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武田スカウト、巨人へ移籍

前横浜スカウトの武田康氏が巨人のスカウトに就任した。長谷川チーフスカウトに続くスカウトの流出となった。

武田スカウトといえば昨年の高校1巡、山口の担当をはじめ、岡本など、九州地区を主に担当していた。今回、退団になったのはおそらく、昨秋の大学・社会人ドラフトでのスカウト上層部の失態に憤慨したからだろう。

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後手後手に回り失敗のドラフト

昨秋の大学・社会人ドラフト、3巡目で新日本石油の栂野、4巡目で八戸大の内藤を予定していた。しかし、ドラフト直前に指名順が先の巨人が栂野を強行指名することを決めた。横浜は巨人が4巡目に繰下げた早大の越智を報復指名する方針を打ち出したが、結局早大との関係悪化を懸念して越智を断念。

3巡は別の候補にするか、内藤を繰上げるかの選択となった。その中で、急浮上したのがホンダ熊本の川崎だった。補強ポイントの左腕で牛島監督も獲得を要望していた。

ドラフト当日、川崎の担当スカウトはロッテが3巡か4巡で指名することをキャッチした。横浜は、4巡ではロッテよりも後の指名になり、3巡で川崎を指名しなければ先に指名されてしまう。しかし、スカウト部長、球団専務らが出した答えは、内藤の繰上げだった。案の定、川崎はロッテの3巡で指名され、横浜は4巡で三橋を指名して選択終了。これには牛島監督もキレたらしい。

川崎は報道によれば、会社に残留の方向だったが、横浜の担当スカウトの熱意でプロ入りを決めたという。そして、その担当スカウトこそが武田スカウトらしい。

スカウト部長らの言い分としては内藤は絶対外せなかったということだが、もともと4巡予定だったわけで、先に川崎が指名されると分かっていながら、みすみす他球団に奪われた担当スカウトはたまらない。

この件で、牛島監督もフロントに不信感を持っているようだ。目立った補強をしない上に、現場とフロントがバラバラではBクラスへの逆戻りだ。

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長谷川スカウトも読売へ移籍

こんなゴタゴタは、つい最近にもあった。現在、巨人スカウトの長谷川氏の件だ。東海大OBの長谷川氏が横浜のチーフスカウトだった2002年。横浜は自由枠で村田、土居(龍太郎)を獲得したが、本来は村田と多田野(現インディアンス)を獲得するはずだった。しかし、多田野は後に自ら告白したポルノビデオ出演により、指名が見送りとなった。ここまでは事実、公表されている話だが、まだ裏の話があるようなのだ。

横浜は早い段階で東海大の久保(現巨人)に自由枠を提示して獲得に乗り出していたらしい。しかし、多田野の獲得に成功し、4巡で土居の囲い込みに成功した為か、久保の獲得をとりやめた。久保の代わりに自由枠を提示したのが村田だ。木佐貫、和田(現ソフトバンク)の争奪戦に加わっていた巨人が、村田を4巡指名する方針だったが、それに難色を示し、村田は横浜の自由枠を選んだ。多田野、土居の有力右腕に、待望の大砲を獲得し、完璧なドラフトになるかに思われた。

しかし、東海大サイドから久保の撤退で反感を買い、OBであり担当スカウトの長谷川氏が横浜を退団。東海大OBの原監督が就任した巨人が、和田に振られて空いた自由枠で久保を獲得。それを追うように長谷川氏は巨人のチーフスカウトに就任した。

結局横浜は、多田野の指名を見送り、土居を自由枠に繰り上げ、東海大と絶縁になり、チーフスカウトも相手球団に移籍と最悪の形になった。村田、加藤、吉村ら逸材を獲得できた裏でとんでもないことをしていたようだ。

ここに書いたことは、事実として公表されているわけではなく、掲示板などの噂話も含まれている。しかし、ほぼこれに近いことが現実に起こっていたのはおそらく間違いないだろう。

FA、外国人で補強しない中では、ドラフトが頼みの綱である。そのドラフトでこのようなことを繰り返していてはまた三十数年、優勝に見放されることになりかねない。監督だけをコロコロ変えてもムダだ。最近のドラフトの指名が悪いとは言わないが、フロント陣には、現場の望む選手を提供することを念頭に補強プランを練ってもらいたい。

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