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牧が4年目の史上最高額! 石田は決断の裏側語る

打点王、最多安打、ベストナインに輝いた牧が、12月20日に契約更改。2億3000万円で、NPBでは4年目の選手として最高額となった。新キャプテンでチームの顔として相応しい評価を受けた。また、FA残留が報じられていた石田も、4年契約で更改。決断の裏側を語った。

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山崎に次ぐ金額で野手トップ

牧は、1億1000万円増の2億3000万円。ほぼ倍増だが、成績と存在感を考えれば妥当だし、セ・リーグの他の4番打者を見ても、村上や岡本和などに比べてまだ低い。それでも、大卒とは言え4年目のNPB史上最高額なのだから、牧も素晴らしいが、それを提示できた球団も素晴らしい。横浜を出る喜びと言われた球団が、ここまで来たのはDeNAに変わってからの関係各位の尽力の賜物。あとはリーグ優勝という結果を出すしかない。

査定には入らないだろうが、WBCでの世界一から始まり、最後はアジアチャンピオンシップまで、ベイスターズの顔として活躍し続けた。開幕後、なかなか調子が上がらない時期はあったが、3割打者が両リーグで5人しかいない中で、打率.293で4位、ホームランは数字を伸ばして29本、そして牧自身が一番重視している打点で、大台を突破する103をマークし、ダントツで打点王を獲得。4番として申し分ない数字をマークした。

5月17日の広島戦では2度の逆転弾、8月4日の阪神戦では村上から逆転2ラン、東が涙した8月11日の読売戦での逆転弾、8月29日の甲子園では佐野の同点2ランに続く決勝ソロ。それ以外にも打点王の名に恥じない殊勲の活躍があった。

だが、牧に対する期待はこんなものではない。やはりペナントレースの順位を左右するような、本当の勝負どころでの一打で、チームを優勝へ導いて欲しい。6月19日は牧が打って、すっきり交流戦優勝を決めたかったが、終盤に3打席連続三振。これだけ打っていながら、まだサヨナラ打が一度もない。十分に活躍しているが、本当の意味でのここ一番ではまだ打っていない。WBCもそうだった。

2024年からさらにキャプテンという重責も加わる。だが、以前書いたように前任の佐野がいて、既に中心選手という状況での就任になるので、牧なら十分やれると思っている。本当に打って欲しい場面で打ち、チームをリーグ優勝に導き、年俸がさらに倍になって、5年目の最高額を大きく更新することを期待したい。

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決断にファン、チーム、優勝

11月15日にFA宣言選手として公示されてから1ヶ月余り。ようやく石田健大が、残留の契約を結んだ。長い熟考にはさまざまな背景があったことを語った。

FA宣言してからは、オリックスの山﨑福に人気が集中し、石田には声がかからなかった様子。他球団との交渉は11月29日になって、ようやくヤクルトと行った。だから、実質はDeNAからの残留オファーと、ヤクルトからのオファーが出揃ってから考える時間は2週間程度しかなかった。

それでも、他のFA選手の行き先が決まって行く中で、残留してくれるのかヤキモキしたベイスターズファンからは苦言もあった。個人的にも、本人が納得するのが一番とは思いつつも、相手があることなので、しっかりと途中経過を共有し、期限を持って返答すべきと思っていた。待たされ過ぎてどっちでもいいやと思うこともあったが、最終的に残留してくれたことは嬉しく思う。

辛辣な声もあったが、残留を望むファンの声も届いており、決断の後押しになったと語っていた。そして、チームメイトとの関係性。ファンとしてもチームのムードの良さは感じているが、中の人間としても良さを感じているのだろう。そして、他のユニフォームを着てではなく、長年優勝できていないチームを優勝させることが自分のためにもなるという解釈に至ったという。

戸柱も、FAするかどうかでかなり悩んだ様子を吐露していた。自分の人生で大きな岐路になるわけで、簡単に決断できるとは思っていない。ただ、他球団からの条件提示を受けると、そちらに気持ちが傾きがちだが、時間をかけてじっくりと判断した様子が受け取れる。

ただ、2023年の成績は、4年4億円規模のオファーをもらうには、やや疑問の残るものだった。これまでの9年間の功績と、FA権取得のお祝いを含めての待遇と捉えておく。そして、1年後輩で同じ左腕としてローテーションで切磋琢磨した今永が、ポスティングでMLBへ移籍する際の移籍金が一部、石田に感謝として渡されると考えておく。

