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今永が6失点で撃沈 9回の猛追は届かず

08/16 東京ヤクルト8-6横浜DeNA(神宮)

先発の今永は、2回に村上のソロと中村のタイムリー二塁打で2点を先制されると、3回にも村上にタイムリー二塁打を許す。何とか踏ん張りたい5回2アウト満塁では、オスナに2点タイムリー、中村にもタイムリー二塁打を打たれ、計6失点。打線は小川に対して、6回にソトのタイムリー二塁打での1点のみ。7点差の9回に移籍した阪口を攻め、5安打で5点を返すも、最後は田口に締められた。

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ポジ [Good]

ソトが3安打猛打賞。6回には、小川のカットボールを弾き返し、左中間を深々と破る二塁打。一塁ランナーの牧が一気にホームを駆け抜けた。9回も、阪口のストレートを同じように左中間へ。ビッグイニングの口火を切った。

彼に期待する一発ではなかったが、しっかりと速球も引っ張って左中間を破る長打が打てている。フィジカル的な面で、かつてのようにホームランを連発することは難しくなっているのだろうが、バッティングの技術で補いつつ、チームの期待に応えて欲しいと思う。

前日は、スタメン野手では唯一のノーヒットに終わった京田だが、この日は一転して猛打賞。7回には、チームが苦戦していた小川の緩いチェンジアップを拾い、右中間への二塁打。9回は二遊間を破るタイムリーで繋いだ。林らの存在もあるが、今季のベイスターズのショートの一番手として、残り試合で少しでも数字を積み上げて行きたい。

宮城が2試合目の登板。東京ドームでの初登板は、150キロを超える球威で押す堂々としたものだった。この日もサンタナ、オスナらに立ち向かった。サンタナはストレートで押してショートゴロに打ち取るも、オスナにはストレート2球で見逃しストライクを取った後に、一振りでライトスタンドへ運ばれた。

攻めて行く姿勢はいいが、3球続けて投げるストレートの意味を考えて、コースか高さはしっかり投げ切って欲しい。今は勉強でいいが、この投球は勿体ない。それでも力強いストレートに、カーブでもカウントを取れているので、成長が見られる。登板間隔が何日も空いたりするポジションなので、難しいところだが、入江も不在なので今後はもっと宮城を登板させて良いのではないかと思う。

「チーム事情」で登録枠の関係で一度抹消されていた田中健が7月23日以来の登板。ストレートはキレがあって打者を押せているし、自慢のカーブは緩急も付くしウィニングショットにもなる。コントロールもまとまっているので安心できる。エスコバーの状態が上がって来ない中、石川とともに田中健にももう少し頼って良かったと思う。残り試合も期待したい。

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ヤジ [Bad]

今永は良くなかったと言えばそれまでだが、彼のレベルであれば悪いなりの投球ができるはずで、5回6失点というのは想定外だった。防御率トップだった床田ですら初回6失点ということもあるので、長いシーズンの中ではこういうこともあるのだろう。

3失点で5回2アウト2塁まで来ていたが、村上を申告敬遠。これは前の打席を考えるとやむを得ない。サンタナと勝負したが、センターへ抜けそうなゴロを牧が何とか止めた。満塁となってオスナには3ボール1ストライクと苦しくなった。本来の今永ならファウルを取るなり、ストライクを先行させられるはず。

インサイドのストレートで空振りを取ってペイオフピッチ。高めへ152キロのストレートを投げたが、オスナは遅れてバットを出してカット。変化球への意識もまだある状況だった。ストレートに強いオスナだが、ここは押し切る以外にないと思ったが、バッテリーが選んだのはチェンジアップ。

Point: 5回裏、オスナに2点タイムリーを打たれる

これが真ん中高めに浮き、2点タイムリー。決定的な追加点になってしまった。むしろグランドスラムにならなくて良かったというレベルの配球と甘さだった。変化球に対応しようとしているところに、半速球が浮いて来たら格好の餌食。絶対に低めに投げて、最悪押し出しという覚悟ができないなら投げるべきじゃない。何の笑顔だったのか。

今永だからこそ、悪いながらも何とかできた場面だったのかなと思うし、納得が行かない勝負だった。それ以外は、この日の出来だとやむを得ないかも知れない。村上に捉えられたボールもそこまで悪いとは思えず、相手が悪かったかなと思う。2点目の中村の二塁打は防ぎたかったが、失投を見逃してくれなかった。

