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アクシデントに守備の乱れ 悪い方へ転がり大敗

09/17 横浜DeNA3-10広島東洋(ハマスタ)

初回に牧とタイムリーと、宮崎の通算1,000安打となるタイムリーで2点を先制し、幸先の良いスタートを切ったが、3回に阪口が羽月のタイムリーとマクブルームの2ランで逆転を許す。4回から京山に交代したが、先頭の坂倉の打球が京山の右肘を直撃し、降板。中川が2イニングを抑える間に同点に追い付き、6回から入江を投入するが、記録に残らない守備のミスが相次ぎ、堂林のタイムリーなどで3失点。終盤には平田が打ち込まれて10失点の大敗。

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ポジ

中川が緊急登板で2イニング無失点の好投。チームの窮地を救った。4回から登板した京山が、先頭の坂倉の強烈なピッチャー返しのライナーを右肘に受けた。ベンチへ下がった京山だが、打撲で降板を余儀なくされた。そのため、中川が急遽マウンドへ上がった。

小園をストレートで詰まらせ、ショートフライに打ち取ると、磯村の7球目で坂倉がスタートしてランエンドヒットとなったが、強烈なライナーは牧の守備範囲。ライナーゲッツーとなり4回は無失点。4回裏に打席の準備をしたが回らず、そのまま5回表のマウンドへ。玉村と羽月から三振を奪い、三者凡退で抑えた。

8月に昇格した後、チームの快進撃でなかなか登板がなかったが、25日から3連投。27日にはヤクルト戦でチームが16失点する中で、勢いに押されて2失点したが、他は無失点で切り抜けている。今年はなかなか1軍のチャンスを掴めなかったが、こういった役割で着実に結果を残し、1軍に定着したい。

宮崎が通算1,000安打を達成。残り4安打となってから不振に陥り、打率も3割を切るなど苦しんだが、一つの通過点に到達した。プレッシャーを感じるような数字でも年齢でもないので、影響はないと思うが、ここからは少しスッキリして打席を迎えられるのではないか。宮崎らしい右打ちだったが、ポテンヒットで野間が僅かに届かない打球だった。当たりは良くなかったが、タイムリーだったことは良かった。ただ、勝ってお祝いしたかったなというのが本音。

前日、5打席ノーヒット、終盤は二度のチャンスで凡退した牧。この日は最初の打席で、あと少しでホームランというフェンス上部に当たるタイムリー二塁打を放った。2打席目もレフトへ二塁打を放ち、マルチ。少しではあるが悔しさを晴らせただろうか。悔しい思いをして、練習して、という繰り返しが強打者に成長させてくれるはず。今後も牧のバッティングがチームにとって不可欠。

スタメンを外れた楠本が5回に代打でヒットを放ち、同点のホームを踏んだ。そのままライトに入り、2打席目でも二塁打を放った。先週からバッティングの状態はいい。相手先発の関係で大田がスタメンに入っているが、楠本も使いたいところ。ソトが前日は良い場面で2ランを放ってはいるが、佐野をファーストで使う選択肢も含めて、状態の良い選手を起用して欲しい。

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ヤジ

阪口が今季初先発。初回は150キロをマークするなど、ストレートにも威力があり、カーブとの緩急も使えていた。プロ初勝利を挙げたカードでもあるので、初回に2点をもらって、何とか5回まで行ければというところではあったが、なかなか思い通りには投げられず、1イニング当たり20球を超える球数を要した。

3回は2巡目に入ったところ、野間のヒットの後、羽月の打席でヒットエンドランが見事に決まり、ショートの頭を越える打球で、俊足の野間が還って来た。西川は打ち取って2アウトとなり、何とか1点で止められればというところで、マクブルームにはボールが先行。3ボール1ストライクから投じたカットボールが、高めのアウトサイドやや真ん中寄りに行ってしまい、完璧に捉えられて逆転2ラン。

一塁は空いていたとは言え、坂倉の前にランナーは溜めたくはない。それでも、安易に行ってしまえばホームランもある打者。一番手が伸びるアウトサイドの高めに半速球が行ってしまった。カットを投げるならボールゾーンへ出すか、低めに行かないと危険。阪口も分かっていることだろうが、この1球でチームの勝敗が分かれる。コントロールももちろんだが、絶対にミスしてはいけない場面での集中力、精神力がもっと必要だろう。

とは言え、4回も続投しても良いかなと思っていたが、もともと京山をスタンバイさせ、第二先発として控えていたので、失点すれば京山ということは決めていたのだろう。予定通り京山を登板させたが、まさか1アウトも取れずにアクシデントで降板するとは思わなかっただろう。

この誤算は、中川が2イニングを無失点で繋いでくれた。その間に同点にできたので、6回からは入江で勝ちパターンへ繋いで行こうという考えだっただろうが、ここで暗転した。先頭の西川に真ん中のストレートを左中間へ弾き返され、桑原が僅かに届かず二塁打となった。桑原だけに捕れそうだったので悔やまれる。毎日のように守備で魅せてくれるので見る方も感覚がズレて来るし、本人も悔しがっていたが、もし取ればスーパープレーだった。

