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倉敷での首位攻防戦 ミスと不可解采配で惨敗

07/11 阪神7-2横浜DeNA(倉敷)

3か月ぶりの先発となった笠原は、2回までのピンチは凌いだが、3回に満塁から木浪に走者一掃のタイムリー二塁打を打たれ、3回3失点で降板。4回に宮崎の2点タイムリー二塁打で1点差に迫ったが、5回にまたも木浪に2点タイムリー、さらに森下のタイムリーで3点を追加され、試合が決まってしまった。

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ポジ [Good]

3点を先行され、青柳にノーヒットと抑え込まれて4回も2アウト。厳しい試合かなと感じたところで、佐野がチーム初ヒット。牧も続いて1、2塁とし、宮崎が真ん中に入って来たスライダーを右中間へ2点タイムリー二塁打。3点取られた直後に2アウトランナーなしからの2点は非常に大きかった。

牧は3安打で猛打賞。東京ドームではかなり苦しんでいたが、最後に決勝ホームランが出て、この日はバットの出が良かった。過去、この時期は苦戦しているが、後半戦に向けて状態を上げて行けるか。京田も相性の良い青柳からヒットを放つなどマルチヒット。大和の状態が良く出番が減っていたが、巻き返しなるか。

3番手で登板した石川が、6回を三者凡退で片付けた。登録抹消を経て2試合3イニング無失点。何だかんだで防御率1.89と着実に結果を残しつつある。少しずつ役割を上げて行き、1軍に定着したい。エスコバーも梅野は歩かせたが2三振を奪った。低めに集まるようになっていているので、今後に期待したい。

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ヤジ [Bad]

持ち味を全く出せなかった笠原

4月2日の開幕第3戦の先発を任された笠原が、それ以来の先発。同じ阪神を相手に雪辱を期したが、自分の投球ができず、3回3失点(自責0)に終わった。

首位攻防戦という大事な試合の初戦に先発。打たれたくないし、自分自身の選手生命も懸かっているし、力も入るだろうし、緊張もしたと思う。初回、前の試合でプロ初ホームランを放って意気上がる森下に対し、2ボールからストライクを取りに行ったストレートをレフト線に運ばれた。

中野はバントを上げてしまいファウルフライ。ノイジーには103キロのチェンジアップが効いて3球三振。だが、大山に1-2から勝負球が決まらず歩かせ、佐藤輝も2ストライクから同じく勝負球が決まらず。最後の2球は力んだのか高めに浮いていた。ミエセスは低めのストレートをバットの先で打ち上げてレフトフライ。何とかピンチを断ち、2回から本来の投球ができればというところだった。

だが、2回も1アウトから木浪にヒットを打たれると、青柳が送り、森下には四球。中野は打ち取ったが、ここまで39球でテンポも悪い。

3回は1アウトから大山がヒットで出塁し、佐藤輝はファースト正面のゴロ。ヒットエンドランで大山がスタートしていたが、打球が強かったため二塁へ送球。しかし、これが逸れて京田はベースを離れて捕るしかなかった。野選ではなく失策が記録された通り、正確に投げていれば間に合うタイミングだったが、1アウトから無理に投げる場面でもない。得点圏にランナーを進めないように、という気持ちが強過ぎたが、冷静に判断して欲しかった。

守備に足を引っ張られた笠原は、ミエセスを歩かせて1アウト満塁としてしまったが、梅野をインサイド低めのストレートで詰まらせてサードゴロ。2アウトまで漕ぎ着けたが、木浪に2ボール2ストライクから真ん中のチェンジアップを弾き返され、打球はセンターの頭を越えた。

1球前のチェンジアップも抜けて高めに行ったが、高過ぎてファウルになった。ストレートに合わせているところ、チェンジアップがこれだけ甘く入って来れば対応できる。次が投手であることを考えれば、とにかく低めに集め、最悪でもゴロのヒットで止めなければならない。長打では話にならない。

これだったら大貫の方が良かった、上茶谷を先発させれば良かったは結果論。ここまでのファームでの結果は、1軍でチャンスを与えるべきものだったと思う。それが首位攻防戦の初戦であるべきだったのかは疑問ではあるが、4番手以降の先発投手の状態も考えれば、笠原を先発させたことは間違いではないと思う。

しかし、笠原がこの3ヶ月やってきたことは何も出せなかったと思う。ゾーンの出し入れとコントロールで勝負するタイプの投手が、気持ちが入り過ぎてコントロールできなかった、では済まない。中日時代に開幕投手も務めた7年目の28歳。そんなに多くないチャンスで、厳しく言えばこの程度の投球しかできないようでは、さらにチャンスは遠ざかる。

この結果になってしまうと、チームにとっては笠原が登板しないことがベストということになってしまう。今年だけで見切ることはないと思うが、チャンスは大きく限られる。だが、腐っても時間は過ぎて行くばかり。心が折れそうになるだろうが、次のチャンスを信じて準備するしかない。

藤田を代打起用も不発

5回は、京田、戸柱の連打でノーアウト1、3塁となった。ここで投手の上茶谷に回り、1塁ランナーを2塁へ進めるバントを敢行し、成功させた。上茶谷は2番手ではあるが、先発と考えてもう少し長いイニング投げてもらう必要がある。これに備えて他の打順に入れておけばというのは結果論だろう。桑原を4回で代えることはマイナスでしかないので、せいぜい1番の梶原を代えるくらいなので意味がない。

