08/17 東京ヤクルト3-5横浜DeNA(神宮)
3回、1アウト2塁で楠本のファーストゴロをベースカバーに入ったロドリゲスが落球し、先制。さらに続く牧がスライダーをライトへ22号2ラン。1点差とされた7回には佐野が10号2ランを放って突き放した。先発の濵口は、4回に村上に2ランを浴びたが、6回5安打2失点の好投で連勝。森原は、サンタナに一発を浴びたが6セーブ目。
ポジ [Good]
濵口が3試合連続でQSをマークし、連勝となった。前回はスターナイトで今季初勝利を完投でマークしたが、今季相性が悪く強力なヤクルト打線にどれくらいの投球ができるのか注目したが、十分に及第点の内容だったと思う。
初回、快足の並木の弱いゴロを大和が間一髪で捌き、山田からフォークで三振を取るなど三者凡退の立ち上がり。2回先頭の村上に苦労し、アウトサイド一杯のストレートがやや浮いたところをすかさずセンター前へ運ばれた。しかし、サンタナをインサイドのストレートで詰まらせ、ショートゴロ併殺打。
3回に3点をもらった後、中村に二塁打を許したが後続を落ち着いて断って無失点。だが、4回は1アウトから山田に浮いたフォークを叩かれ、サードの京田が弾いて二塁打となった。本職ではないにせよ、体で止めて欲しい打球ではあった。
そして、相性が悪く好調さを取り戻している村上との対戦。フォークとチェンジアップで1ボール1ストライクとした後、前の打席でアウトサイドを打たれていることもあり、インサイドに突っ込んだ。だが、これをものの見事に捉えられ、ライトスタンドの中断まで運ぶ2ランとなった。
行くならもう少し高めの方が良かったのかも知れないが、これは村上が三冠王らしいバッティングをしたと思う。現状、簡単に抑えられないレベルまで来ているかも知れない。岡本和がかなりリードしているホームラン王争いが過熱するかも知れない。
濵口はその後、サンタナにもヒットを打たれたが、オスナを打ち取ると、5回は三者凡退。6回2アウトから村上に回ったが、さすがにここは勝負し切れずに歩かせた。これはやむを得ない。サンタナの打球が膝付近に当たったようだが、サード方向へ転がって京田が捌いた。
7回表に代打が送られて交代となった。89球だったので、打球が当たっていなければもう1、2イニング行っていたかも知れない。試合後の様子を見ると、それほど深刻ではないようだが、次回登板に影響があるかどうか。
今永と入れ替わるような形でQSを続け、勝ち星も続いて来た。揃って欲しいのだが仕方ない。三本柱に次ぐ存在として1番手に浮上して来た。昨年も8勝しているし、実力はある。良い投球を持続し、シーズン最後までチームに貢献して欲しい。
その濵口の投球を支えるのが山本のリード。濵口の特長を生かしながら、攻める大胆な組み立てで引っ張った。チェンジアップに頼り過ぎず、単調にならないように散らした。ボールが多いからとストライクを揃え過ぎると打たれるので、そのあたりは上手いバランスになっていたと思う。
山本は、バットの方でも猛打賞と活躍。得点には繋がらなかったが、状態の良さをアピールできた。2回のライトへの二塁打は、サンタナの守備も良くなかったが、高めのストレートについて行った打球が、フェンス直前まで伸びて行った。これは良いバッティングだったと思う。18日も東とのバッテリーだと思うので、バッティングでも貢献できれば。
バッテリーを援護したのは2本の効果的な2ラン。3回は、牧が自らのエラーで冷静さを欠いたロドリゲスの失投を見逃さず、浮いたスライダーを右中間スタンドまで運んだ。前日は8試合連続打点で止まってしまったが、リーグトップの打点を77まで伸ばした。1点先制した後に、リードを3点としたのは非常に大きかった。
そして、1点差に詰め寄られた後、7回に佐野が10号2ラン。前日、9回に対戦した左腕の山本に対して、2ストライクから肩口へのスライダーをきっちり捉え、ライトスタンドへ運んだ。完全な失投だろうが、素晴らしいスライダーを投げていた中で、1球を見事に捉えた。本人もまだまだという部分はあるだろうが、3か月ぶりホームランから続いたのは良い傾向。ハマスタでもデスターシャを見せて欲しい。
ヤジ [Bad]
ロドリゲスに対して、あと一押しはできなかった。3回に自らのベースカバーでの落球で先制を許し、かなり投球を乱した。牧に浮いたスライダーを2ランをされた後、ソトを歩かせ、大和には粘られてストレートをセンター前ヒット。さらに暴投で1アウト2、3塁となっていた。
ここで山本が低めのナックルカーブを拾ったが、やや詰まったセカンドライナー。大和が戻り切れずに併殺となった。4回、5回は三者凡退で、6回も2アウトから山本がヒットを放つも無得点。結局、QSをマークする形になった。
これだと、嫌なイメージを与えたというところまでは行かなかったかも知れない。次回の対戦は要警戒になるだろう。
キジ [Other]
この日もお互いに2発ずつの空中戦。効果的なタイミングで2ランが2発出たベイスターズが快勝を収めた。今永で敗れた分、復調して来た濵口で獲り、カード勝ち越しを決めた。
打球が当たった濵口が早めに降りることになり、山崎は塁上を賑わせたが後続を断った。ウェンデルケンは、この日も絶大な安心感のある投球で三者凡退。最後は森原が、サンタナにソロを浴びたが締め括った。打つべき人が打って、先発が役割を果たし、リリーフがしっかりと締める良い形での勝利になった。
18日からはハマスタで阪神3連戦。現状では首位とのゲーム差を考えるような位置にもいない。昨年から13連勝して来たこのカードも、2週間前に3連敗を喫している。とにかくハマスタでは負けないという強い気持ちを持って、全力で戦って欲しい。
初戦は東と村上で、8月4日と同じマッチアップとなる。あの日も東は勝利投手の権利を得る投球ができていた。継続して投げて欲しい。問題は打線が村上からどれだけ得点できるか。2週間前よりは随所に復調傾向は出ていると思うが、阪神の投手陣はそう簡単ではない。
2戦目は、日曜に初回6失点の石田を立てるのか、大貫を上げて来るのか。いずれにせよ前回対戦のリベンジになる。20日はバウアーが中4日で先発する。管理人もまたバウアーの日に現地となるが、彼が戦ってくれる試合をずっと観ていたい。その為にも、レギュラーシーズンだけで終わるわけにはいかない。優勝うんぬんはひとまず置いておいて、1つずつ貯金を積み上げて欲しい。
18日からの3連戦は「横濱漢祭」。応援総長に角田信朗氏が就任したということで、生歌の「攻めまくれ」でも歌ってもらって、勢いを付けて行きたい！
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