26日、オープン戦の全日程が終了し、横浜は8勝6敗5分で4位タイだった。WBC組が不在で、若手にはチャンスが多かったが、決め手に欠け、ほぼ去年と同じ陣容になりそうだ。オープン戦最終戦で見えた今季のベストメンバーは、やはり去年と同じものだった。
ローテーションでも、セドリックの代わりにベバリンが入り、高宮が新たに加わりそうだが、期待された那須野、秦は湘南へ行くことになりそう。ポジションごとに見てみよう。
外野
WBCに出場の二人は文句なし。センター金城、ライト多村の構想もあったようだが、見送られた。
残りひとつのポジションであるレフトは、総合力で小池がベストだろう。長打力、小技を併せ持ち、守備もいい。去年の課題である安定感、すなわちアベレージの向上があれば、多村と並ぶ外野手になれる。
今季から外野に転向した吉村は、オープン戦序盤から長打に加え、積極的に盗塁を決め、足でもアピール。ここに来て息切れした感があり、残念。課題の守備も改善し切れてない。開幕一軍も微妙。
逆に古木はオープン戦中盤まで全く結果が出ず、これは開幕湘南も、という感じだったが、後半は持ち直した。左へいい打球を飛ばす場面も多く、最後の2試合での代打はいずれも四球と、焦りや気負いもなくボールが見えている。しかし、やはり去年のレギュラーを覆す材料は乏しく、小池の活躍次第もしくは多村の代役といったところか。代打で出番待てるかどうか。
鈴木は痛めた肩の状態が思わしくないようで、開幕メンバーから外れそうだ。打撃の方は問題なさそうで、代打としてのベンチ入りを狙う。
鈴木が外れた場合、田中充が一軍に残ることになりそう。ラストチャンスとも言える大阪ドームでヒットを放ち、ギリギリ一軍を掴めたか?
内野
サード
村田で決まり。オープン戦を見る限りレギュラーを与えるに相応しい結果を残した。あとは一年を通じて安定した力を発揮することだ。そうすれば、主軸も見えてくる。
村田を外す場合は、内川や木村が代役を務める形になるだろうが、意外と石井がサードに回ることもあるかも知れない。
ショート
とりあえず、2000本安打のかかる石井が、よほどのことがない限り、起用されるだろう。その後、状況により、石井がサードに回ったり、藤田や内川が起用されることがあるかも知れない。
セカンド
実績を考慮して種田で固定することになるだろう。内川に勢いがなく、レギュラー交代にはアピールが弱かった。
種田が不振であれば、内川を起用したいポジション。代打で活躍し、狙っていきたい。木村は守備にやや難があるが、盗塁のできる俊足は魅力。湘南の藤田を含めてハイレベルな争いが期待される。
ファースト
佐伯を4番で使うことになるだろう。4番だけに、少々のことでは変えられない。佐伯にとって、これだけシーズン頭からレギュラーが保証されているシーズンも珍しい。それがどう出るか。
佐伯を代えるには、4番の代役も必要だ。多村を4番にするつもりがないとすれば、村田くらいしかない。よほどの成長が見られればなくもないが。
小田嶋をいきなり4番に据えるのも難しい。オープン戦では村田、吉村、内川、木村と入ってはいるが、シーズンでスタメンとなると、話が違ってくる。
佐伯の隔年での活躍を祈るほかなさそうだ。
捕手
総合的に見ると、相川を使っていくことになるだろう。しかし、鶴岡の打撃も捨てがたい。打数が極めて少ないとは言え、1軍での通算打率.314(102-32)は立派。守りがもう少し安定すればレギュラーも狙えるところなのだが。
首脳陣の相川への評価が高いことから、ケガでもしない限りは鶴岡の出番はないかも知れない。そんな状況であるので、キャッチャーは2人体制でいいと思う。実際、新沼を置いても使う場面はほとんどないし、その分代打要員などを置いた方がいい。その他のキャッチャーは当然ながら、湘南で試合経験を積むことが大事。1軍でベンチに座らせておくべきではない。
しかし、相川がWBCで実戦から遠ざかっていたことも考慮すると、開幕メンバーには新沼を入れてくるかも知れない。小田嶋か鈴木が復調すれば、入れ替えればいいと思う。
以上から予想する野手の開幕メンバーは・・・
2 相川 3 佐伯 4 種田 5 村田 6 石井 7 小池 8 多村 9 金城 捕手控え 鶴岡 捕手控え 新沼 代打要員 古木 代打要員 田中充 代打要員 吉村 代打要員 内川 代走要員 木村 守備要員 万永
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