スポンサーリンク

濵口も3回に5点を奪われる 追撃も今ひとつ

06/25 横浜DeNA4-5広島東洋(ハマスタ)

2回に大和のタイムリーと桑原の内野ゴロ間に2点を先制。しかし、濵口が直後に菊池涼のタイムリーで1点を返され、連続四球から上本に押し出しの死球で同点。さらに中村健、羽月のタイムリーでこの回、一気に5点を奪われて逆転。打線は、森下から4点を奪うも、8回1アウト1、3塁を逸して追いつけず連敗。

スポンサーリンク

ポジ

2回、牧と宮崎の連打でチャンスを迎え、大和が初球をレフト前タイムリー。18日の甲子園での試合で、盗塁を仕掛けた熊谷にタッチした際、左肘に違和感が発生し、それ以来の出場となった。相性の良い森下に対して、得点圏でさすがのバッティングを見せて先制点をもたらした。

3回は1点を返した後、相手のエラーでチャンスが拡大。ここでも大和がインサイドのストレートを巧く回転して三塁線へ運んだが、羽月の攻守に阻まれた。8回は先頭で、インサイドのボールを回転しながら強く叩く、大和らしいヒットでチャンスメイク。代走の森と代わった。久々の出場だったが、好守も含めてベテランらしくきっちりと仕事をした。

8回、1アウト2塁のチャンスで代打に起用された伊藤光は、2球で追い込まれたが、左腕の森浦に対して粘り、10球目のチェンジアップを泳ぎながらレフト前へ運んだ。先日の東京ドームでも3安打していたし、その前はファームでも5安打を打っていた通り、バッティングの調子は良い。粘ってのチャンス拡大は良い仕事だった。昨年は一時、2番で起用されていたように、粘ったりバントしたり起用さも持つ選手。嶺井の状態も落ちて来ており、伊藤光に期待したいところだ。

濵口が3回に一挙5失点だったが、5回以降はリリーフ陣が無失点でリレー。逆転への望みを繋いだ。ピンチを迎えながらも何とか踏ん張った。三者凡退に抑えたのは7回の平田だけ。その7回には4点目を取っており、攻撃のリズムを作る為にも、きっちりと打ち取るということも重要だ。

スポンサーリンク

ヤジ

失点の後に切り替えられずビッグイニングに

このところ、得点してもらった直後に失点することが目立つ。もちろん、投手も分かっていると思うが、意識してしまうが故に余計にピッチングが縮こまっているようでは、技術的にも精神的にも未熟と言わざるを得ない。

大和のタイムリーなどで2回裏に2点を先制し、課題の立ち上がりを無失点で切り抜けた濵口に期待が高まったが、3回表2アウト2塁から菊池涼に捕まった。3-1からストレートでカウントを稼ぎ、フルカウントとしたが、最後にチェンジアップを投じ、これが抜けてしまい高めに浮いたところをしっかりとレフト線へ持って行かれた。完全な失投だが、この場面は絶対に浮かないようにという意識がもっと欲しかった。

1点を失って流れを止められれば良いのだが、開幕から広島にいつも一気に行かれてしまう。最初の打席で、チェンジアップで空振り三振に取ったマクブルームを警戒し過ぎた。ここで勝負しないと、広島打線では一番怖い坂倉に回ってしまう。マクブルームに低めを見切られて歩かせ、坂倉にはまともに勝負できずストレートの四球。

塁上を賑わせても、上本でアウトが取れればというところ、3球で1-2というカウントを作れたが、4球目にインサイドにストレートを投じたところ、上本のエルボーガードに当たってしまった。三浦監督が球審のところへ行き、避けていないのではと確認したが、死球は変わらず押し出しで同点。

この1球はあまりにも痛かった。インサイドに突っ込むのは構わないが、高めに浮いているので肘に当たる。低めで足元を動かせば良い場面。コントロールに難がある部分が出てしまった。確かに避けてはいないが、あのコースに投げてしまっては死球とされてもやむを得ない。

中村健は早めに追い込むも、勝負球が全く決まらない。チェンジアップをファウルとされ、最後はストレートをインサイド低めに持って行ったが、タイミングを遅らせて逆方向しか狙っていないというようなバッティングで、詰まりながらファーストの頭を越える当たりで、2点タイムリーとなった。こういうバッティングをしている打者は、インサイドの方が何とかしやすい。詰まらせようとしたならそれこそ上本に当ててしまったインハイ、チェンジアップをケアしてタイミングを遅らせたところへ速球で行くなら、アウトサイド低めの方が対処しにくかっただろう。

羽月にも逆方向へのバッティングでさらに1点を失った。結果として見れば、この1点が余計だった。失点した後の切り替えがなかなかできない。得点力が高いとまで言えない広島打線も、集中力があり繋がった時は畳みかけてビッグイニングを作ることができる。DeNAはずっとこの形にやられているようなイメージだ。

