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交流戦は白星スタート 1番佐野がハマる

05/24 横浜DeNA4-3福岡ソフトバンク(ハマスタ)

2022年の交流戦が開幕。DeNAは2年連続で白星スタートとなった。前回完封の今永が、立ち上がりに柳田の犠牲フライとグラシアルのタイムリーで2点を奪われた。しかし、プロ初の1番に入った佐野が、3回に3号ソロで反撃の狼煙を上げると、4回に嶺井のタイムリーで追いつく。6回に今永の代打、大和がタイムリーを放って逆転するも、伊勢が22試合目で今季初失点を喫し同点。8回に甲斐のパスボールで勝ち越すと、山崎が締めて接戦を制した。

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ポジ

完封の登板の後にありがちな、立ち上がりの失点。三森を早めに追い込んだが、際どいコースが決まらずに歩かせた。そして好調の今宮は、チェンジアップが甘く入り、タイミングを外し切れずにレフトへの二塁打。ノーアウト2、3塁の大ピンチとなる。

柳田にカーブを運ばれ、深いセンターフライで先制点。グラシアルもインサイドへのカットで詰まらせ切れずに、レフト前へ運ばれて2点目。前回が素晴らしかっただけに、いきなりの2点は残念だった。

しかし、その後は丁寧な投球。この日はコントロールがなかなか修正できず、思い通りには投げられなかったが、悪いなりに踏ん張るということができた。3回は中軸を警戒して連続四球があったが、中村晃で断った。4、5回も先頭打者にヒットを打たれたが、三森のオーバーランもあって無失点。初回の2点だけで踏みとどまったからこそ、4回に追い付くことができた。

そして、6回裏に2アウト3塁のチャンスで代打の大和が送られた。大和は得点圏の神として、きっちりとライト前へタイムリー。今永に勝利投手の権利が発生した。日曜も有吉が初回に2点を取られたが、違いはその後をしっかりと抑えて6回まで投げたこと。良くないなりに失点を防いでいなければ勝てる投手にはなれない。

結果的には、伊勢が同点とされたために今永には勝利が付かなかったが、先発した試合では3勝0敗とチームに貢献できている。最初の登板となった5月6日も初回に2点を取られていたので、今永としては立ち上がりに課題を持って、次回に臨んで欲しい。

前の試合で1番桑原の出塁率に触れ、打線の組み替えを示唆していた三浦監督。この日は、1番に佐野を入れ、2番神里、5番の宮崎と3番のソトを入れ替えた。桑原は6番。日曜の試合で4安打を放った時、チャンスに強くないがヒットで出塁できるという点で、1番もどうかなと思った。ラミレス監督ならあるが、足も考えると三浦監督はしないだろうと思っていた。

だからスタメンを見た時はやってきたか、と思った。初回にいきなりヒットで出塁。宮崎の二塁打で大きなチャンスとなったが、得点には至らず。3回には打った瞬間という当たりの3号ソロ。5回にもヒットを放ち、前の試合の4安打に続いての3安打猛打賞。直接的に得点に至ったのはソロだけだが、打線に勢いと流れを呼んだという点では、起用がハマったか。

打率も.344まで一気に上げて首位打者に立った。既にタイトルも取っている選手なので、どうということもないだろうが、5月はケガがあって6試合の出場だが.583と驚異的な数字。足の速さはないが、ヒットで出塁し、ランナーを置いた状態で宮崎、牧を迎える意図に対しては成果が出た。あとはさらに得点に結び付けて行きたい。

その佐野を上回る.357をマークしている宮崎もマルチヒット。規定打席も来週には届きそうで、牧も含めて3人がハイアベレージで並びそうだ。凡退した打席でも紙一重というワーニングゾーンへの飛球もあった。後ろに牧がいるので宮崎を避けることができない。宮崎がチャンスを広げ、牧、ソトで還すという流れができれば。

嶺井が攻守に存在感を見せた。今永が立ち上がりに失点したが、その後は粘り強くリードし、終盤も伊勢が許した1点に凌いで逃げ切った。同点タイムリーの他、8回は粘ってボールに食らい付き、四球をもぎ取る打席もあった。ただ、6回は自らの判断かと思うが、ドラッグバントは状況を考えると要らなかったかなと思う。

キャッチャーだけの責任でもないし、スタメン出場した試合全体の数字ではあるが、スタメンマスクでの成績は下記の通り。

捕手勝率打率防御率平得
戸柱12660.500.2325.764.14975
伊藤光3030.000.2646.334.31320
山本12660.500.2563.352.83344
嶺井14680.429.2513.143.44851
4118230.439.2484.263.5143190
スタメンマスク別のチーム成績。打率や防御率などはマスクを被っている間だけではなく、1試合トータルで集計

