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神宮で再び5発の花火大会 大量援護でバウアー9勝目

08/15 東京ヤクルト3-9横浜DeNA(神宮)

初回に宮崎の16号ソロで先制すると、一発攻勢。伊藤光、佐野、ソトにもホームランが出て、5回まで毎回の8得点。先発のバウアーは大量援護を得て、本調子ではないながらも7回3失点のQSでまとめ、9勝目。9回に牧がチーム5本目となる21号ソロを放ち、花火大会を締め括った。

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ポジ [Good]

13安打5本塁打で9得点と、打線が神宮花火大会を演出した。

口火を切ったのは宮崎。先発の小澤には過去の対戦で苦労していたが、落ち切らないフォークを拾い、レフトスタンドへの16号ソロ。先制点の重要性からしても、大きな一発だった。その後も2本のヒットと四球で全打席出塁。天候が悪い中、大量リードで早めに下げることをもできた。打率が再び3割4分台に戻り、7月の不振からは完全に脱却できている。大きなケガでの離脱なく最後まで支えて欲しい。

本来は打撃型の捕手と言われる伊藤光だが、今年はバウアーの捕手として守備にかなり気を遣っていることもあってか、打率は1割台に低迷していた。この日は最初の打席で、浮いて来たスライダーをきっちり捉え、レフトスタンドへのホームラン。待望の今季1号だった。2打席目でもライト線へのタイムリー二塁打で2打点もマーク。この日は守備だけでなく攻守に渡る活躍だった。

佐野に5月18日以来、約3か月ぶりとなる9号ソロが出た。「追い込まれていたので、食らいついていきました。」と言っている通り、本来佐野がホームランを打つ時の打ち方ではないように見えたが、こういう一打をきっかけにしたいところ。その後、左へ右へヒットを放って、6月以来の猛打賞もマークした。上がって来そうで上がって来なかった今季だが、終盤で佐野の爆発はあるのか。

ヤクルトはチーム事情もあるのか、ホームゲームながら4回100球6失点の小澤を5回も続投させた。その5回は、ソトが流れに乗って8号2ランを放った。真ん中ややアウトサイド寄り、手が伸びて一番打球を飛ばせるコースに入ったストレートをバックスクリーンの左へ運んだ。現状まだ打てるコースや球種が限定的だが、状態は良くなっているようだ。彼の爆発があれば得点力は大きく変わって来るだろう。

5回まで毎回得点で8点。6回以降は石山の好投もあり1安打に抑え込まれていたが、9回に牧が21号ソロでチーム5本塁打という花火大会を仕上げ。これで牧は8試合連続で打点を挙げた。高木由一氏の9試合連続という球団記録にあと1試合と迫った。打点を一番重視し、打点王を狙う牧にとっては嬉しい記録だろう。神宮でも打点を挙げ続け、ハマスタまで繋いで欲しい。

バウアーは前半、ヒットでランナーは出しながらも、併殺打で乗り切るなど、着実に大量点を重ねる打線の援護を受けながら無失点投球。晴れ男バウアーであったが、台風7号の影響による雨に降られ、6回は濱田にライト線へのタイムリー二塁打、サンタナにはナックルカーブをうまくライトオーバーの当たりを打たれて2失点。7回には武岡にプロ初ホームランを許した。

変化球、特にスライダーが思ったようにコントロールできていなかったし、ストレートの球威も若干物足りなかった。前半は悪いなりにまとめ、7回3失点のQSを何とかマークした。次の登板間隔が短いということもあり、この日は8回表の打席で代打を送られ、109球で降板した。

これでリーグ2位タイの9勝目となった。バウアーは、中6日よりも短い間隔で回るので、故障がない限り、最多勝の可能性が非常に高くなって来た。奪三振でもトップの今永の121に迫る2位の115としており、これも間隔が短いながらもイニング数は少なくない点から、追い抜くのも時間の問題となりそうだ。

防御率は2.82なので、ここから床田らを抜くのは難しいかも知れない。だが、最多勝と最多奪三振のタイトルを手にする可能性が高まって来た。そして、彼が狙うのはその先にある沢村賞。サイヤング賞と沢村賞の両方を獲得した投手はいない。あるとすれば日本で沢村賞を獲得した選手がMLBへ移籍し、サイヤング賞を獲得するケースが考えられていたが、逆パターンでの初快挙はなるか。

本人は「土曜に投げるつもりで準備する」と以前からの持論である中3日での登板を望むようだが、どうだろうか。石田も登録を外れていないし、空いているのは確かに土曜なのだが。いずれにしても次は首位阪神とハマスタでの負けられない試合。アドレナリン全開で行って欲しい。

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ヤジ [Bad]

8-0というワンサイドゲームから3点を失い、ヤクルトへ流れが行ってしまった。だが、9回に牧のソロで1点を取り返したこと、伊勢と石川がパーフェクトリリーフを見せたことで、流れをヤクルトに渡さずに勝つことができた。その点から考えるとナイスゲームと言えるだろう。

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キジ [Other]

5月5日、6日はいずれも神宮でチーム5本塁打という試合だった。またも神宮でチーム5本塁打をマーク。48試合を行ったハマスタで25本塁打なのに、8試合だけの神宮で22本塁打という異常な数字。ヤクルトの投手陣にも原因はあるのだろうが、それだけではないような気がする。

ベイスターズにとっては、佐野に3か月ぶりのホームランが出て、猛打賞までマークしてくれたことが大きいのではないか。やはり彼が打って後ろへ繋いで行かないことには始まらない。ホームランバッターではないと言っているが、やはりホームランが出ないと不安な面は大きいと思う。

佐野のきっかけになりそうな試合になったことが一番の収穫で、山崎伊とメンデスに封じ込められていた打線が再びスターナイトのように動き出したことをポジティブに捉えたい。現状チーム防御率はリーグワーストで5位に沈んでいるチームを相手では、というところはもちろんあるが。

台風7号の被害に遭われた方もいるので不謹慎なことは言えないが、バウアーが15日に登板するという時点ではさすがに今回は中止もしくは雨になるのではないかと思われたが、実際は東京では影響が限定的でバウアーが登板している間はそこまで強く降ることはなかった。伊勢に代わった途端に中断するほどの強い雨になり、その後もさらに2度中断した。

この日の神宮球場のグラウンドスタッフは非常に大変だったと思う。数分で一気に降って、止んでしまうということもあった。献身があって最後まで試合ができたと思う。お疲れ様でした。

16日は小川と今永のマッチアップ。今年の小川はベイスターズ戦で防御率5.25だが、前回は7回2失点で勝利を挙げている。前述の2日連続で5本塁打を打った神宮の2戦目で炎上しているため数字は悪いが、最近は安定感のある数字。もともとホームランを打たれやすい投手だが、過度に大振りになるのではなくコンパクトに捉えて欲しい。

同じくホームランを打たれやすい今永も、神宮では注意が必要だ。5月の神宮で3発を打たれている。前回は立ち上がりにまさかの4失点だったが、その後は追加点を許さずにまとめた。調整して来てくれるはずだと思うので、連勝と行きたい。

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