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入江が堂々の火消し! ソト2ランで首位に先勝

08/12 東京ヤクルト3-4横浜DeNA(神宮)

2回、村上に41号先制ソロを許したが、3回に桑原のタイムリー二塁打ですぐに追いつく。4回はソトの二塁打の後、嶺井のライトへのフライがポテンヒットとなり勝ち越し。大貫は4回1アウト1、3塁はサンタナを併殺に取り切り抜けたが、5回にオスナの同点ソロを浴びた。6回にソトの2ランで勝ち越し、7回から継投で逃げ切りを図るも、エスコバーが乱調で1アウト満塁のピンチ。ここで入江が登板し、サンタナを三振、オスナには押し出し四球を出してしまったが、山田を打ち取りリードを保った。最後は山崎が三者凡退で締め、首位ヤクルトとの初戦を取った。

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ポジ

入江が1アウト満塁のピンチでリードを守る

絶体絶命のピンチで入江が登板し、堂々の火消し。一つ間違えば大逆転の展開だっただけに、個人的にはこの日一番のヒーローだと思う。

エスコバーが、荒れ球という域を越えて制御不能状態。丸山に対し、初球はドラッグバントの構えだったが速球が抜け、避けたバットに当たってファウル。続く2球目はスライダーが抜けて丸山に当たった。

宮本にはストレートを投げ込むも、ファウルで粘られ空振りが取れない。最後は低めの際どいコースをボールと判定され、連続四死球でノーアウト1、2塁。塩見はバントの構えで、3球目のストライクを空振り。二塁ランナーが飛び出して挟殺された。しかし、塩見にレフト前ヒットを許し、1アウト1、3塁。一発逆転の場面で村上を迎えたが、1ボール2ストライクと追い込む。だが、4球目の速球も抜けてしまい、村上に当たってしまった。

2つ目の死球で1アウト満塁。さすがにベンチも交代を決断。ここでマウンドに上がったのは入江だった。既に伊勢は使っていて、山崎を回跨ぎで投入するわけにも行かず、入江に白羽の矢が立った。7月以降は10試合無失点が続いている右腕に、これまでよりもワンランク上の役割が与えられた。

いきなり.350を超える好調のサンタナと対戦。積極的に打ちに来るところ、フォークで2つ空振り。最後はアウトサイド低めを狙ったストレートが、真ん中高めに。サンタナも驚いてボール球に手を出して空振り三振。お互いにミスしたような対戦になった。

オスナにも初球のストレートが外れた後、フォークの連投になったが振って来ない。ストレートの四球で押し出し、1点差となる。ここで、スタメンを外れていた山田が代打として起用される。8月は.133で、DeNA戦は2割そこそことは言え、嫌な相手には変わりない。

ストレートを投げ込むも、ボールが2つ先行し、追い詰められる。3球目はインサイドに行ってしまったというストレートがストライクに。4球目も入江が渾身のストレート。コースは真ん中付近だったが、153キロで押し、浅いライトフライ。捕った楠本も、マウンドの入江もガッツポーズを見せた。

この場面で登板し、リードを守り抜いたことは自信になるだろうし、していくべき。堂々たるピッチングで、セットアッパーとしての能力が十分にあることが証明された。今後は伊勢やエスコバーの負担を軽減するためにも、こうした厳しい場面で、さらに経験を積み、セットアッパーとしての地位を築いて欲しい。

コロナから復帰初HRが殊勲打に

5月、6月と不振だったソトは、7月は.308、3本塁打と復調傾向だった。しかし、オールスター直前の7月21日にコロナの陽性判定を受けて登録抹消。症状もあったため療養し、復帰後はDOCKで調整を続けて来た。ファームの試合で中止が相次ぎ、実戦は8月7日の1試合だけで、3打数ノーヒットだった。

大和の離脱もあり、9日の阪神戦から1軍に合流。10日からファーストでスタメン出場しているが、2試合ノーヒット。タイミングが合わないようなバッティングも見受けられた。以前から行っている、石井琢朗コーチのドリルを変わらずにこなし、復調に努めていた。

4回に小川のストレートを捉え、センターオーバーの二塁打。復帰後初ヒットをマークすると、6回には宮崎のヒットに続き、低めのチェンジアップをすくって、レフトへの2ラン。7月16日以来の10号となり、ベイスターズの外国人としては、史上3人目の5年連続2桁ホームランとなった。ローズ、シピンとソトしか達成していない記録。10本では寂しいが、ここから本数を倍増させて欲しい。

ヤクルト戦では最多の5本を放っており、直接対決ではキーマンとなる。10本と数は少ないが、今年は1号だけは負け試合でのホームランだったが、残りの9本は勝利に繋がっていて、勝負どころで打ってくれている。乗って来ればホームランも量産できる打者なので、オースティンが不在となった以上、長打でチームに貢献して欲しい。

ラッキーな同点打、強気で攻めるリード

今週は火、水と戸柱がスタメンマスクを被ったが、木曜は石田をリードし、決勝点となる5号2ランを放ってヒーローとなった嶺井。この日は大貫をリードし、インサイドを突く強気なリードを見せた。村上にもインサイドを投げさせ、結果的に失投で中に入ってホームランを打たれたが、攻めた。

