08/09 横浜DeNA8-2中日(ハマスタ)
初回に宮崎のタイムリーで久々に先制点を取ると、3回は牧のタイムリーで追加点。4回は大田の二塁打から京田のタイムリーでまず1点。バウアーが送った後、佐野が2点タイムリー。さらに牧、ソトにも連続タイムリーが出て、この回6安打で5点を奪って試合を決めた。バウアーは大量援護を得て7回無失点で8勝目。
ポジ [Good]
晴れ男バウアーが8勝目
バウアーは立ち上がり2回まで10球でパーフェクトピッチング。マダックスかそれ以上のことを達成してしまうのではないかという抜群の立ち上がりだったが、3回に高橋周、龍空に粘られ、4回は細川に当ててしまってからピンチを広げ、球数が嵩んだ。
5回は2アウトからアンラッキーな内野安打が2本続いたが、後続を断った。6回も先頭の大島がバウアーのグラブを弾くヒットを放ったが、その後を3者連続三振に取った。
序盤は早いカウントから打たせて取ったが、4回から6回で7三振を奪った。7回108球で10奪三振、無失点の素晴らしい投球だった。ヒーローインタビューでは「120球、140球、200球でも行ける」とジョークを飛ばしたが、まだ余力はあっただろう。この日は、スピーチライター上茶谷が仕込んだ日本語はなかった。彼なりにチーム状況を考えてのことなのかも知れない。
3回は四球で出塁し、牧のポテンヒットでホームに還った。4回は、ノーアウト1、2塁からのバントで、打球がやや強く転がったが、ビシエドが三塁送球を躊躇して成功となった。5点のビッグイニングにも貢献。前回は10回無失点の好投も、援護が1点もなかった。次は援護するという野手陣の気持ちにも感謝していたバウアーだが、毎試合コンスタントに得点してくれればというのは正直なところだろう。
とにかくバウアーがマジで凄いと思ったのは、彼が投げている時には雨が降らなかったこと。
7月1日は、数日前から荒天が予想されており、中止になるだろうと思っていたが、試合開始には晴れ間が見えており、暑いくらいだった。バウアーが予告先発の日が中止になったこともないし、雨が降っていたこともほとんどない。天気が悪かったのは5月16日は7失点でKOされた日くらいだろうか。
この日も、少し前の天気予報では一日雨で、雷雨も予想されていた。この日、午前中は一時的に強い雨が降っていたが、夕方になると天候が回復した。それでも、試合開始直前までは雨が降っていた。しかし、17:45にバウアーがマウンドに立つと不思議と雨は止んだ。
そして、バウアーが投げている間は雨が降らず、降板後の8回あたりに少し雨が降り出した。そして、ちょうど試合終了間際に雨が強まり、ヒーローインタビューを待つ間はかなり強く降っていた。だが、バウアーが話し出す時には雨はほとんど収まっていた。
恐るべき晴れ男だが、次回はどこで先発するか。火曜は今永がいるので、中6日で投げるのか、間隔を詰めるなら今永と入れ替えて火曜か。来週は、台風7号の影響でどうなるか。バウアーが火曜に投げるなら、台風さえも足早に通過して行きそうな感じがする。
15日の神宮に中5日で先発し、中4日で首位の阪神戦に持って行きたいところだが、天気の状況もあるし、29、30日にも阪神戦はあるので、どのようなローテーションを組むか注目したい。
6安打5点、4本のタイムリー
初回に佐野が歩き、捕逸で二塁へ進んだ後、宮崎がレフト線へギリギリ入るタイムリー。先制点を与える試合が続いていたので、久しぶりに先制できたことは非常に大きかった。3回には牧が詰まりながらもポテンヒットで2点目となるタイムリー。ベイスターズのペースで試合を進められ、バウアーも投げやすかっただろう。
4回は大田が2球で追い込まれたところから、フォークを上手く拾ってレフト線へ二塁打。伊藤は詰まりながらも打球がセカンドの後方へ落ちるポテンヒット。1アウト1、3塁から京田もフォークを拾う技ありのタイムリー。
バウアーが送った後、佐野もフォークを上手く当てて前進守備の一二塁間を抜いた。強肩の細川だったが、京田の足が生きて2点タイムリーとなった。岡野のストレートが走っておらず、フォークに対応できた。ここまでヒット3本がフォークを何とか打ち返したもの。
桑原が死球、宮崎はライトフライだったが、牧がスライダーをセンター前へ。岡林のバックホームが僅かに逸れたが、佐野の激走でタイムリーになった。ソトもフォークを拾い、ライナーでレフト前へ運んだ。
