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三嶋、クローザーとして成長 今永好投、前半戦勝利で締め

07/14 阪神3-4横浜DeNA(甲子園)

前々日に9回3点リードをひっくり返され、サヨナラ負けとなった三嶋。この日は1点差に詰め寄られた9回に登板し、2アウト2塁のピンチを招いたが、後続を断ち切って16セーブ目を挙げた。先発の今永は伸びのあるストレートを主体に7回で10三振を奪い、1失点で3勝目。打線は桑原の2点タイムリーで先制し、宮崎のソロなどで4点を奪い、今季負けなしのガンケルに黒星を付けた。

ポジ

挫折を乗り越えクローザーとして成長

三嶋がクローザーとして一歩進み、成長した。昨年途中でクローザーに配置転換となり、セーブシチュエーションでの失敗がほとんどなかった。昨年はクローザーとしては無敗。今年は開幕戦など同点の場面での登板で3敗を喫しているが、自分自身で試合をひっくり返されることはなかった。

前々日のサヨナラ負けが、実質的にクローザーとして初めての挫折だった。翌日は三浦監督とも話をし、ベンチを外れた。久々にブルペンでないところからチームを見ることになったかと思うが、打線の奮起でチームは勝利。連敗が止まったことは、三嶋の気持ちを少し楽にしたはずだ。

この日は4-1とリードを広げたが、山崎が苦しんで1点差に迫られた。観ている方も、やっている方も、緊張感のある展開だったが、今にしてみれば3点リードというシチュエーションではない方が集中できて良かったのかも知れない。

マウンドに上がった三嶋に、阪神ファンから拍手が沸き起こった。今日もサヨナラ勝ちができそうという期待だろう。これに伊藤光が「お前ファンが増えたな」と声をかけたようだ。それでリラックスできたという三嶋だが、平常心で投げられていないことが垣間見える姿があった。

先頭の梅野はフォークで空振り三振を取り、まずは一息つけた。しかし、続く中野にストライクが入らず、3ボールから力み上がったストレートがアウトサイドの高めに大きく外れた。3ボールから投げる球じゃないし、明らかに力み過ぎていて不安になった。

そして、木浪の当たり損ねたボテボテのピッチャー前へのゴロは、三嶋が捌いてファーストへ送球したが、これがワンバウンドする危ない送球になった。牧が上手くすくい上げて事なきを得たが、フィールディングが良い三嶋にしては、珍しい姿だった。この点から見ても、普段と同じ状態ではなかった。

2アウトながらランナー二塁となり、一打同点のピンチ。嫌な雰囲気が球場を包んでいたが、2球目のフォークは高めに行ったものの近本が打ち上げ、ショートフライでゲームセット。

チームの良い流れを一人でぶち壊し、打ち込まれて敗れた次の試合で、1点差という場面でセーブを挙げて自分の役割を果たせたことは、彼にとっても大きいと思う。クローザーとして、一つ山を越えたと思う。オールスターには出場するが、その後は身体のメンテナンスをしつつ後半に備えて欲しい。期待している。

エース今永、本来の姿に近づく

今永が今季初の2桁奪三振で、近本のソロによる1点だけに抑え、7回を投げ切った。坂本に続いてのHQSで勝利に大きく貢献した。ストレートが、だいぶ彼本来のものに近づいていた。伸びのあるストレートを大胆に投げ込む姿が戻って来た。

ストレートに自信を持てているので、チェンジアップなどの変化球も効いて来る。4回は圧巻の三者連続三振。サンズはチェンジアップで、佐藤輝は4球全てストレートで、最後は高めに浮きあがるようなボールで手玉に取った。梅野はストレートで追い込んでからチェンジアップで空振りを取った。

5月に復帰して8試合先発というところで中断があり、体の状態を確認しつつ、後半に備える時間が持てるのは、手術明けの今永にとっても大きいのではないか。急なアクシデントで侍JAPANに緊急招集される可能性はゼロではないのだろうが。

しかし、夏場に入り今永の状態が上がって来たことは、チームにとって非常に大きなものになる。やはり今永が柱として座っていると、先発投手も落ち着いて来る。濵口も加われば左右のバランスも良くなり、前半戦苦しんだ先発投手というウィークポイントが解消に向かう。後半は今永が引っ張って欲しい。

そして、この試合のターニングポイントは、8回に1点差と迫られてなおも2アウト満塁という場面で山崎をリリーフした砂田が、佐藤輝から三振を奪ったところだろう。8回を任せていた山崎を代えるとすればエスコバーだと思ったが、砂田を選択した。コントロールを考えると満塁でエスコバーは怖さもある。そういう観点もあるかも知れないし、9回に三嶋がピンチを招いた場合に備えたのかも知れない。

結果的にはこの継投がハマり、スライダーを意識させた上で、最後はストレートで勝負。アウトサイド低めを狙ったボールが真ん中低めに行ってしまったが、ファウルチップを伊藤光が掴み三振を奪った。今年の砂田は登板試合が多いにも関わらず、安定した投球を見せており、この登板がハイライトのような活躍になった。砂田も中断期間はまず体のケアが必要だろう。

3割打者4人の打線も得点力向上を

7月に入って何かと話題になるノーアウト満塁。この日も2回に3連打で、お約束の各駅停車でノーアウト満塁のチャンス。伊藤光、今永が倒れて2アウト。また得点できずに相手へ流れをやってしまうのかと思ったところ、桑原がストレートをライト前へ運び、2点を先制。好調な打者のところへ回ったのが幸いした。

