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こういうドラマもある それがハマスタ広島戦

07/26 横浜DeNA6-10広島東洋@ハマスタ

DeNAは2回、ソトの26打席ぶりのヒットとなる2点タイムリーと梶谷の3ランで一挙5点の先制。オースティンの4号ソロで6点リードとなり、快調に投げる平良が完封かという展開。しかし、8回に暗転。1点を失い、ランナーを残して降板すると、3番手のパットンが火だるまとなり1点差。9回山崎も同点とされ、さらに會澤にグランドスラムを浴びて轟沈した。

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ポジ

未知の8回に入った経験を糧に

平良は、立ち上がりこそ慎重に投げ、球数を要したが、打線が2回に5点を奪うと、低めに集まるストレート、変化球で次々と打ち取って行った。7回を終えて91球。完封ペースだった。

5日のヤクルト戦で7回無失点の好投をした時、「平良の完封が観たかった」と書いた。いつも100球手前で代えていたのでは成長がないと。この日は、あの試合よりもさらに少ない球数で来ていて、6点リード。いよいよ完封、完投に向けてのチャレンジとなった。

初めての8回のマウンド。しかし、1番から始まる好打順で西川に二塁打を打たれ、安部は追い込みながら外角のコースが決まらず、最後は甘い球をタイムリー二塁打された。あっさりと完封が消えてしまった。ここで切り替えられれば良かったのだが、ピレラにも繋がれてノーアウト1、3塁。鈴木誠は何とか三振に取ったが、松山を迎えたところで降板となった。

自己最長のイニングを投げたのだが、悔しい降板となってしまった。後続が抑えてくれれば良かったが、逆転される結果になってしまったので、なおさらだ。しかし、敗戦のこの試合で残るのは、平良が未知の8回のマウンドを経験したことだ。これが糧にならなければ、無残な負けだけになってしまう。完封、完投に向けて何が足りないのか、どうすれば良いのか。この登板を振り返って、感じて欲しい。

この試合も素晴らしい投球だった。先週に続いて2勝が消えてしまったのは事実。だが、単にローテーションに入った投手ではなく、完投できる柱としての先発投手になって行くには、通るべき道なのだと思う。リリーフも助けるような先発投手に成長して欲しい。次の登板、完投で勝ちを自ら掴み取るくらいの投球を期待している。

久しぶりのヒット、ホームラン

26打席ぶりのヒットが、先制の2点タイムリーになった。遠藤が投げたボールは、あまりにも甘く、タイミングが合っていないソトが弾き返すのにちょうどいいボールになった。まだ復調したわけではないが、1本出たことで解放される部分はあるだろう。3打席目の四球もここ最近の調子だったら、空振りしてもおかしくなかった。ロペスのように出場し続ける中で復調のきっかけを掴めるか。

そして、ケガで離脱していたこともあり、7月9日以来17日ぶりの4号ソロを放ったオースティン。打った瞬間の当たりで、スコアボード右下のカウント表示のあたりを直撃する推定133mの特大アーチだった。5点取った後、追加点が取れて理想的と思ったのだが。この日は他の打席は3三振と苦戦したが、ラインナップにいると威圧感が違う。ソトが少し復調して来ると怖い打線だ。

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ヤジ

「信頼している2人」の苦悩

一番苦しんでいるのは本人たちだろう。ここで書かずとも分かるだろうし、書いたからと言ってどうにかなるわけでもない。それでもこうして毎試合のように、いろいろ書いているわけだから、いつも通り触れていく。

パットンくらい経験豊富なリリーバーが、完封ペースの先発が急に崩れたからと言って、影響を受けると思わないし、思いたくない。石田が松山を打ち取って2アウトとしたところで、7月8日に逆転満塁ホームランを打たれた堂林との対戦。

前回は、鈴木誠に死球を与えて外側中心になったところ、ストレートをバックスクリーンに運ばれた。それもあってか、初球はインハイにストレートを投げ、ファウル。続く2球目は外側へストレートを投げたが、高めにやや甘くなったところ、右方向へ持って行かれた。完璧に打たれたわけじゃないし、しっかり右方向へ持って行けた堂林の勝ちだろう。この失点も痛いことには痛いが、問題はこの後だ。

會澤には初球ストレートで入ったが、その後スライダーを続けた。バッティングカウントの2-1から投げたスライダーが一番甘く、真ん中高めのホームランを打ちやすい投球になった。まだホームランがなかったことが驚きだが、1号ソロで1点差。これでパットンも心理的ダメージが大きかった。

その後、田中、長野にもヒットを打たれ、このイニング10人目となる1番の西川まで回してしまった。三嶋が何とか三振を奪い1点リードを保ったが、9回が2番からになってしまった。2アウトだったということで、パットンをそのままにしてしまったことが悔やまれる。

一気に5点を奪い、1点差に迫りイケイケムードの広島打線に対し、まさに「火消し」の役割をする力が今の山崎にはない。8回裏も簡単に三者凡退、9回表は2番からという流れは、多くの人が何かが起きてしまう予感を抱いていたと思う。