石田は、今永がいなくなる来季こそ、しっかりと先発投手として役割を果たして欲しい。他にいなかったと言われるが、何だかんだで24試合の先発で118イニングを任されるのだから、三浦監督始めチームにも評価されている。打線との兼ね合いはあるが、しっかりとゲームを作る役割を果たして欲しい。

まずは先発ローテーションにきっちりと入り、安定した投球をすることを最優先にすべきだが、もし先発で役割を果たせないのなら、手薄になったリリーフ左腕として投げるくらいの気持ちが欲しい。本人も覚悟している通り、先発が確約されているわけではないが、4年契約を結んでいるので、地に足を付けて、チームの優勝のためにできることをして欲しい。

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2024年春季キャンプ日程

横浜DeNAベイスターズは21日に、2024年の春季キャンプの日程を発表した。昨年に引き続き、建て直し中の嘉手納は使えず、B班は奄美大島でキャンプを行う。

以下は宜野湾のA班の日程。

ユニオ:ユニオンですからスタジアム宜野湾
Agre:Agreスタジアム北谷
コザ:コザしんきんスタジアム
ANA:ANA BALL PARK浦添
タピク:タピックスタジアム名護

昨年までアトムホームが命名権を保有していた宜野湾球場は、2024年から沖縄のスーパー、ユニオンが取得した。CMなどでのキャッチフレーズが「ユニオンですから」ということで、球場にもその名前が採用された。当ブログは、命名権として出資する企業に敬意を表して、なるべくその名称で記載しているが、ちょっと長め。略称はユニオン、ユニオン宜野湾あたりにさせていただく。

さて、日程は例年通り2月1日にキャンプイン。第1クールは4日間で5日(月)が最初の休養日。恒例の新人の休日は、度会を始めA班に入りそうなルーキーたちが楽しみだ。第2クールは3日間で、9日(金)が2度目の休養日。

第3クール初日に紅白戦が行われる。これも毎年恒例だが、昨年と同様にファームが嘉手納でキャンプをしていないので、1軍VS2軍ではなくA班の中でチーム分けして行うことになる。昨年同様、A班は少し多めに人選されるものと思う。12日(日)は、初の対外試合で中日戦をユニオン宜野湾で行う。

第4クールからは実戦が中心となり、宜野湾での日本ハム戦、Agre北谷での中日戦、そして再び宜野湾でロッテ戦が組まれている。最終クールもコザしんきんで広島戦、ANA BASEBALL PARK浦添でヤクルト戦とビジターの練習試合を行い、最後の週末はオープン戦2試合。25日の試合後に横浜へ戻る。

B班は、第3クール以降の休養日が異なっており、練習試合に出場するメンバーは21日(水)に宮崎に移動する。宮崎で広島、オリックスと練習試合を予定している。育成、リハビリ組はそのまま25日(土)まで奄美に残って打ち上げる。

カレンダーの都合上、今年は25日間とやや短めのキャンプになる。濃密な時間を過ごしてもらいたいと思う。選手も入れ替わりがあるので、新戦力を練習試合でチェックするのが楽しみだ。A班、B班の振り分けは1月下旬に発表になるはず。2024年のルーキーは、支配下で高卒は武田だけなので、何人がA班に入って来るか。ケガなく新人合同自主トレを終え、春季キャンプに入って欲しい。

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球団は仕事納め

一般企業よりはだいぶ早いが、球団は21日で仕事納めとなった。DeNAになってからはこの時期になっている。広報や新外国人選手の獲得などの編成部門などは、その後も動いて行くようだ。

球団は夏が繁忙期で、おそらくロクに夏休みも取れないと推測すると、シーズンオフである冬季に長めの休暇となるのは当然であり、社員のことを考えた措置だと感じる。誰だ、休んでないで仕事しろと言っているのは。言った自分はしっかりと夏休みを取っているのだろう。

契約更改も、育成契約に変更した小深田、粟飯原以外は終わった様子。報道されていないが、この二人も育成契約への移行に際して、条件提示と合意は終わっているものと思う。昨年も、アンバギーが12月23日に獲得が発表されている通り、外国人選手の獲得は進められる。やることをしっかりやって休むのは何ら問題ないはず。

来年、業務が再開するとすぐに春季キャンプに向けた動きが始まる。外国人選手の獲得は、今のところ情報がないが、キャンプ前には合意して来るだろう。バウアーについてもベイスターズとして出せるものは提示して、あとは彼の判断待ちのはず。

萩原本部長に続いて、木村社長も「このままの延長線上に優勝はない」と語った。ベイスターズのビジョンを実現するために、さらなる進化を期待している。

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