1点を取る確率が高い策を取るのが采配では

2-5と3点を追いかける展開になったが、森下もそれほど良くなかった。直後の3回裏、1点を返した後、宮崎のサードゴロを羽月が悪送球し、1アウト2、3塁としたが、今度は羽月が大和のサードゴロをファインプレー。ここであと1点でも詰めておきたかった。

4回は1アウトから関根、蝦名の連打も、楠本と佐野で還せず。5回は牧が詰まった当たりがヒットになって出塁したが、宮崎が併殺打。7回も1アウト1、3塁のチャンスだったが、牧の犠牲フライで1点差に詰め寄ったが、後続がなかった。

そして、8回は先頭の大和が出塁し、代走に森を起用した。盗塁を仕掛けて行くわけではなく、桑原がバントで1アウト2塁。伊藤光が粘りのバッティングで繋ぎ、1アウト1、3塁。ここで代打はもともとネクストで準備していたソト。

森浦は左右どちらにも被打率は低いが、伊藤光に打たれるまでは左打者の方が打率は高かった。そして、ソトは左腕を打てていない。今季の5本塁打は全て右腕から。だからと言って外野まで飛ばせないということはないだろうが、1アウト1、3塁でソトを出すということはもちろんヒットも期待するだろうが、最低でも外野フライという意図だろう。今季まだ犠牲フライはなく、調子が良くないからスタメンを外れていたソトが正しい選択なのか、非常に疑問だ。

三浦監督の采配は終始そうだが、いわゆる左右病で、左腕に対して右打者をぶつけただけで、采配した気になっているのではないか。関根くらい顕著な打者は左腕に使ったりもするが、この日も右の森下に対して4回裏に起用している。ここはポテンヒットで出塁したわけだが、その1枚を早く使ってしまっているので、左腕を打てそうな打者が伊藤光くらいになっていた。

1アウト1、3塁という場面を考えれば、前進守備を敷いていなければ併殺崩れでも1点が入る。ソトだったからこそゲッツーシフトだったということはあるが、神里を起用しても良かったと思う。このところバッティング好調にも関わらず、スタメンの機会もなく、かと言ってここぞの代打で使うわけでもない。ソトがスタメンの場合に代走から入って守備に就くというパターンだった。神里のバッティングをどう評価しているのかよく分からない。代打の1打席だけでは勿体ないと思っているのか。

左腕の森浦が出てきたので、8、9番のところに伊藤光、ソトを代打に使うというくらいなら、プロの監督でなくても決められる。神里も準備していなければ、1、3塁になってから急に起用することはできない。あらゆるケースを想定し、複数の準備をさせておくことが采配だと思うし、ソトに遠慮することなく、場面によってはネクストから引っ込めるくらいのことができなければ、勝負に徹したと言えないのではないか。

結局、神里の使いどころがないまま敗れた。8回が左腕の森浦だから展開的に出番がなかったとそう言うのだろう。左右に拘り過ぎて、どう起用すれば1点を取れる確率が一番高まるのか考えられていないのではないか。バットに当てないと何も起きない場面。後からどう書いても結果論にしかならないが、ソトが出て来る時点で確率が低いように思えた。

スポンサーリンク

キジ

広島に意地を見せられず、連敗で今カードもまた負け越し。ハマスタで5連敗、1勝10敗となった。開幕3連戦に続いて、また本拠地でスイープを許すのか。

交流戦では18試合で33得点、1試合平均で2点を切っていたチームで、主軸の西川も欠いたまま。それにも関わらず先発が2試合続けて大量失点でKOされている。ゲームアナリストがパ・リーグの攻めを分析できていないのか、そのデータを使いこなせないバッテリーの問題か。相性というものはあるとは言え、3ヶ月ほど経って対戦するこのカードで、無残な姿を見せているのはチームとして大きな問題だろう。

昨年も読売に11戦で一つも勝てなかった。最終的に6勝12敗7分まで持って行ったが、それよりも酷い数字になりそうな勢いだ。ヤクルトにも6勝17敗2分で、優勝チームということを差し引いても、1つのチームにいいようにやられ過ぎだ。データ野球を全面に押し出している割に、工夫も対策も見られない。阪神もまだ一つも勝てていないとは言え、他チームとの試合を見ていると、ここまでやられるものかと感じてしまう。

史上初の2試合連続2桁失点で開幕し、スイープされた開幕シリーズの悔しさを忘れたわけではないだろう。日曜に勝てないと言っている場合ではない。とにかく勝つしかない。先発が誰であろうと関係ない。何としても勝つ、この試合に懸けるというものを見せて欲しい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました