調整で精度を上げて行く必要があるだろう。

貴重な井手正太郎氏の解説

ベイスターズOBで、現在は琉球ブルーオーシャンズでコーチを務めている井手正太郎氏がTBSの中継の解説を務めた。昨年からコーチに就任し、沖縄在住となっている。解説の経験はないようで、バックネットの上段から野球を見ることが初めてと語っていた。

ホークス時代の2年目に、佐野のおじにあたる佐々木誠氏がコーチに就任し、マンツーマンで指導を受けたエピソードを披露していた。代打については「前に飛ばしたら勝ちと思っていた」というように、乙坂について気持ちの切り替え、割り切りが向いているのではと分析していた。

3回に4番の佐野が追い込まれながらもレフト前へ、同点の2点タイムリーを放つと、「詰まり落とし」という表現で流石のバッティングと称賛していた。牧のバットを見るや、「シュアプレイは珍しい」と指摘していた。確かに彼が言う通り鈴木尚典監督(BCL神奈川)が使用していたメーカーのようで、プロで使っている選手はそう多くはないようだ。

倉本については、性格的にやや内向的な部分があり、悩み相談を受けたことを明かしていた。実現しなかったが、ムネリンとの自主トレも考えていたそうだ。

ベイスターズでの現役時代は、「延命」「そうめんパワー」でコアなファンから知られていた井手氏だが、引退後は1年だけ球団職員となったが退団。その後は起業してトークショーや地元宮崎のフルーツ販売、野球の個人指導をしていたようだ。2020年から琉球ブルーオーシャンズのコーチとなっている。時々行っていたベイ押しの居酒屋で井手氏が来るイベントを紹介されていたが、参加は実現していなかった。今回話を聞く機会が得られて、話も上手で面白い話をいろいろとしてくれる印象だった。今年もコーチを務めるのでなかなか難しいだろうが、今後機会があればという感じ。

その他

昨年のイースタン、秋のフェニックスリーグから長打力がついてきた知野が、思い切りの良いスイングで先制のソロホームラン。試合の流れを作った。内野は二遊間が激戦模様だが、知野も割って入るために攻守にレベルを上げて行きたいところだ。昨年ファームを率いた三浦監督はもちろん認識しているはずだが、存在感をアピールできた。

小深田がスタメン出場し、3打席。結果は出なかったが、最初の打席からフルスイングで、ベンチからも驚きの声が上がっていた。変化球にもある程度付いて行っていたので、今後の成長が楽しみだ。

森はあわや悪送球があったが、ショートでフル出場。バッティングはセンターへ運んで1安打。すかさず嶺井から盗塁を決めた。この試合唯一の盗塁だったので、足はアピールできたのではないか。田部もトンネルはあったが、鋭い打球を放って1安打。高卒2年目も小深田ら後輩ができて、さらなる成長に期待。

今年初の試合を楽しむことができた。引き分けだったが、ファームから参加したメンバーの良いところが目立った印象だ。今週は10日の休日を挟んで練習が続き、13日(土)からいよいよ対外試合となる。紅白戦だとやりづらい面もあると思うので、この試合で各選手がどんなプレーをするのか、楽しみにしたいと思う。

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