嶺井は、コロナで選手が離脱した時期に上がって来ており、最初は負けが先行していたが、少しずつ数字が上がって来ている。伊藤光はコロナの陽性判定を受けたため、まだしばらくは戻れない。嶺井がその分を相殺するくらいにプラスへ転じれば、チームの5割復帰も見えて来る。

最後は山崎が、バントヒットを許しながらも締めた。コロナの陽性判定による離脱から復帰してから、セーブシチュエーションで登板しても表情に余裕が感じられる。ボールに自信も持てているのかも知れない。ストレートの回転も良さそうで、簡単には捉えられない威力がある。その為、ツーシームも効果的になっている。7セーブ目を挙げ、2020年も既に上回った。苦しんだ2年を越え、クローザーの山崎が復活しつつある。

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ヤジ

開幕から21試合無失点が続き、直近11試合はヒットさえ打たれていなかった伊勢が、今季初の失点を喫した。いつかは失点してしまうのだから仕方ない。今永の勝利を消してしまったことは、本人も悔しいだろうが、それでもチームが勝ったというのは救いだろう。

疲れも出て来る頃だし、パ・リーグの打者は伊勢のようなタイプは、あまり苦にしないようにも思うので、しっかりと自分のボールを投げられるようにしておきたい。

佐野が3安打を放ち、チャンスも多かったが、日曜に続いて拙攻が続いた。特に初回は2点を先制された直後、1アウト2、3塁で無得点だった。結果的には逆転できたが、致命傷になりかねない逸機だった。

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キジ

今季6戦全敗という日曜に負けた後、火曜の試合では連敗が止まる。この日も、2点を先行されて苦しい試合になるかと思ったが、逆転。一度同点に追い付かれるも、相手のパスボールで決勝点が入る幸運もあった。だが、接戦を取ったことは非常に価値があり、白星スタートの交流戦で勢いが付けられそうだ。

佐野のホームランも価値が高い。長打に頼らずに1点を取る野球を目指してはいるが、実際のところはハマスタという狭い本拠地もあり、ホームランが出る、出ないで勝率は大きく左右される。ホームランが出ない試合では6勝18敗と大きく負け越しているが、ホームランが出た試合は12勝5敗と好成績。どのチームもホームランが出た方が勝率は高いはずだが、分かりやすい数字だ。

試合後、8月2~4日の広島3連戦で行われる、YOKOHAMA STAR☆NIGHT 2022 Supported by 横浜銀行のスペシャルユニフォームが発表された。サプライズで発表が行われ、牧と山崎がユニフォームを着替えて、リリーフカーで登場。三浦監督もスターナイトのユニフォームで現れ、発表に加わった。

デザインに関しては、個人の好みもあるので、好き嫌いはあるだろう。個人的な感想としては、これまで9パターンのユニフォームで、やり尽くした感やマンネリ感は否めない部分もあったと思うので、今年は非常に斬新で今までにない感じで来たなという印象。

横浜の夏をイメージしたようだが、南国のリゾートホテルのちょっとオシャレなルームウェアという印象がある。アロハシャツのようでもあり、ユニフォーム感が抑えてある。最近は当たり前になって言われなくなったがクールビズとして仕事にも着れそうなイメージ。ちょっと派手かな?

去年以前にも書いたが、個人的にYのマークがあまり好みでないのと、スターナイトのユニフォームは、胸にYOKOHAMAを付けたいという希望があるので、今年も微妙。あとはユニフォームらしいユニフォームが好みかなと。

だが、史上初めて広島を相手に行われるスターナイトで、選手とともにこのユニフォームを着て、戦いたいと思う。現在1勝8敗とカモにされている相手に、「8月ハマスタ広島戦」の伝統を受け継ぐ、熱い戦いができるか。

まずは交流戦をしっかりと戦う必要がある。白星スタートが切れただけに、最初のカードでリーグ2位で、交流戦の優勝回数が最多のソフトバンクに勝ち越して、波に乗って行きたい。

2戦目はロメロが先発する。昨年の交流戦はオリックス戦で1試合だけ先発し、3回0/3で6失点してKO。その後、ファームでの調整を余儀なくされている。その時とはピッチングスタイルも変わっているので、リベンジを果たし交流戦でも勝利を掴んで欲しい。相手はノーヒットノーランを達成している東浜。白崎を1日だけ選手登録したいくらいだが、簡単に得点がとれる相手ではないので、一人一人がやるべきことをきっちりとこなして欲しい。

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