この日はストレートの球威もさほどなく、ツーシームは相変わらず変化が早く、打者がストレートとの見極めがしっかりとできるような状態。安部が初球こそ決め打ちで空振りしたが、2球目が甘くなったところを簡単にヒット。そして、ピレラには2-2と追い込んだ状態で真ん中低めの良いコースにツーシームが行ったが、簡単に見逃された。この時点で詰んでいた。ストレートで行くも、コースが外れてノーアウト1、2塁。鈴木誠を迎える最悪な展開に入って行く。

2球見逃しでストライク先行。しかし、バッテリーが優位に立っていない。勝負のツーシームも力が入りワンバウンド。嶺井はインコース低めのストレートで勝負に出るが、投げ切れずに真ん中へ。あともう少しで逆転3ランという鋭い当たりがセンターのフェンスを直撃した。同点となり、なおもまだノーアウトでピンチは続く。

松山は打ち取ったが1アウト2、3塁となって、堂林を申告敬遠。これは守りやすさと打率を考えても妥当な策だろう。1アウト満塁で會澤と場面に変わる。初球、満塁と言うこともあり、ストライクを取るツーシームを投げたが、これを會澤が叩いて逆方向へ。高めのあまり変化しないボールが一番飛んでいく。追い込まれたバッテリー、少なくとも山崎にはボールから入る余裕、自信はなかった。

これでチーム32試合目にして3敗目。それ以外にも失点した試合も多く防御率8.74と厳しい現実。前回は試合後に配置転換を検討するとしていたラミレス監督だったが、この日は信頼している2人が打たれたら仕方ない、次にやり返して欲しいとコメントしている。ただ、投げているボールを見る限り、たまたま打たれたのではないだろう。このまま投げさせても、失う試合が増えるのではないか。ただ、代わりに誰かいるかというと、厳しい陣容でもある。彼ら2人はこの局面を乗り越えることができるか。乗り越えてくれなければ、ベイスターズの浮上はないだろう。

石田のワンポイント起用

多くの人が、石田をそのまま続投していれば勝てたと意見している。それはそうかも知れないが、結果論。ただ、データ8割と言っているラミレス監督のロジックに照らし合わせると、この起用は不可解ではあった。

松山は、左右どちらに対してもほぼ、同じような打率。左腕相手の方が絶対数からして打席が少ないのは誰もが同じ。そして、石田は右17-3 .176、左9-3 .333だった。持ち球、投げ方的にも左打者へアドバンテージが少なく、クロスファイアで角度を出せる右打者の方が得意だった。

平良が打たれた場合はパットンを準備していたが、左の松山のところで平良を下げるにあたり、右のパットンよりも石田をワンポイントで行くことを選択したのだろうか。そして、データ重視なら右打者を抑える石田、右投手には4割超だが左投手には3割を切っている堂林の場面で、右投手には交代しないはず。

前回、グランドスラムを打たれた堂林にリベンジして欲しかったのか。少し点差があるから大丈夫と思ってしまったのか。ラミレス監督ってそういうやり返して来いみたいな采配はあまりしないと思っていたのだが。

ただ、昨年のCS第1戦みたいに、6点リードでバリオスを出したような、手を抜いた継投ではない。わざわざワンポイントまで使って慎重に行った結果であり、上記の不可解さはあるが、抑えれば直感が当たり、リベンジを果たしたとなるわけなので、結果論という側面が大きい。ラミレス監督の中で少しの油断があって後悔しているということがなければ、だが。

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キジ

ハマスタでの広島戦スイープは、2017年の3試合連続サヨナラ勝ち以来となるはずだった。そういうことを調べてしまうと、こうなりがち。さすがに7回まで見たら、今日は勝てると思う展開だろう。

そして、雷がずっと鳴っていて、横浜の一部やその周辺は豪雨のところもあった中、何故かハマスタのまわりは一時強くなったが、ゲームを止めるような雨は降らず。途中で終わるのではないかという気持ちもどこかにあった。

しかし、tvkの中継で毎度出て来る今年のイニング別の失点を見ても、この日の10失点を入れて8回が30点(24.2%)、9回が18点(14.5%)ということで、およそ4割がここでの失点となっている。ベイスターズに限らないが、リリーフの不振は深刻だ。

6連敗の後、広島をスイープして4連勝となれば、そのダメージはほとんど払拭できるところまで来ていた。開幕第2戦でも7回以降に9失点したように、終盤の広島打線には怖さがある。自分たちが金曜日に起こしたドラマがやり返されたような形になってしまった。ラミレス監督のお決まりのセリフではないが、これもハマスタ広島戦なのかなと思う。

来週は首位の読売、好調の阪神とビジターでの試合となると、絶望的な気持ちにもなるが、各自がその瞬間にできることをしっかりやって行くしかないと思う。気持ちを切り替えなければシーズンは終わってしまう。

☆この投稿のサムネイル画像は、下記を使用。

ラッキーエースさんによる写真ACからの写真
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