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秋を感じる試合 攻撃も継投もうまく行かず

09/16 東京ヤクルト3-2横浜DeNA@神宮

逆転、再逆転という試合ではあったが、どことなく秋を感じる試合。ヤクルトの好守や気迫に比べて、DeNAからは優勝を諦めないという気持ちを感じることが難しかった。静かに敗れたという試合だった。攻撃も、継投もうまく行かず、最後は守備力にも差が出た。

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ポジ

梶谷が連日の猛打賞。この日も初回に盗塁を決めた。打率も.314まで上昇し、宮崎と同等まで来た。左方向へ巧く打てていることが高打率の要因だろう。今年に向けて取り組んだバッティングの変更が非常にうまく行っている。ただ、3度の出塁でも得点はゼロ。これは後述。

上茶谷は今月の登板は全て素晴らしい内容。この試合も、村上に先制ソロを許したが、それ以外はほぼ完璧だった。村上にはそんなに甘くない低めの変化球を逆方向へ打たれた。あれをホームランされたら投手としてはどうしようもない。

5回には今季初ヒットで出塁し、梶谷のタイムリーで同点のホームを踏んだ。バッティングで味方の逆転を呼び、勝利投手の権利を持って、6回90球と早めの降板となった。これについても後述するが、結果としては勝利は消えてしまった。勝たせてあげるべき内容だったのだが、得てしてこんなものか。

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ヤジ

負けに不思議の負けなしというのはノムさんの名言だが、まさにその通り。ロースコアで締まった試合のようだが、DeNAにとっては勝てる要素がたくさんありながら、一歩ずつ足りずに結果として逆転負けを招いた。

  1. 序盤の拙攻
  2. 5回に一気に行けず
  3. 継投の誤算
  4. 守備の乱れ、判断ミス

初回いきなり梶谷がヒットし、盗塁を決めてノーアウト2塁。4年ぶりにNPBの公式戦に登板した歳内としても、不安な立ち上がりだっただろう。オースティンは3-1と優位なカウントから最後はボール球のフォークを振って空振り三振。走者はそのまま釘付け。ソトが歩いた後、佐野はレフトへハーフライナーを飛ばしたが、これをレフトの青木が好捕。これは守備が上手かった。梶谷がホームへ還れるようにスタートしたのはやむを得ないような当たりだった。

2回も先頭の宮崎の二塁打でノーアウト2塁。中井は良い当たりながらレフトフライで走者進めず。いくら良い当たりをしようが、アウトになり方としては最悪。結局、8番上茶谷がセカンドライナーで無得点。3回は1アウトから梶谷がヒットで出塁したが、オースティンが初球併殺打で終了。

ノーアウト2塁で、結果はともかく進塁打を心掛けたような姿さえない。優勝に向けて負けられないチームであれば、全員がとにかく1点を取ることに集中するはずだ。そんなものが何も見えない攻撃。これこそ消化試合のバッティングだろう。

開幕構想ではオースティンが攻撃的2番で、開幕直後はそれが脅威となっていた。先週の復帰1打席目があまりにも衝撃的でうまく行ってしまったために、2番オースティンを組んでいるが4試合ノーヒットというばかりか、連日猛打賞という好調ぶりの梶谷の出塁を全部無駄にしてしまっている。1番打者が3出塁で得点ゼロは恥ずべきことで、起こりえることなんていつもの稚拙なコメントを出している場合ではない。

筆者も含めて、オースティンが復帰し、最初の打席で3ランを打った姿で「希望」が帰って来た!とテンションが上がったのは間違いない。ただ、もう勝つことしかないチームで、オースティンを2番という大事な打順で試運転している場合ではない。本当にラミレス監督はCSがないことを知っているのか。記憶障害などを起こしていないか心配になる。もしくはAクラスに入ればインセンティブあるいは来季続投が約束されているのか。中途半端な状態で上げて来ると、好調だった打線の邪魔になる懸念は以前にも書いた通りだが、復帰戦がうまく行きすぎたことが却って足かせになったかも知れない。

そして、5回。味方の好守に助けられ、良い当たりも正面を突いたりしていたが、正直、歳内は手が出ないという感じではなかった。やっと5回に捕まえて、オースティンも何とか犠牲フライを上げて逆転。さらに、ソト、佐野も出塁して2アウト満塁で宮崎。そこでも交代はなかった。一気に行かなければならない場面。ストレートを狙っていたのだろうが、低めに来たため、セカンドの守備範囲に転がってしまった。宮崎クラスの打者なら甘い球が来るまでは見極めて欲しかった。