サンタナ、オスナにもインサイドの高めを使って絞らせない配球をしていた。8回の絶体絶命のピンチでは、危うく暴投で同点というプレーの後、入江に声をかけて奮起させた。山田にストレートで押して切り抜けた。

4回には、二塁打のソトが三塁まで進んだ後、アウトサイドのボールになるスライダーに対して、バットの先が当たった打球が、ライトとセカンドの間に落ちるラッキーな二塁打となり、同点となった。前日の勢いをそのままに、チームに良い流れをもたらした。

捕手勝率
戸柱2111100.524
伊藤光11551.500
山本12660.500
嶺井5428251.528
9850462.521
スタメンマスク別のチーム成績

今年もキャッチャーが併用されているが、嶺井が54試合と半分以上を占めている。キャッチャーで全て決まるというわけではないが、スタメンの際の勝率も良くなってきている。8月の快進撃はまぎれもなく投手陣が支えており、彼らをリードする嶺井もそこに大きく貢献している。戸柱、伊藤もバッティングの調子が良いので、うまく補い合いながら、最高のパフォーマンスを見せて欲しい。

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ヤジ

土曜が台風で中止になることを見越して、勝ちパターン3人を投入することを決めたのかは分からないが、大貫を6回85球で交代させたのは、少し早かったのかなと思う。阪神戦での左腕3人は内容も良かったので7回以降も続投させたとは思うが、勝ち頭の9勝目を挙げた大貫に対する信頼は、意外と薄いのかなと思う。

エスコバーが前日も少し怪しかっただけに、7回も大貫で行って、伊勢と山崎で締めても良かったように思うが、結果論だろうか。3人リリーフを使って決まればキレイに締められるが、誰か1人が不調ということもある。交代にはリスクも伴う点は注意したい。

8回2アウト満塁となってオスナの打席では、2球目からフォークを連投した。サンタナと違ってボールを見ていたので、連投しても振らない状況だった。ストレートを投げさせて、甘くなり長打というのを避けたかったのだろうが、ストレートでファウルを取れれば違っていた。最悪、歩かせて押し出しでも長打は浴びないというリードなのだとしたら、それは見事だと思う。

個人の勝負よりも、勝つことが大事。とにかく勝つことが一番重要なのだが、村上には最初の打席で失投を仕留められ、その後は勝負ができず2四球と死球。プロ野球で今、一番の打者なので、勝負を避けても結果的にチームが勝てば良いのだが、今後ヤクルトと優勝争いをするのであれば、彼を封じることは避けて通れない。そういう意味で、村上に対して何もできなかった試合になった。簡単ではないが、どこかで止めなければ。

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キジ

最大17.5ゲーム差があったことを考えれば急接近ではあるが、「首位攻防戦」というには7ゲーム差というのはまだまだ遠い。次の26日からのハマスタでの3連戦が首位攻防戦となるために、差を詰めておきたいところ。初戦を取れたというのは、非常に大きな一歩になる。

この日、オースティンと三上、そして田中浩康コーチが、コロナの陽性判定を受けたことが発表された。大和、蝦名、大田と少しずつ広がっていることは不安でならないが、出来る限りの対策をしつつ、出場できるメンバーで乗り切っていくしかない。

オースティンはもう少しでスタメン復帰という流れだったかも知れないが、これで大きく後退した。無症状と発表されているが、2週間以上は戦列を離れることになるだろう。三上は7月19日以来、登板はないがブルペンの兄貴分として、そこに表れない役割、貢献もあったかと思う。

代わって倉本と中川が1軍に合流した。永池コーチも一時的に1軍コーチに変更され、一塁コーチャーとなった。田中浩コーチの代わりは、小池コーチが三塁へ移った。

第7波と呼ばれる感染拡大は、少しピークアウトの傾向が見えている。昨年もお盆を越えたあたりから減少に転じている。だが、変異種も次々と出現しており予断は許さない。あと数週間、いかにして感染拡大を防ぎ、メンバーを減らさずに戦うか。相手チーム以上に、コロナとの戦いにもなって来る。

一時、ヤクルトに迫るのではないかという勢いだった阪神は、主力の離脱が相次ぎ、連敗を重ねている。ヤクルトもメンバーは戻って来ているものの、この日で7連敗と、7月に離脱が相次いだ影響が尾を引いている。DeNAは8月8勝1敗の快進撃だが、明日は我が身と考えるべきだろう。

今季6度目の4連勝。なかなか5連勝ができない状況が続いているが、6度目の正直となるか。台風8号が13日に関東へ上陸する見込みで、ちょうど夕方が雨のピークという予想になっている。台風が直撃するとなれば、さすがに開催することは難しいだろう。

13日は坂本の先発が予告されており、14日に先発すると見られる阪口も、この日に神宮へ合流している。13日が中止となった場合、坂本をスライドするのか、阪口を予定通り投げさせるのか。現状、31名の枠が一杯で、阪口を登録するのに誰かを外さなければならないため、坂本がスライドし、ここ最近続いている京山との二段構えになるのではないか。

初戦を取れたが、優勝争いをするためには差を詰めなければならず、1勝1敗では残り試合数が減るだけ。何としても今季初の5連勝をマークし、2勝0敗で差を詰めたい。日曜は総力戦で臨んで欲しい。

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