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濵口が11失点 勢いづく打線を止められず大敗

09/07 読売18-3横浜DeNA(東京D)

得失点差は野球では無関係。何点差で負けても1敗には変わりない。負け惜しみではなく。先発の濵口が完全に試合を壊した。初回、丸を歩かせた後、ボークで二塁へ進めて中田のタイムリーで先制を許すと、吉川の2試合連続のソロで追加点。4回は小林にタイムリーを許すと、牧の野選でピンチが広がり、ウォーカーにグランドスラムを浴びた。さらにポランコにも3ランを浴びて、この回9点。11失点で降板した。その後も三浦と坂本が勢いづく打線を止められず、23安打18失点の大敗となった。

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ポジ

宮崎が2016年から7年連続となる2桁ホームラン。中距離ヒッターの宮崎は、2018年だけ28本塁打をマークしているが、他は10本台。これだけ続いたというのは、試合を休まずに出続けている証でもある。

途中出場の楠本がマルチヒット。大敗の中ではあるが、関根とのライトの争いで優位に立つ活躍だった。甘く入ったボールをきっちり捉え、右中間を破る2点タイムリー二塁打。得点としては焼け石に水だが、現地で見守るファンにとっては良いところが見られたし、本人にとっては大きな一打。

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ヤジ

濵口は初回、坂本とウォーカーにチェンジアップを上手く使って連続三振の立ち上がり。課題だった初回も今は昔、この日も好投が期待できそうだった。だが、2アウトランナーなしから丸を歩かせ、中田の打席でボークとなってから一変した。投球動作に入った後、バランスを崩したように見えたが、あまりないことだ。体に何かアクシデントが起きていたのかと心配になるくらいの内容だった。

中田は追い込んでいたが、ファウルで粘られ、最後はインサイドを狙ったストレートが中へ入り、強烈なピッチャー返し。避けるのが精一杯で打球はセンターへ抜け、先制タイムリーとなった。2回はチェンジアップがど真ん中に入り、吉川に2試合連続のソロを浴びた。これが7号という打者だが、DeNA戦で4本目。この日の5安打で.359という対戦打率にもなっており、少し考えた方が良さそうだ。

チェンジアップが多少甘くても、「抜け」が良ければタイミングが合わないはずなのだが、ストレートの球威がなく、チェンジアップが甘く入るとただ少し遅いだけの打ちやすい球になる。それでも3回まで2失点ながら5三振を奪い、何とか凌いでいた。

決定的だったのは、4回1アウト1、2塁で小林に打たれた1球。この回は下位打線で、できれば投手まで回さずに終えたかったが、ランナーを2人出した。小林は打率が1割台前半。投手の山崎伊はバッティングが良いが、何とか8、9番で終えられればというところ。

だが、小林への初球はチェンジアップで、これが高めに浮いた。前述した通り、タイミングを外せていないチェンジアップは、ただの打ちやすい半速球になる。高めに入れば尚更。小林のようになかなかヒットが出ていない打者にとっては、恰好のボールだった。

最初の打席は、ストレート、フォーク、ストレートで見逃し三振だった。初球にチェンジアップで入るというのは、振って来ると読んでいたのか。であれば、低めで空振りを取らなければならなかった。調子が悪かったと言えばそれまでだが、悪いなりに投げる上で、しっかりと打ち取れる打者には集中力を持って投げなければ。この1球で、試合は一気に崩れて行った。

1点が入ってなおも1アウト2、3塁。山崎伊は初球のスライダーを引っ掛けて一二塁間へのゴロ。前進守備でバックホーム体制を敷いていたが、打球は正面ではなく、牧がファースト方向へ移動して捕った。右投の牧としては逆の動きになるので、ホームには送球しづらい。だが、バックホーム体制だったこともあり、無理に送球してしまった。ランナーが吉川という点、送球が逸れた場合に左打で走力もある山崎ではオールセーフになるリスクを考えれば、ファーストでアウトを取る判断をして欲しかった。