4回には今永が自らタイムリーを打って1点を追加。その後1アウト満塁と攻めたが、森と佐野が凡退で試合の主導権を大きく握るには至らなかった。それだけに、8回に岩崎から放った宮崎のソロは価値があった。この日で当分試合はないので、勝ちパターンの岩崎、スアレスで来るところ、なかなか得点は難しい。

三嶋のリベンジ登板のためにも1点でも多くというところで、一発で追加点を取れたことが逃げ切りの要因にもなった。宮崎はマルチヒットで3割を維持、佐野、桑原、オースティンに加えてリーグで6人しかいない3割打者のうち4人を占める形になった。今後はいかにこれを得点力にして行くか。1ヶ月の間でケガをした選手も戻って来るだろうし、攻撃の形を整えて行きたい。

ヤジ

オールスター、オリンピックへの出場が決まっている山崎が、3点リードの8回に登板したが、押し出しなどで2失点し、2アウト満塁という場面で砂田と交代した。不安の残る前半戦の締めとなった。

先頭の中野はあっさりとファーストゴロに打ち取ったが、帝京高の先輩である原口に初球のストレートが真ん中に入り、完璧に捉えられてレフト前ヒット。近本には追い込んでからツーシームを投じるもファウルで逃げられ、最後は落ち切らないところを軽く当てたような形で、レフト前へ運ばれた。

糸原には一転してストレートで押したが、少し甘くなったところをセンター前へ運ばれて1点を返された。マルテには際どいストレートを見極められたが、ツーシームを引っ掛けてサードゴロ。何とか2アウトまで漕ぎ着けた。

大山にはストレートを投げ込んで追い込んだが、ツーシームは見切られていた。150キロを超える渾身のストレートを投げ込んだが、最後は僅かに外れて四球。2アウト満塁となる。

サンズにはツーシームの連投。2ストライクまでは低めを強振して空振りが取れたが、チャンスに強いサンズは追い込まれればバッティングを変えて来る。一転して低めのツーシームには手を出さない。2球続けてワンバウンドとなったツーシームは見られて押し出し。

キジ

ショックの大きい初戦の敗戦だったが、連勝で前半戦を締めた。甲子園での3連戦は2カード連続の勝ち越し。終わってみれば、初戦をしっかり取っていれば連続の3タテも狙えたという対戦になった。8月の京セラドーム大阪での3連戦がアクシデントなく開催されれば、この日がレギュラーシーズンでは甲子園での最終戦となる。6勝3敗と良い戦いができたのではないか。

広島も連勝しているため、最下位でのターンとなったが、4位の中日までは1.5ゲーム差。しかし、ヤクルトが好調で貯金10に到達。首位と2.5ゲーム差で優勝争いに加わって来た為、CS圏内の3位には11.5ゲーム差と厳しくなった。

未だに借金15近くを抱えるチームなので、正直優勝を狙うことは極めて難しい。となればプランBでCSを狙って行くしかない。そういう意味では、2強4弱となり5割程度でCSという状況ならばと思っていたが、ヤクルトが5割どころか優勝争いに加わって来るようだと、なかなか難しい。

現在、オスナ、サンタナの両外国人を始めとした打線が好調、先発投手陣もある程度結果を残している中、ヤクルトにとっては1ヶ月も中断したくない状況かも知れない。中断期間明けは新潟でDeNAとの対戦となるので、そこまでに少し落ち着いていてくれればと思う。そこで連勝スタートを切るくらいでないとCSは厳しいものになりそうだ。

前半戦最後の9連戦は、途中4連敗と2分で6試合勝利がなかったが、終わってみれば3勝4敗2分と踏みとどまった。特に先発投手陣は、濵口を欠いた中で、大貫、今永が本来の投球を見せ、坂本が成長を感じさせた。阪口もまずまずの投球で、有吉、ロメロも期待以上の好投。先発投手が非常に安定していたことは、後半戦に向けて好材料。1ヶ月もあると各選手の調子は変わってしまうが、ここに濵口、場合によってはピープルズも入って来ることを考えると、一時よりは厚みが出てきそうだ。

リリーフは、勝ちパターンの3人と砂田に頼り切っていた。この4人がリーグの上位8人に入っており、エスコバーは7位タイの37試合だが、1ヶ月ほど遅れて合流したことを考えれば、実質1位。先発投手が長いイニング投げることもそうだが、彼らの負担を減らせるような、安定したリリーフが必要だ。シャッケルフォードがどこまでやれるか。石田、伊勢あたりに復調を期待したい。櫻井もリリーフで考えるなら、ボールの力も出て来ているし、スライダーで三振も狙えるので飛躍する可能性はあるのではないか。

ひとまず、オールスターとオリンピックでの中断になるので、山崎以外は身体を休めてもらい、エキシビションマッチの調整具合を見て行きたい。シーズン中に1ヶ月も試合が止まるのは初めてのことなので、調子の維持などどんな変化が起こるか。

ニュース、ファームの試合、エキシビションマッチで書こうと思うことがあれば、投稿する予定。公式戦の投稿としては次回新潟まで空くことになる。どんな状態でその日を迎えるか。

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