昨日の記事にも書いた通り、大学時代には活躍した神宮ではあまり良い投球ができていない。エスコバーや伊勢、山崎あたりも神宮では苦労している。神宮で得点が入りやすいというのは、マウンドにも何か秘密があるのかも知れない。前日の登板でバウアーは特に何も言っていなかったが、もしかしたら彼も何か感じたかも知れない。

神宮という背景はあるものの、これで3戦連続でQSをマークできず。最初の広島戦は、5回途中で足がつってしまい降板することになった。その影響があるのではないかという不安もある。次回は、そのまま中6日で回すだろうか。コンディションに不良がなければいいのだが。

調子が良くない今永だけに、先制点を取ってあげられれば良かった。2回は、牧とソトの連打でノーアウト1、2塁。しかし、ここで大田は2ボールから高めの速球に押されてセンターフライ。ランナーが動けず。戸柱もフォークに泳ぎ、当てただけのレフトフライ。京田も倒れてランナーが釘付けのまま終わった。

下位打線に向かうところではあるが、毎度毎度、攻撃が下手過ぎる。大田も高めを打ち返して行ったのだろうが、もっと右方向を意識し、最悪1アウト1、3塁を作るバッティングが欲しい。ちょっとバッティングの調子が良いから雑になっていないか。

強いチームであれば、1アウト1、3塁に持って行き、犠牲フライでソツなく先制点をものにするだろう。もちろん、毎回取れるわけではないが、小川もまだ不安定さが残っていた中で勿体ない攻撃だった。ノーアウトからのヒット2本では得点できず、3本出ないと得点が入らないようだと効率が悪過ぎる。

結局、前日のように打てる時は勝てるが、そうでない時に引き出しがないので接戦を落としてしまう。大味な野球は伝統とは言え、圧倒的な打力で勝ち切るか、したたかな大人の野球ができるようにするか、どちらかがなければ5割が限度のチームにしかならないと思う。

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キジ [Other]

今永が6失点な時点でなかなかどうにもならない試合だった。小川を攻略して打撃戦に持ち込むしかなかったが、緩急を上手く使われ、コントロールがまとまっていて絞り切れなかった。三本柱での敗戦は痛いが、全勝できるわけでもない。

8回を終えて1-8だったので、宮崎は下げると思ったが、そのままだった。それが9回の最後に打席が回って来たものだから、これはと思ったのだが、田口からは打てなかった。ワイルドピッチで塁上のランナーがキレイになったのはかえって良かったかも知れない。宮崎も出て牧に打点が付くようなシチュエーションで回ればベストだった。残念ながら8試合連続打点でストップし、球団タイ記録はならなかった。

阪神にマジック29が点灯。もう見えないくらいの距離にいるので、そこを見ても仕方ない。1戦1戦、しっかりと勝ちに行って貯金を積み重ねて行くだけ。直近では2008年と2010年に、阪神はマジック点灯後に逆転優勝を許しているそうだ。ちょうど今、阪神は昔の死のロードで甲子園を離れている。京セラドームの試合はあるのだが、マジックが付いた後の甲子園で彼らがどこまで今まで通りの野球ができるか。阪神の多くの選手も優勝経験はないのだから。

とは言え、どこかのチームが接近して行くには10連勝とか、6連勝+6連勝とか、爆発的な勝ち方が必要だが、それができそうなチームもない。ベイスターズも三本柱の間を埋めて大型連勝に持って行きたいが、三本柱で負けてしまっている。

前回、ようやく今季初勝利を完投で飾った濵口。一度限りなのか、昨年の良い時期の濵口が戻って来たのは17日の試合次第。5月6日の神宮では大量点をもらいながら3回を投げ切れなかった。ヤクルト戦は2試合で防御率13.50と今年の相性は最悪。ここである程度の投球を見せられれば、今後に期待ができるのではないか。

一方、ヤクルトは7月に入団したロドリゲス。前回の来日初登板では、5回1失点で勝利を挙げている。初物相手に攻略するイメージはなかなか持てない。右打者に6打数1安打で.167だが、左打者に14打数5安打.357と打たれている。鍵はもちろん左打者の活躍だが、レギュラーの牧ら右打者がどれだけ貢献できるか。この日の9回の雰囲気を持ち込んで、攻めて行きたい。

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