それでも上茶谷が素晴らしい投球で6回まで3安打1失点。90球だったが、7回が村上から始まることもあり、エスコバーにスイッチした。上茶谷は右ひじの炎症で開幕から出遅れたので、無理はさせられない。ただでさえ、先発投手の主軸に離脱者がいて、これ以上ケガ人を出すわけにもいかない。そういう背景は外部の人間ながら何となく理解できるが、それでも上茶谷を代えてくれたというのがヤクルト側の感想だろう。

村上は左右のどちらもほぼ同じような成績を残している。そして、エスコバーは右打者の方が抑えている。左打者のアウトサイドのコントロールが良くないので、抑えられない。スライダーをサイドから投げたりするが、これもコントロールが良くないので見切られることも多い。1点リードで7回エスコバーという継投は、DeNAにとっては普通な継投だが、この試合においては、ヤクルト側にポジティブな印象を与え、流れを変えてしまう継投だった。そして、これはさらに結果論だが、左の村上、坂口に回るところでエスコバーを出したのに、四球とヒットでは失敗と言わざるを得ない。石田にしても右打者の方が抑えている投手になっており、本当の意味で左打者に当てるキラー的な存在がいないことを痛感する。

そしてこの7回、荒木を追い込みながらしぶとく同点打を打たれたのだが、初球にスライダーを投げてハーフスイングを取った後、インサイド高めのストレートを連投。最後の球は、戸柱のサインにエスコバーが首を振り、インサイド低めのストレートを投げて、狙いすましたように弾き返された。初球で見せているとは言え、変化球を見せていれば、引っ張った当たりでヒットされることはなかったのではないか。戸柱が何を要求したのか分からないが、バッテリーのコミュニケーションも今一つだったように見えた。

続いて代打の中山が起用されたところで平田に交代。ヤクルトも代打の代打で宮本を出してくる駆け引きがあった。アウトサイド低めを引っ掛けた力ないゴロだったが、飛んだコースが良く、柴田が追い付くかギリギリの当たり。ここで、宮本は左打者で走力も間に合わない可能性が高く、セカンドランナーがいるため、無理をして投げてはいけない場面。2アウトだったので、アウトにしたい気持ちは分かるが、ここはきっちり止めることを最優先で打球に入るべきだった。しかし、送球も考えた入り方だったので、ボールを掴み損ねてしまった。止めることを考えればスライディングできっちり止めて、ホームを牽制することができたはずだ。1番は濱田で右打者。この時点では山崎が代打で出た可能性はあるが、同点で止めることを考えて欲しかった。

当初から言われている通り、細かいプレーに雑な面があり、進塁打しかり守備の判断しかり、優勝できるような大人の野球をできるチームではない。その差が現在の首位との差になっている。打ったから勝てた、打てないので負けたからほとんど進歩なく5年が過ぎ、良くても5割、ただある程度陣容は整ったので5割近辺は維持できるようなチームになった。それを良しとするのか、そこからさらにステップアップを志すのか。秋を感じる試合を観て、そろそろ来年の話にシフトしていくのかなと思った。

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キジ

読売が7-0から1点差にまで追い上げられている姿を見ると、意外とまだあるのかも知れないと思ったり、マジックが一気に3つ減る現状を考えると絶望的になったりする。

今週、自力優勝やマジックについて投稿したが、マジックが1日で3つ減るというのは、あまり考えていなかった。確かに考えればそれもありうるなと。読売と阪神の引き分けが同数であり、直接対決の5割以上が決まるタイミングと重なると、こういうことが起こる。勝敗が全く同数になり、直接対決が5割となった場合の前年の順位で決定するパターンが適用されるケースになると、「あと何回勝てば優勝」という数が減ることにある。読売から見れば、阪神戦で12勝目を挙げるまでは、勝敗が全く同数では優勝が「確定しない」状況だったものが、直接対決の5割以上が決まって、前年の順位は上であるため、勝敗が全く同数でも「確定する」状況になったために、1つ勝つべき数が減るというものだ。

DeNAがこの日、敗れてしまったため、自力優勝の復活も遠のき、12ゲーム差という重い数字がカウントアップされた。今日は短めでいいかと思っていたが、気付けばまたそこそこ書いてしまった。どんな状況でも勝って欲しいと思うし、それができた、できなかったは変わらず書いていくことにする。

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