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緊迫の投手戦 延長12回の熱戦を4番の一発で制す

07/09 読売0-1横浜DeNA(東京D)

東とメンデスの投げ合いとなった試合は、お互いにチャンスを生かせず、6回まで2安打。8回に1アウト2塁のチャンスを作ったDeNAは、宮崎、楠本の代打攻勢も実らず、東はここで降板。その後、ウェンデルケン、伊勢、森原、エスコバーと繋いで無失点リレー。12回、1アウトから牧が14号ソロを放って勝ち越し。山崎が締めて20セーブ目。

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ポジ [Good]

試合を決めたのは4番だった。12回、1アウトで打席に立ち、3ボール1ストライクからスライダーでストライクを取りに来て真ん中に入ったところ、完璧に捉え、打った瞬間のホームランだった。

菊地とは5月23日に対戦し、初球のストレートをライトスタンドへホームランしていた。それ以来の対戦が0-0の12回表という場面でやってきた。菊地にとって今季唯一のホームランを打たれている相手というのは分かっていたはず。スライダーを続けたがいずれも外れ、ストレートも決まらず3ボール。真ん中のスライダーを1球、牧が見送ったが、5球目が高めに浮いて来たところを見逃さずに強振した。

打球は青く染まるレフトビジター応援席に飛び込んだ。勝ち星を付けられなかった東、必死に繋いできたリリーフ陣に報いる、4番の一撃だった。読売にとっては大勢もおらず、リリーフが最後に1枚、不足したか。一発だけは避けたい場面だった。

先発の東は、今季ワーストの3四球だった。本人もそれほど良くなかったとコメントしていたが、その分慎重に丁寧に投げていたと思う。岡本和には特に気を遣って投げていた。それ故の2四球だと思うが、後続を何とか断って、無失点を続けた。

メンデスも素晴らしい投球だったので、先制点は与えないという強い意志も感じられた。7回78球2安打無失点は、リーグトップの8勝を挙げている投手に相応しい内容だった。8回のチャンスでも打席に行くという強い気持ちが見えた。

宮崎が凡退して2アウト2塁となったが、代打の楠本が送られ、悔しそうにベンチへ下がった。その楠本がメンデスのチェンジアップを巧く捉えたが、ファーストライナー。あと僅かのところで、また同級生に勝ち星をプレゼントできそうだったが、惜しかった。

次回登板はハマスタの広島戦となる。オールスターにも選ばれているが、前半戦最後の登板となるので、9勝目を手にした上で、地元に近いバンテリンドームでオールスターの投球を見せて欲しい。

東が降板した後、この日もリリーフ陣が素晴らしいリレーを見せてくれた。まずウェンデルケンが8回を三者凡退で片付けた。7月は5戦5ホールドで、暑くなってきてブルドッグが本領を発揮してきた。これは心強い。

伊勢は2アウトから岡本和を歩かせ、大城卓にも繋がれて1、2塁のピンチ。中田翔に3ボールとなってしまったが、フォークで空振りを取ると、インサイドのストレートがラインの僅か外側へファウル。最後はストレートをアウトサイド低めに決め、空振り三振に取った。

10回は森原がマウンドに上がり、一発でサヨナラというプレッシャーも、経験の豊富さから低めにしっかりと集めて内野ゴロ3つで三者凡退。11回はエスコバーが登板し、3つのフライアウトで三者凡退。フェンスギリギリの当たりもあってヒヤっとしたが、12回まで繋ぎ、牧の一発で今季初勝利を手にした。

1点を勝ち越し、セーブシチュエーションとなって山崎が12回に登板。まず岡本和との対戦となったが、ストレートをアウトサイド低めのコーナーにきっちりと決め、差し込まれたライトフライ。この日は、ストレートの球威、コントロールとも良く、スプリットも鋭く落ちた。大城卓は、そのスプリットで空振り三振、若林も引っ掛けたセカンドゴロに打ち取った。

日曜だし、セーブシチュエーションだし、この日のボールなら大丈夫と見ていたが、しっかりと三者凡退で締めてくれた。これでリーグでは一番乗りとなる20セーブ目。昨年に続く2年連続で自身7度目の20セーブ以上を達成した。20は通過点。自己記録の37を超えるシーズンにしたい。

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ヤジ [Bad]

予想以上にメンデスに苦戦した。交流戦明けから打線の得点力が落ちているが、この日は宮崎もベンチスタートでより攻撃力が乏しかった。その分、先発の東を始め、投手陣が凌いでくれた。カード勝ち越しを手放しで喜ぶことはできないが、投打がカバーし合って乗り越えて行ければ。

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キジ [Other]

メンデスは150キロを超えるストレートに力があり、なかなか捉えることができなかった。ベイスターズが積極的に打って行くということもあるが、四球も1つでコントロールが安定していた。チェンジアップやスライダーもまとまっていて、これだけ投げられると厄介な相手と言う印象。打線が全体的に調子を落としているとは言え、今後は要注意の相手となりそうだ。

この3連戦、初戦は今永の記録的な投球もあり、佐野の犠飛と戸柱のホームランで何とか2点を取って勝った。2戦目は完封負けで、この日も11回まで無得点が続いた。これだけ得点が取れない中で、4カードぶりの勝ち越しとなったのは、紛れもなく投手陣の頑張りのお陰。交流戦明けは皺寄せが行ってリリーフに負けが付くケースが目立ったが、連戦の中でよくやってくれている。

これで日曜日は7連勝となり、これは58年ぶりとのこと。月曜に試合がないことが多いので、日曜に勝つと一週間が良い始まりになり、試合のない日も機嫌よく過ごせるという南場オーナーもテレビで発言していたような期待通りの戦いができている。

今週はバウアー、今永、東で勝つことができたので5割。彼らが勝ってくれれば貯金を大きく減らすことはないが、ここから増やして行くには4番手以降の先発を整える必要がある。火曜は笠原が先発という予想もあるが、上茶谷も金曜はベンチ入りしたものの土日は外れている。このあたりどう出て来るか。

オールスター前最後の週は、阪神、広島と上位チームとの6試合。金曜が移動日となっているので、ある程度リリーフも注ぎ込んでの戦いになって来ると思う。打線に不安は尽きないが、いわゆる前半戦としてはヤマ場でもあるので、集中して戦って欲しい。

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