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オースティンが再手術 ロペスが現役引退

横浜DeNAベイスターズは10月25日、オースティンがアメリカの病院にて右肘内側側副靭帯修復術を行い、無事終了したことを発表した。4月13日に右肘のクリーニング手術を受けたが、送球が十分にできず、代打での出場のみだった。来季の復活に向けて再手術を決断した。また、2020年オフに退団したロペスが現役引退を決断したことが明らかになった。

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早期の完全復活を願うのみ

当然ながら一ファンには詳しい経緯は分からないし、専門家でもないので、再手術を行うことはそれが現状での最善ということを信じるしかない。外野の守備に就いてのフル出場という形でなるべく早く戻って来て欲しい。それを願うのみだ。

CS第3戦で併殺打で最後の打者となり、ヘッドスライディングをしたまま起きられない藤田の元へ駆け寄った姿、8月2日のスターナイトで代打出場した時のスタンドの拍手とそれに応える姿、二塁打を放って本塁への送球が逸れる間に三塁へ進み、ヘッドスライディングをした姿。

来日1年目から見ている方がヒヤヒヤするようなハッスルプレーを見せ続けてきたファイター。今年の春季キャンプでインスタライブをしてくれたし、様々な場面でファンサービスをしてくれる存在。ファームでリハビリ中も誕生日の選手にサプライズでケーキをプレゼント。

今、難病に立ち向かう三嶋もきっと励ましてくれるだろうし、来季のキャンプ以降も支え合うのだろう。打者としてはもちろん、いろいろな意味でチームに欠かせない選手。多くのファンも心を掴まれている。

だからこそ、オースティンがきっちりと中軸に居てくれないと困る。

再手術を受けての三浦監督のコメントからも、8月から復帰し、チームが優勝争いに加わって行く中で、代打というポジションでもチームに貢献したい、その輪の中にいたいというオースティンも気持ちを尊重したことが分かる。それに、代打陣も層が厚いわけでもないので、球場の雰囲気を変えることができ、一発長打で試合展開も変えられる存在は貴重だったのも事実。

今年は2位に躍進した。3年目のオースティンだが、初年度はCSがない中で4位、昨年は最下位。自分のことよりもチームの勝利に強い拘りを持つ彼が、今年の好成績の中で貢献したいという気持ちになることは容易に想像が付く。

だが、契約の話で言えばオースティンは今年から3年契約であり、今年で終わりの選手ではない。7月に復帰する時点で、彼の右肘は再手術でもしない限り、外野守備に就けるレベルに回復しないと分かっていたのではないか。だからこそ、シーズンが終わってすぐに再手術の報道も出たし、実際に手術に踏み切った。

代打として1軍に復帰したが、それほど結果も出ていなかった。もちろん存在感が大きな戦力ではあることは前述の通りだが、中途半端な状態でいるなら、早期に再手術を受け、来季になるべく早い段階で復帰することを考えても良かったのではないか。選手としてメスを入れることはそう簡単に決断できないと思うし、チームとして一緒に戦いたいという思いもあるだろう。しかし、総合的に見て説得するのが監督であり、フロントの仕事ではないのか。

8月にハマスタ17連勝など、優勝に向けて突き進むのかという状況下、そこで離れるというのはなかなか難しい決断だったとは思う。8月に一度伝達ミスがあった後に、コロナ陽性判定を受けた。そこがタイミングとしては1つあったと思う。

8月から9月に進み、オースティンのスタメン起用の話がほとんど報道されないので、これは緘口令でも敷かれているのかなと思った。コロナで取材が十分にできないとは言え、記者が聞かないはずもなく、三浦監督が常に「状態を見ながら」としか言わないというのもあるだろうが、そこに触れない感じになっていた。おそらく再手術でもしないと無理なレベルなのだろうと思っていた。

クリーニング手術を受けた時点で、靭帯に問題がなかったのかどうか、その際に分かるものなのかどうか、そのあたりは分からない。ただ、右肘の違和感はいつからあったのか。昨年のオフに契約延長する際に、そこを隠していたのか。春季キャンプではバッティングの調整はしていたが、ほとんど守備に入っていなかったので、自覚はあったのではないかと思う。そうであれば、最初の手術をもっと早くできたのかも知れない。靭帯の損傷が進んだ原因が急激なリハビリなのだとしたら、いたたまれない。

