08/02 阪神3-1横浜DeNA@甲子園
梶谷の先頭打者ホームランにより1球で先制したが、終始流れが良くない試合だった。2回以降は甘い球が多い岩貞に対し、捉えた当たりも野手の守備範囲に飛んだ。中盤のチャンスで追加点が取れないうちに逆転を許し、終盤は阪神のリリーフに沈黙した。
ポジ
この日も7回2失点のHQSをマーク。12球団で唯一、開幕から7戦連続でQSを達成したが、2敗目を喫した。7QSで2勝はあまりにも気の毒だ。番長の系譜を継いだのだろうか。来季から背番号18にするか?
大山に打たれた当たりも詰まらせたのだが、少しだけボールが高かった分、ライトの前に落ちてしまった。低めなら空振りかポップフライになったと思う。それでも、その後は7回のピンチも含めて抑えた。胸を張れる内容だが、先発投手にとってこれだけ勝利が付かないのは苦しい。来週は神宮になるが、前回勝った球場なのできっと勝ちが付くはずとプラスに考えて、次もQSをお願いしたい。
梶谷が岩貞の初球を捉えて、前日の能見から打った時のVTRのようなホームラン。今年取り組んでいるバッティングが成果として表れている。その後もヒットを続けて3安打猛打賞。これで左投手に対して.321となり、右投手よりも打っている。今年はボールを引き付けて打つようになり、左投手に対して体が開かないことが好成績に繋がっているのではないか。今後もリードオフマンとしてチームを牽引して欲しい。
最近は柴田が好調で、倉本も結果を出していることからスタメンの機会が減っていた大和が、2四球とヒットで3出塁と持ち味を発揮した。前日は甲子園初ホームランが出たが、大和に期待しているのはこういった活躍だ。勝負強さもあるので、できれば大和にチャンスで回したかったところだ。
ヤジ
オースティンが、金曜の試合で痛めた首の状態が良くない為、先に横浜へ戻った。前日は2番に柴田を入れていたが、左腕の岩貞ということでショート大和、倉本は今季初のセカンドでスタメンだった。そのため2番には宮崎を入れた。それはいいとしよう。ただ、9番戸柱というのは何なのか。
9番に野手を入れる意図というのは、1番打者への繋がりの部分であったり、8番に入れた投手でバントした場合のポイントゲッターとなる。戸柱はどちらかに該当するのか?強いて言えば得点圏.286ではあるが、岩貞相手ということで、投手の平良よりも打席を回したくないから9番なのか。
前日はホームランが5本も出ただけで、繋がったとは言えない打線なので、6点取ったとは言え、そのままで良いわけではないし、動いても良いシチュエーションではあった。結果論にしかならないが、いつも通り大和を入れておくか、倉本を入れておけば梶谷との間でチャンスとなり、岩貞が投げにくそうだった宮崎で得点できたはずだ。
3番に入れているソトが完全なブレーキになっている。初回、梶谷にいきなり打たれ、宮崎を歩かせた。明らかに動揺していたが、ソトの併殺打で立ち直りのチャンスを与えてしまった。3回のチャンスでも今度は低めのフォークを引っ掛けてショートゴロ。
5回も1、2番の連打でチャンスを作り、ソトに回った。ここはど真ん中に入ってきたボールを捉えたかに見えたが、レフトのサンズの守備範囲だった。続く佐野もいい当たりがセンターの守備範囲で追加点ならず。宮崎の当たり損ねがヒットになった一方、いい当たりがヒットにならない不運もあったのは確かだ。8回の柴田の当たりもライトオーバーだったら同点になっていた。
この3連戦で阪神が、足によって数少ないチャンスを拡大して得点していたのを見ても、何も思わないのだろうか。自分が現役時代に縁がなかったからと言って、監督になってもそこにノータッチで良いわけではないと思う。うちには打力があるから、そこを使う必要はないと思っているなら、大きな勘違いだ。
キジ
これで再び5割に戻った。しかし、先週の日曜に6点差をひっくり返され、リリーフがボロボロの状態で、ビジターで読売、阪神との6連戦に入った中で、3勝2敗1分で乗り切ったことはプラスに考えたい。非常によくやったと思う。
ただ、やはり攻撃面でホームランや連打を待つだけの偶然性に頼っている部分が大きいため、なかなか大きく貯金をすることは望めないと思う。前日はたまたまホームランが次々出ただけだし、この日はたまたま良い当たりが正面をついただけだから「勝ったり負けたりするのが野球。これも野球」というコメント通りの結果なのだろう。こんなことをしているようでは、ずっと繰り返しになる。
以前から当ブログでは書いているが、ラミレス監督は良くても5割程度という采配だ。今年は中止になったが、今後もCSに出たいだけなら最適の監督だろう。ただ、優勝するには勝てるかどうか微妙な試合、あるいは負け試合を勝利に持っていなかない限り、貯金を10、20と増やすことはできない。16試合続いたオセロ状態は、その象徴だ。
大混戦になって優勝チームの貯金が10に達するかどうかという状況になればチャンスはありそうだが、現状の読売のように走ってしまうと追いかけるのは難しいだろう。ただ、今年はいつコロナの影響を受けるか分からない。既にソフトバンクで発生したように、いつ誰が感染するか分からない状況にある。主力が軒並みクラスターとなった場合、プロ野球自体が中断、打ち切りになるのか、出場可能な選手だけで回って行くのか分からないが、急に2軍のようなメンバーになるということもありえる。
今年に限って言えば、「勝ったり負けたりするのが野球」を一喜一憂できるだけでも幸せという思いで、ああだこうだ言いながら見守って行きたいと思う。
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