横浜DeNAベイスターズの東克樹投手が12月19日、推定1億500万円で契約更改。大台を突破し、1億円プレーヤーとなったことに喜びを語った。また、NPBは2024年のオープン戦日程を発表した。ベイスターズは、2月24日の日本ハム戦(タピックスタジアム名護)を皮切りに19試合を予定している。
東「成長できた1年」
ドラフト1位で入団し、ルーキーイヤーには11勝を挙げて新人王を獲得。推定年俸は1,500万円から一気に5,550万円に跳ね上がった。だが、2年目は左肘の故障で7試合の登板に留まり、3年目の2020年にはトミージョン手術を受けた。2021年の終盤に実戦復帰し、2022年は開幕投手を務めたが僅か1勝に終わった。
毎年、1,000万円前後の減俸となり、今季は2,610万円で迎えた。春季キャンプ、オープン戦では好投もあったが、打ち込まれる試合も目立ち、開幕ローテーションをギリギリ掴んだ形だった。キャンプ後半から腕を少し下げるフォームに変更。本人も不安をぬぐい切れないまま開幕を迎えた。
最初の登板で7回無失点の好投で勝利を挙げた。これで乗って行けた。4月は4試合の先発で3勝、防御率0.64という快投だった。今年から組み始めた山本とのバッテリーも功を奏した。5月は2敗を喫し、防御率5.79と苦しんだが、そこから先は負けることなく、レギュラーシーズン最終戦まで突き進んだ。
1999年の川村以来となる16勝で、1993年の野村以来の最多勝。さらに、最高勝率のタイトルも手にした。4月、6月、8月と好成績をマークしたが、阪神の村上、バウアーに奪われた月間MVPも、9・10月度で受賞した。9月は月間5勝で、バウアーの不在と今永が勝てない状況をカバーした。
今、MLBから高い評価を受けて移籍をしようとしている今永でも果たせなかった15勝投手。最終戦は0-1と援護なく負けてしまったが、16勝3敗でチームに13の貯金をもたらしていることも素晴らしい。これぞエースの成績だろう。
東は、報道陣からのMLB希望の話に「ありません」と即答したようだが、まずは2年続けて成績を残すことが重要だろう。ルーキーイヤーは素晴らしい成績だったが、左肘の故障に泣いた。トミージョン手術から3年ほどが経過し、だいぶ馴染んで来ただろう。肘の不安はないが、1年間フル回転で172イニングを投げた疲労もある。ケガだけには注意したい。
今永が抜け、本当の意味でエースとして期待がかかる。7,890万円アップで1億円プレーヤーの仲間入りを果たし、チームを引っ張る中心選手という意識も十分。個人の目標としては最優秀防御率の獲得。2023年は1.98という数字を残しながら、村上を上回れず逃した。
若手にチャンスを与えて欲しいとチームの中心選手としての話もしたという東。成長できた1年で、自分の投球を確立したが、2024年はどんな進化を見せてくれるか。
ハマスタではオープン戦10試合
2024年のオープン戦の日程は以下の通り。
- オープン戦開幕は、タピックスタジアム名護の日本ハム戦ビジター
- 宜野湾では、コロナによる制限が出る直前の2020年以来のオープン戦
- かつて公式戦のホームゲームも開催した北九州では2012年以来の試合
- ここ数年なかった九州→関西→関東と北上して行く日程が復活
- ハマスタは5日ロッテ戦から、昨年の6試合から10試合に増加
- マツダスタジアムでのオープン戦は、2016年以来
- 交流戦が予定されているエスコンフィールドでオープン戦最後の3連戦
基本的にオープン戦は、別のリーグのチームとの対戦が多くなるが、読売、阪神、中日の3チームと1試合もないというのは、今までに記憶がない。最近はセルラースタジアムで対戦して那覇から横浜へ戻るパターンが続いていた。ハマスタでも対戦なし。
同一リーグなので広島との対戦も少ないが、マツダスタジアムでオープン戦はなかなか組まれない。15日に楽天戦をハマスタで行ってから、ゲーム後移動で16日の試合となる。
セ・リーグが少ない分、パ・リーグは全チームと対戦があり、ハマスタではソフトバンク以外の5チームと組まれている。ここ数年は恒例だった静岡草薙での楽天戦は、2024年は組まれなかった。
ドーム球場が、3月3日の京セラドームと、最後の3連戦となるエスコンフィールドしかない。天気が悪いと実戦の機会が得られず、開幕に向けた調整が難しくなりそうだ。
公式戦も含めた2024年の日程カレンダーはこちら。
今週末あたりには、2024年の春季キャンプ日程もリリースされるだろう。球団の仕事納めも近づき、2023年が終わり来年への準備が進んで行く。
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