1アウト2、3塁となって、この日1軍に合流した藤田を代打に起用した。ここも今季初打席の藤田ではなく、楠本という声は当然あるだろう。ゲームプランとして5回にまず追い付き、終盤で勝負と思っていたなら、楠本を温存するというのは普通の采配だと思う。青柳ということで、大和は出しづらかったか。

代打の強化を目的に、大田と神里を登録抹消して藤田を上げて来たのだから、こういう場面で藤田を使うこと自体はプラン通りだと思う。代打は初球から振って行く必要があるが、チームとして低めの見極めをテーマとしている中、低めに落ちるシンカーを当てに行ったバッティングは残念だった。

追い込まれたら、バットに当てないと事が起きないのでこれでいいが、初球は思い切って振りに行き、落ちるボールであれば空振りでも良かった。昨年のCSに続いてまたも悔しさを積み増してしまった。次の機会で笑顔を見せて欲しい。

理解できない木浪との勝負

不可解采配と感じたのは5回裏。1アウト2、3塁という表と同じ場面になり、打席には木浪。笠原との対戦ではあったが、2打席連続ヒットを打っている。同点のチャンスを逃した後、試合の流れとしても1点も与えたくない場面だったはず。だが、木浪と勝負を選び、初球の低めのストレートをライト前に運ばれ、決定的な2点が入った。

1アウト2、3塁なので、外野フライでも1点が入る場面。三塁ランナーは佐藤輝だったので、スクイズはしづらいが、そういったことも含めて、様子を見ようとしたら、いきなり初球を打たれてしまったというのが本当のところかも知れない。

木浪と勝負する意味、メリットが全く浮かばない。最初から申告敬遠で良かったと思う。あるとすれば、前回の甲子園での対戦で青柳にタイムリーを打たれて負けたというのが引っ掛かっていたか。それにしても、木浪が調子が悪くてこの日も打っていないなら別だが、既に2安打を打っている。木浪は、桑原のように打ちだしたら止まらないイメージで、猛打賞が8度目。木浪に打たれることをまず回避すべき場面。

青柳が1アウト満塁で打って来れば併殺もありうるし、ホームもフォースアウトになる。三振だとして2アウト満塁で森下。プロ初ホームランから少し上昇ムードだとしても、上茶谷は右打者を1割台に抑えており、彼のカットボールを考えれば木浪との比較で絶対的に森下の方が確率が下がる。結果的に、森下はライト前へのポテンヒットでタイムリーを打ったが、場面が違えば対戦内容も全く違ったはず。

5回表の代打策が実らず、5回裏に同じ場面から3失点。完全に明暗が分かれ、惨敗となった。

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キジ [Other]

首位攻防戦に相応しい試合ができなかった。青柳と笠原というマッチアップで、先週の菅野とガゼルマンほどではないにしろ難しい試合になるとは覚悟していた。笠原がリベンジの快投を見せてくれることを期待したが、長打で3点を一気に奪われるという幕開けだったので、敗戦はやむを得ないところ。

だが、1点差に迫って同点の大きなチャンスも作っただけに、うまく戦えれば取れないゲームではなかっただけに、悔やまれる部分もある。青柳を勝たせてしまったことは、ペナントレースを考えると大きな痛手。倉敷では大きく勝ち越しているという阪神が、地の利も得て、勝利の流れを手繰り寄せたということか。うまく行かない試合もある。

これで阪神戦のビジターは7戦全敗。京セラドーム、倉敷の4試合も含まれるが、全く勝てない。関西圏のファンには苦しいところ。現地のファンには気の毒だが、この展開になってしまったことを考えると、6回に併殺打を打った際に足を気にしていた宮崎をフル出場させたことも理解に苦しむ。

地方球場のファンに宮崎のプレーを見せたい、諦めない姿勢を見せたいという偽善はいらない。したたかに勝てるゲームを見極め、宮崎のコンディションを優先すべき。地元の柴田に代えるべきだったと思う。本人が行くと言っても止めるのが監督の仕事。

これで2戦目のバウアーが重要になって来る。この日、6月度の月間MVPをバウアーが受賞したことが発表された。4戦4勝、防御率2.08、38奪三振という好成績で、チームの交流戦優勝に貢献し、満場一致で選出された。外国人投手が月間MVPを受賞するのは球団初。

バウアーは、前回も連敗ストッパーになったが、阪神戦のビジター連敗を止められるかどうか。大竹を打てるイメージができないが、バウアーが失点を抑えて勝機を作り出せるか。甲子園は初登板なので、どのような投球になるか。ここで負けてしまうと3度目のスイープもチラついて来る。何とかしたい一戦だ。

コメント

  1. さてん より:

    昨日の試合、かつてないほどの采配批判にあふれています。ここまで批判されてるのはちょっと記憶にないですね

    もう三浦野球は限界なのでしょうか

  2. pandaha より:

    いつも謎采配の三浦監督を擁護している感じがしますね。笠原先発も無理があり、藤田の代打はあり得ず、楠本が第一で、楠本温存なら地元の柴田であれば粘れてスクイズもできたはず。
    木浪勝負の疑問は一致しますが、いずれにしても三浦監督で優勝は無理と感じた一戦でした。
    来年は今永、バウアーも居なくなりそうなので今年がチャンスなんですが。

    • Rocky より:

      采配は、勝ったらそれが正解なので。考え方は個々違うと思うので、意図が見えれば理解はします。納得とは別ですが。
      「無理があり」「あり得ず」の根拠がないので、何とも言えないですが、個人のご意見として掲載しておきます。

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