打者10人で6安打を集中。それも、クリーンヒットはほとんどなく、変化球をしぶとくヒットゾーンに運んだものだった。良いバッティングをしようというよりも、何とか次に繋いで行こうという気持ちが見えた。マシンガン打線が蘇ったような攻撃だった。
佐野は、ヒットは1本だったが、2日連続でタイムリーと打点が付いた。守備でも8回にレフト線の打球を好捕。スタンドから大きな拍手と声援が送られていた。あとはホームランが出てデスターシャでもできていれば完璧だった。
牧は3本のタイムリーで猛打賞。長打はなかったし、打ち取られたあたりがポテンヒットになったケースもあるが、4番として打点を稼げることがベスト。1点が欲しい場面で着実に還すバッティングを続けて欲しい。
ヤジ [Bad]
文句なしの試合と言いたいところだったのだが、9回に入江が2失点。いつも良い投球ができるわけではないだろうが、翌日も同じカードの試合があるので、相手に流れをやらずに完勝したかった。打たれたのは仕方ないが、ボール先行で四球もあった。出番がない期間が長かったりして難しいだろうが、期待に応えられるようにして欲しい。
キジ [Other]
昨年の後半から勝ちまくっていたハマスタで8連敗し、1つ勝つのは簡単ではないことを改めて感じた。そうした中で迎えたスターナイトは、連夜の猛打で圧勝した。試合後のSTAR☆NIGHT FANTASYでのドローンによる演出は障害解消の見込みが立たない為、中止となったが、試合で観客に魅せた。
初戦のヒーローインタビューで牧が言ったように、優勝を誰一人諦めないとすれば、ホームでの最下位との対戦で負けているわけにはいかない。今永が初回に4失点する想定外は発生したが、バウアーでの連勝までは来た。問題は第3夜。
前述の通り、入江が9回に2失点してしまったので、中日に少し流れがある中での試合になる。立ち上がりが苦手の濵口が先発するので、その部分がどうなるか。初戦も初回4点から始まったが、そうそう逆転が続くわけではない。
中日は前回、プロ初勝利を献上してしまった仲地が先発する。前回は阪神戦で5失点KOされている。ハマスタで気持ち良く投げさせて、苦手にするわけには行かない。攻撃面の流れが良くなっているので、仲地にプレッシャーをかけて攻略したい。
阪神が6連勝で貯金20に到達した。先週末に3連敗したことがそこへ直結した。なかなか負けないので自力優勝が復活しないが、スイープされたチームが言えることではない。ただ、昨年を振り返ってみると同じ8月9日は、首位まで9ゲーム差だった。
順 | チーム | 試 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1 | ヤクルト | 100 | 59 | 40 | 1 | .596 | – |
2 | 阪神 | 104 | 52 | 50 | 2 | .510 | 8.5 |
3 | DeNA | 95 | 47 | 46 | 2 | .505 | 0.5 |
4 | 読売 | 103 | 49 | 53 | 1 | .480 | 2.5 |
5 | 広島 | 104 | 48 | 53 | 3 | .475 | 0.5 |
6 | 中日 | 98 | 43 | 54 | 1 | .443 | 3.0 |
快進撃の途中で、ここから8月後半には一時、4ゲーム差に迫った。優勝に届かなかった昨年のことを持ち出しても仕方がないし、コロナの影響を受けて不調だった昨年のヤクルトと、今まさに6連勝で貯金20まで到達した今年の阪神はチーム状況は異なるだろう。
ただ、何が起こるかは本当に分からない。後から振り返った時に、スターナイトが潮目を変えたとなるように、第3夜も全力で獲りに行って欲しい。
平日にも関わらず、スターナイトだけに早くから多くのファンがハマスタに集まっていた。
17:45、ちょうどバウアーが投げ始めるところで雨が止んだので着席。
細川の手に当ててしまったバウアー。オールスターでも交流があっただけに痛恨だったかも知れない。一度ベンチに下がり、戻って来てホッとしていたのではないか。
牧秀悟のおいしゅうごサワー。赤ワイン+コーラ+ライムだそうで、悪くはなかった。
9回、2失点の入江が降板し、エスコバーがマウンドに上がる。
8-2で勝利し、ハイタッチ。
ヒーローインタビュー前に雨がかなり強くなったので、コンコースへ避難し、ヒーローインタビューはテレビで観る形になった。
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