今永が2試合連続で大量失点　大瀬良に完封負け

エース対決のはずが、ワンサイドゲームで完敗。今永は初回、2アウトランナーなしから3連打で2失点。3回は菊池涼の2ラン、4回は中村健のソロで追加点を奪われた。今永は5回4失点。その後もダメ押しをきっちりと奪われ、打線は大瀬良に6安打も完封負け。早くも大瀬良に3敗目。

ポジ

牧が3試合ぶりのヒット。アウトサイド低めをライト線に運ぶ二塁打で、久しぶりに牧らしいバッティングが見られた。この日も疲労を取るのではなく早出練習をしていたようなので、体は問題ないはず。何とか修正し、この不調を乗り越えて欲しい。

この日はかなり風が強い中で行われたが、6回表にゴミ袋が風でグラウンドに入り、プレーが中断した。始めは佐野が追いかけていて、ボールボーイも取りに行ったが、風にあおられてサード方向へ。三塁の原塁審が素早くキャッチしてポケットの中に収めた。これにはスタンドから拍手が送られていた。

ビール半額以下デーだったので、現地の皆さんは安く飲むことができたが、その分売り子が来なかったり、長い行列ができたりしていたようだ。試合展開的にもおいしく飲める感じではないが、飲むしかないという感じか。

ヤジ

先日、父親を亡くしたことが発表された今永。だが、詳細は明かされていないので、タイミング的なものをファンが勝手に想像しても意味がない。まだ日も浅いし、いろいろとあるのだろうと推測するが、プロとしてこの日の登板を決めたのだから、そこは結果で判断するしかない。

あまりノーヒットノーランをしたからとか、そういうことを言いたくはないのだが、事情があるとは言え、2試合連続で序盤から打ち込まれての大量失点では困る。日本ハム戦までは5試合全てでQSをマークし、チームも全勝していた。

もちろん、どんな投手でも良くない日というのはあるのだが、エースという立場の投手が2回続けてここまでやられてしまってはどうしようもない。今永は素晴らしい投手で、以前にも書いたが、ベイスターズは今永の存在によってCSに出場するようなチームになったと思っている。だが、エースと迷いなく言い切れないのが、ケガによる離脱の多さと、立ち上がりの不安定さ。

広島は初勝利を挙げた相手だが、近年は苦手にしているような感じもある。スピードガン表示は150キロも出ていたが、それほど球威を感じず、空振りもあまり取れていなかった。菊池涼には高めを運ばれたが、本来の今永のストレートならそこまで飛ばないだろう。

立ち上がりも、広島がストレートを狙っているところ、追い込んでからゾーンにストレートを投げ込んで痛打され、今度はカットボールで行ったところ、真ん中に入って長打。風に押された面はあるにせよ、こういうコンディションの日に飛距離のあるフライを打たれれば、そういうことになる。

今永だから、大瀬良とのマッチアップだからこそ、やはりこの敗戦の責任は今永にあると思う。本人も分かっていると思うので、次ももっと強打のヤクルト戦が予想されるだけに、修正して欲しい。

序盤からの大量点で、大瀬良を楽に投げさせてしまった。先発が試合を作れなかった責任はあるが、それにしても工夫が見られなかった。既に2敗しており、ハマスタでの大瀬良はここ数年、無敵状態。点差が開いてしまったので、小技を使うことはできなかったにせよ、粘るとか徹底して逆方向へ打つ、球種を絞るなどいろいろあると思う。

ファーストストライクの甘いボールを積極的に打つというのはベイスターズのスタイルで、それ自体は悪くない。大瀬良相手に追い込まれたら厳しいというのも分かる。だが、狙っていたのかも分からないような、甘くないボールに手を出して凡退を繰り返すのは考え物。

広島は前日、延長12回を戦って引き分け。3連投だった栗林もベンチを外れていた。大瀬良になるべく長いイニングを投げて欲しいというベンチの思惑に対して、これ以上ないという完封勝利。相手の嫌がることをできず、1勝8敗という対戦成績が物語る、まさにお得意様というような、情けない試合だった。

キジ

負け犬の遠吠えかも知れないし、嫌みに聞こえてしまうかも知れない。だが、広島は今週の阪神、DeNAと続く6連戦を待ちわびていただろう。交流戦前まで阪神に7勝0敗、DeNAに8勝1敗。14もの貯金を作っていた。しかし、交流戦は非常に苦しみ、5勝13敗。阪神とDeNAからの貯金があるから3位にいられるといった感じだ。

先週はリーグ戦が再開し、絶好調のヤクルトに対し、大瀬良、森下、九里を当てたがいずれも打ち込まれて3タテを食らった。ところが今週は阪神に2勝1分、延長12回を戦った後の移動ゲームでもDeNAに完勝。広島にとっては貯金ウィークが理想的に進んでいる。

この日は読売相手に16点を奪ったヤクルト打線とでは、レベルが数段違うので比較するのもおこがましいが、何がそんなに違うのか。大瀬良は、ここ4試合は全て4点以上取られていたが、一転して完封。もちろん、それらの反省を生かして、大瀬良自身が調整して来たという部分はあるだろうが、それだけでは片付けられない。

1勝9敗となったこのカード。意地を見せて欲しい。かつての阪神以上に、今広島はハマスタに来るのが楽しみだろう。交流戦18試合で2本しか出なかったホームランが、いきなり3本出ての大勝なのだから。まず先発投手がしっかりと試合を作って行かなければ、何のプレッシャーもかけられない。

広島戦、灼熱のデーゲーム、濵口と来ると頭が・・・という感じ。2018年7月1日の71年ぶり4連続押し出しは今も脳裏に焼き付いている。現地だったがさすがに試合途中で出て飲みに行った。背番号26のユニフォーム着て。

厳しい暑さの中で行われることが想定されるが、熱い試合を見せて欲しい。これ以上、広島の好きにさせてはならない。