続くマクブルームのピッチャーゴロは、一塁方向へ体が流れた入江が、右手を差し出して捕りに行った。弾いてしまい内野安打となった。これも気持ちは分かるが、グラブならまだしも右手で捕りに行くのは危険が伴う。大丈夫と言うことで続投はしたが、影響はゼロではなかったのではないか。打球とコースから考えると大和が捌けたかも知れない。

ノーアウト1、3塁となり、松山はセカンドベース付近へ転がるゴロ。前進守備をしていなかったので、西川が勝ち越しのホームを踏むが、併殺が取れたと思った瞬間、ベースを踏んだ大和が送球する際に落球。拾い直して一塁へ送球も間に合わず。1アウト1塁とランナーが残ってしまう。

2アウトとなった後、小園にヒットで繋がれて1、3塁。磯村の打席で小園がスタート。嶺井は少し緩いボールを送球し、牧がセカンドベース寄りも前に出て、ワンバウンドで捕球した。様子から見ると、盗塁した場合はピッチャーカットで投げるというサインだったのではないか。牧が捕れたので事なきを得たが、こういった細かいプレーは確認しておきたい。

磯村は1ボール2ストライクと追い込んでいたのに、フォークが抜けて死球となってしまった。これは入江にとっても痛かった。満塁となって代打の堂林には初球のストレートを狙い打ちされ、2点タイムリー。記録上、6回表にエラーはないが、あと一歩で捕れなかったもの、疑わしいものも含めて守備の乱れが相次ぎ、大きな3点のビハインドとなってしまった。

8月の連勝中は、あまりこうしたミスも出なかったし、出てもカバーできていた。チーム状態が悪くなると、カバーしきれないし連鎖してしまう。大きな連敗をする兆候も出ている負け方。大貫、今永の左右エースで臨む読売戦で歯止めをかけたい。

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キジ

京山がアクシデントで降板してしまったため、投手も足りなくなってしまった。平田が4失点したことは誤算だが、残りは勝ちパターンの3投手しかおらず、さすがに7点差の場面では出せなかった。9回も平田に続投してもらうしかなく、何とか3人で抑えてくれた。

アクシデント、6回表の守備の乱れの連鎖と誤算が続いた試合。今のチームにはそれをはね返す力はなく、大敗となってしまった。

開始球場スコア責任投手
32614:00横浜5-10大貫
32714:00横浜6-7山崎
42314:00マツダ0-6上茶谷
42413:30マツダ4-5x三嶋
5714:00マツダ1-2x三嶋
5813:30マツダ3-17
62514:00横浜4-5濵口
62614:00横浜3-4平田
9314:00マツダ0-4石田
9413:30マツダ0-7京山
91714:00横浜3-10入江
2022年広島戦のデーゲーム

2週間前にマツダで3連敗を喫した時にも書いたが、結局今年の広島戦でのデーゲームは11戦全敗となった。ここまで極端に負けるのはあまりないことだろう。今年は随所に相性が勝敗を左右しているだけに無視できない。

まだチームは優勝を諦めずに追ってはいるが、3連敗でマジックを8に減らしてしまった状況ではそれも厳しい。少し早い話になるが、2位を確保できるとしたら、10月8日から10日はハマスタでCSファーストステージが行われる。土日と祝日なので全て14時開始のデーゲームとなる(中止などで火曜まで順延した場合のみ18時)。この日の勝利で3位阪神に0.5ゲーム差とした広島が3位に滑り込めば、相性からしてもかなり厳しくなる。

これは2位が決定した後に書けば良いと思っていたが、セ・リーグのCSで、2位チームがファイナルステージに進んだのは2015年が最後で、CSが中止となった2020年以外は、全て3位チームが勝っている。ホームのアドバンテージも全くなく、ベイスターズも2019年に相性の悪い阪神に対し、苦杯をなめた。

だが、2016年にCSへ初めて出場し、東京ドームで読売を撃破、2017年も阪神を撃破し、ファイナルステージも勝ち進んで日本シリーズへ出場したのはベイスターズ。そう、3位チームがファーストステージを勝ち抜く流れを作ったのはベイスターズなのだ。

だからと言って、3位に落ちろとは思わない。ハマスタでCSを行うこと自体も長年叶わぬ夢だった。どこが来ようが勝てるコンディションにチームを持って行かなければならない。現状では勝ち抜くイメージが持てないので、ここから首位を追いかけつつも現実的にはチームを整備して行く必要があるだろう。

特に2019年はエスコバーを始めリリーフがCSで失点するシーンが目に付いた。レギュラーシーズンの登板過多で疲れが見えていた。ここ最近リリーフが失点するシーンを見ると、それがフラッシュバックして来る。勝つためにリリーフを注ぎ込むことも必要ではあるが、CSまであることを考えるとそう簡単に使うこともできないので悩ましい。

まずはCSと2位以上を確保するために勝って行かなければならない。先発に長いイニングを投げてもらい、勝ち星を拾って行く以外にないと思う。プレッシャーもあるだろうが、大貫と今永の二人には期待したい。

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