冒頭に書いたように、もう2度目の手術をしたことには変わりないので、復帰を願うしかないが、契約延長の際のメディカルチェックや、違和感や痛みがある場合の対応フローなど、この件から学び、改善できることがあるはず。球団にはそれを求めたい。中軸の打者なので、それなりのコストが生じているし、チームの成績に与えるリスクも大きい。

今回は靭帯の修復術ということで、再建術いわゆるトミージョン手術ではない。外野手ということもあり復帰は比較的早いだろうが、結局それでもダメでまたトミージョン手術もするという結果にならないことを願いたい。

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ロペスが現役引退

2020年オフにベイスターズを退団し、その後は母国ベネズエラでプレーしていたロペスが、現役引退を決断したと報道された。ベイスターズ公式Twitterでも、ロペスへの感謝と労いのメッセージがツイートされていた。

2013年に読売に入団し、春先に打ちまくっていた。初年は打率.303をマークしたが、18本塁打55打点だった。2年目は打率が.243に低迷し、本塁打は増えたが打点は変わらず。阿部をファーストへ回す構想があることと、チャンスでの弱さから自由契約となった。

ベイスターズは2014年オフ、ブランコと契約延長するかどうか検討していた。2013年に打率.333、136打点で2冠に輝いたが、2014年は肉離れなどケガもあって85試合出場に留まった。それでも契約延長を期待するファンが多かった。

球団は、体重がベストを大きくオーバーした状態で来日してくるなど、野球への取組に対して厳しい目を向けていたのだろう。ブランコとの契約延長はせず、読売を自由契約となったロペスを獲得した。当時、個人的にもどうかなとは思ったが、移籍1年目にNPBでのベストの数字を残し、ベイスターズの中軸としてなくてはならない存在になった。

読売では打点が少ないと言われていたが、筒香とのコンビでいくつもの得点シーンを生み出し、移籍3年目には105打点で打点王にも輝いた。球団史上初のCS進出に貢献し、2016年CSファーストステージでは、3戦目に梶谷が死球を受けた後、先制2ランを放ってファンを熱くしてくれた。

2017年は伝説の3連発サヨナラ&3戦連続サヨナラに大きく貢献。同点ホームランを確信し、ベンチに向かって鼓舞しながら一塁へ向かう姿は今も忘れることはない。1998年以来の日本シリーズに連れて行ってくれたことも想い出深い。

外国人選手でありながら、キャプテンのような存在感。単に試合で選手として貢献する以上に、チームに様々な影響をもたらした。2年連続ホームラン王を獲得したソトも影響を受けただろう。

史上初というか、これから先にも出て来ないではないかという、MLBとNPBの両方で1,000安打をマーク。MLBでこれだけの実績を残した選手が、日本で長くプレーすることは稀なこと。ベイスターズで6年も彼のプレーを見ることができたのは幸せなことだったのだと思う。

本人の希望にもよるだろうが、可能であればいつかハマスタでセレモニーをして欲しいと思う。そして、これは球団がどう考えるかだが、外国人選手のアドバイザーであるとか、将来的な話で打撃コーチであるとか、何らかのポストでロペスが愛してくれた横浜の街に戻って来てくれる日を夢見ている。

お疲れ様でした。ありがとう、チャモ!

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ストーブリーグは日本シリーズ後から

ドラフト会議が終わり、指名した選手への挨拶が進んでいる。一方、今年戦力外となった浅田、山下は引退が発表された。その他の選手は現役続行を希望し、トライアウトへ出場する選手はその準備が進んでいる。

1軍メンバーは、DOCKで秋季練習を行っている。近年は、DOCKで室内も含めた施設が充実したため、秋季キャンプを沖縄で行っておらず、今年もやらない方向なのかなと思う。ファームは、月末までフェニックスリーグが続いている。この期間にファームのメンバーは契約更改も行っている。

日本シリーズ終了後にFA宣言やトライアウトなどがあるので、ストーブリーグは日本シリーズが終わるまでは本格的に動き出さない。日本シリーズは26日にヤクルトの2勝1敗1分となり、29日の神宮まで開催されることが確定している。

森のお騒がせや、他球団に移籍した選手の戦力外通告など、ちょっとしたニュースもあるが、日本シリーズが終わるまではのんびりと野球を少し離れつつ過ごしたいと思う。週末、フェニックスリーグで書きたいことがあれば投稿するかも知れない。

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