この日の濵口の状態では、この回2点目が入ってさらに1アウト1、3塁で1番に戻ったのは堪えた。2打席連続三振に取っていた坂本を歩かせ、満塁。ここでウォーカーに初球の膝元のスライダーを完璧に捉えられた。

打球は東京ドームの看板の上を越えて行く、超特大のグランドスラムになった。コースとしてはインサイド低めで悪くないが、変化球のキレもなかったのだろうし、ちょうど手が伸びるコースで、低めが得意なウォーカーのツボにハマってしまった。

ベンチとしても、ここで一気に8点も取られるとは想定していなかっただろう。三浦がブルペンで準備していたが、この回は投げ切って欲しいという思いで続投させた。しかし、精神的ダメージも大きかったのか、2アウトから中田、岡本和の連打を許し、ポランコにはスライダーをこれまた特大の3ランとされた。まさかの11失点となり、ベンチもここで交代せざるを得なくなった。

9月の過密日程で、先発投手が4回も投げ切れないというのは、チームにとっても負担となる。8点取られた段階ですぐ交代しなかったことは、責められないと思う。できれば次に打席が回るまで投げて欲しかった。それすらもできない濵口の投球。7月以降の素晴らしいピッチングを見て来ただけに、ここまで打たれるかという感じ。

人間だから調子が悪い日もある。だが、悪い日はフルボッコで10点取られるようでは、1軍の先発は務まらない。ストレートの走りが今一つだったように思うが、そういう場合の工夫が欲しい。どうにもならない日もあるのだろうが、経験もある投手なのでね。

ここから登板する投手は、当然ながらしんどい。相手は既に打っているし、大量リードしている場面で、ノンプレッシャーで振って来る。ここを抑えるのは簡単ではない。三浦は5回を三者凡退に抑えたが、6回に捕まった。甘いボールはなかなか打ち損じてもらえない。中田に2ランを浴び、ポランコに2打席連続となる2ラン、さらにウォーカーにタイムリーと打者一巡の猛攻で5点を失った。

マツダでの2試合は1イニングの登板でまずまずの結果を残したが、この日は4回途中から登板し、3イニング目というところで連打を浴びた。これも良い経験にして欲しいと思う。多くの投手が打たれることで成長して行く。何が良くて、何が通用しなかったのか。しっかりと整理して次に向かって欲しい。

坂本も連打を浴びて2失点。今季ワーストの18失点というゲームになった。だが、冒頭に書いたように野球は得失点差は関係ないので、1点差でも15点差でも1敗には変わりない。この日、現地だったファンにはツラいが、三浦と坂本だけで賄えたことをプラスと考えるしかない。いつ、どのように、いくつ負けるかが重要。

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キジ

前日の緊迫感のある、感動した試合から一夜明け、シーズンワーストの大敗。一気に勢いづくかと思ったが、濵口が試合を壊してしまった。こういう日もあると割り切るしかない。何故かヤクルトも大敗して、またもゲーム差は変わらなかった。だが、タイムリミットは近づくわけで、実質また少し離されたと考えられる。

最近は勝てていなかったとは言え、過去の対戦を考えても山崎伊の日がどうかなと思っていた。逆の意味で投打が噛み合って、あっさりと大敗。切り替えやすい結果ではあった。この大敗を生かすには、3戦目を取るしかない。読売打線を勢い付けて、ロメロもKOされるようだと、残り6試合もある読売戦で苦戦しそうだ。流れを戻す上でも、ロメロの投球は重要なポイントになる。

読売は井上が先発。8月17日にリリーフとして対戦し、佐野のヒットの後に宮崎に2ランを浴びて2失点している。先発としては過去2度、5回を投げ切れていない。彼にプロ初勝利を献上するようでは、今後の戦いが思いやられる。好調とは言えない打線だが、ロメロを援護して勝ちパターンに繋いで欲しい。

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