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先発投手で明暗分かれる 完封負けで完敗

07/08 読売6-0横浜DeNA(東京D)

先発のガゼルマンは2回、連打と死球でノーアウト満塁のピンチを招くと、門脇の内野ゴロ間に先制点を与え、さらに宮崎の悪送球で2点目。3回には吉川の2点タイムリーで主導権を奪われた。5回には中田翔に特大の2ランを浴びたガゼルマンは、5回途中6失点でKO。打線は菅野に7回まで6安打も、2併殺などで得点を奪えず、そのまま完封負け。

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ポジ [Good]

ガゼルマンが降りた後、田中健が後続を断ち、回跨ぎで6回も三者凡退に抑えた。プロ初打席となった浅野からストレートで空振り三振、4番の岡本和には粘られたがカーブで空振り三振に取った。今年は故障で出遅れていたが、経験豊富なベテランがブルペンを支えてくれると心強い。

7回からは石川が登板。今週前半に延長戦もあってリリーフが連投したことから、大貫と替わって1軍へ戻って来た。丸にはヒットを打たれたが、2イニングを無失点。こちらも浅野を空振り三振に取った。

5回までに6点を奪われる厳しい展開になったが、リリーフが2人で済んだのは、田中健と石川の好投が大きかった。大敗ではあるが、チームに貢献してくれたと思う。

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ヤジ [Bad]

立ち上がりの菅野を見る限り、コントロールが良く、バランスの良い投球だったので、取れても1、2点かなというところで、ガゼルマンが試合を作れるかがポイントだった。

初回はブリンソンの盗塁失敗もあって無失点で切り抜けたガゼルマンだったが、2回は大城卓、中田翔が連打。打順が下位に回ることもあって吉川は送らずに打ちに来たが、2球目のスライダーが引っ掛かってしまい、死球。ノーアウト満塁の大ピンチになってしまった。

門脇は叩きつけた打球のセカンドゴロ。二塁のフォースアウトだけで、1点が入って1アウト1、3塁。菅野は2球目に、中田翔がスタートを切るスクイズを敢行したがファウル。結局3バント失敗で三振。ブリンソンもインサイドのツーシームでサードゴロに打ち取った。何とか1点で済んだと思った瞬間、宮崎が一塁へ悪送球。2点目が入ってしまった。

Point: 2回裏、宮崎のエラーで2点目を失う

宮崎は送球は正確な方だが、こういうことはある。本人は絶対言い訳にしないが足の状態も万全ではない。ただ、このエラーは試合展開としては痛恨だった。

2点でもこの日の菅野相手には厳しいかなと思っていたので、あとはガゼルマンが長いイニングを投げて、ブルペンへの負担がないようにしてくれればと思っていた。

だが3回も秋広のヒット、岡本和の二塁打でノーアウト2、3塁。大城卓、中田翔はいずれも初球を打って凡退したが、吉川に追い込んでからインサイドを狙ったストレートが中へ入り、ショートオーバーの2点タイムリー。これで試合がほぼ決まってしまった。

5回表に先頭の先頭の柴田がヒットを放ったが、山本が併殺打に倒れて2アウトランナーなし。ここでガゼルマンをそのまま打席に送った。チャンスになっていれば代打もあっただろうが、この展開なので5回も投げさせることを選択した。それは問題ないと思う。中田翔に2ランを浴びてしまったが、これは長いペナントレースを考えるとやむを得ない。

ガゼルマンは、5月以降勝てておらず4連敗。5月は防御率3.32と援護がない試合もあったが、6月以降は内容も悪い。雨でぬかるんだマウンドで苦労したといった配慮もあったが、この日の内容を見ると、コントロールが安定しておらず、かと言って球威で押せるわけでもないという、中途半端な投球だった。

昨年の9月に先発で好投した時や今年の4月はもっと低めに集めることができていた。ガゼルマンの球威からすると、もう少しコントロールできないと厳しい。東京ドームのマウンドは初めてではあったが、現状の内容で1軍の先発に置かなければならないとすると、苦しいなという印象。

大量失点で打線もただ打つだけになってしまった。5回、6回は先頭がヒットで出塁も、併殺でチャンスを潰した。7回は宮崎が二塁打を放ったが後続がなかった。

今年の菅野は、右打者には.250近く打たれているが、左打者は.150以下に抑え込んでいた。確かに前日はソトが3打席3三振ではあったが、通算成績では菅野を打ち込んでおり、プレッシャーも与えることができるはずなので、ライトに左打者の楠本を入れて下げてしまったことは、どうかなと思った。楠本も最近は調子が良いので、スタメン起用は問題ないが、今季の菅野に対するイメージができていたのかなという疑問は残る。

いずれにしても、先発投手がこれだけ点を与えてしまえば、余裕を持って投げる菅野相手に得点するのは至難の業になる。先発投手の出来で明暗が大きく分かれた試合となってしまった。

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キジ [Other]

菅野とガゼルマンのマッチアップということで、ある程度覚悟していたところではあるが、試合を作って欲しいという期待も虚しく序盤に大量失点。この日、現地に行っていたファンには気の毒だが、このところ負けるにしても接戦で気の抜けない展開が続いていたので、こういう状況になってしまった中で、大敗で負けるのは体力的にも精神的にもダメージが少ないかなと思う。できれば大勝でそういう状況を作りたかったのだが。

先発投手の出来にこれだけ差があってはどうしようもない。東、今永、バウアーの3本柱は非常に強力だが、4番手以降がなかなか上がって来ない。3本柱で勝てても、それだと貯金が増えて行かない。大貫に期待するところは大きかったが、ここ最近の内容が良くない。

7日のファームで2イニングで降板した笠原が、11日の倉敷で先発する可能性が高まった。オープン戦で結果を残して開幕ローテーション入りを果たしたが、開幕3戦目に3回3失点でKOされ、次の登板も雨天中止の影響で流れてしまった。現役ドラフトで移籍した選手の活躍も目立つ中、経験もある笠原がこのチャンスをものにできるか。4番手以降が課題のチームにとっても笠原が定着できれば大きい。

3戦目は勝ち頭の東に、カード勝ち越しを託す形になる。相手のメンデスは、ホーム開幕第2戦では黒星を付けているが、その後故障で離脱し、交流戦終盤から復帰している。その時とは状態も異なるはずなので、しっかりと対策を立てて臨んで欲しい。

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