07/23 横浜DeNA6-0東京ヤクルト@ハマスタ
6連敗前、最後に勝った大貫が中8日で先発。立ち上がり2三振を奪い三者凡退で片付けると、ヤクルト先発の高橋の立ち上がりを攻め、佐野、柴田、戸柱のタイムリーで3点先制。大貫は7回2アウトまでノーヒットという好投で2連勝。チームにとっても6連敗と1分を挟み、大貫先発での勝利が続いた。
ポジ
前回を上回るインパクト
前回の大貫はプロ入り初めて8回まで投げ、2失点(自責1)の好投だった。目立ったのは8回を投げて89球という少なさ。下記の記事で「まさか」と書いてしまうくらい、予想外で圧巻な投球だった。
この試合は、立ち上がりは良いコースに決まっていたが、高めに浮く球が多く、ちょっと不安があった。これは捕まるかも知れないなと思いながら見ていたのだが、要所できっちりとしたところに来ていた。また、ボールを動かしながら、多彩な変化球で的を絞らせなかった。甘いところに行ったボールも、打者のタイミングが合っていなかったり、打ち損じていた。
7回表、3番から始まる打順でヒットを打たれなければ、いよいよという感じになるかなと思っていた。当然、最大の関門は昨年5打数3安打の村上。初球、スプリットで空振りを取ると、外角低めのコーナー一杯にストレート。これには村上もミートできず、当たり損ねのピッチャーゴロ。低めに集める大貫のピッチングが集約されていた。
しかし、続く西浦には3ボール。ノーヒット継続のために歩かせるという選択肢もあったが、6連敗中でまだ4-0という展開で、簡単に出塁させるわけにもいかない。2つストライクを取って、最後に投げたストレートが真ん中に入り、ライト前へキレイに運ばれた。これは仕方ない。続くエスコバーをこの日5つ目のピッチャーゴロに打ち取り、7回111球を投げ抜いた。ここで降板となったが、妥当なところだろう。
正直、あまり調子が良くないとは言え山田哲と、青木も休養日になっていたことは、大きかった。毎年ケガ人が多いヤクルトにあって、コロナ禍で異例のシーズンということもあり、高津監督はより慎重に休ませながら起用している。そういった面で、この日の打線が苦戦することは想定していただろうが、それ以上に大貫が良かったということだろう。
昨年ルーキーで6勝を挙げながら、開幕ローテの争いに名前がなく、ほとんどファームでの調整が続いた。甲子園での1イニング降板という崖っぷちから一気にローテ入りを手にした。木塚コーチから体が突っ込み過ぎている点を指摘され、フォームを修正してコントロールが安定したという。剛速球を投げる投手ではないから、角度を付けたり、球離れを遅くしたりといったテクニックが必要。その気持ちで体が突っ込んでいたのかも知れない。
次も中6日で投げるのかどうか分からないが、最初の登板で悔しい思いをした東京ドームか、因縁の1イニング降板の甲子園か。その翌週に相性の良い中日戦もあるだけに、掴んだローテを離さずに活躍を続けて欲しい。
1号で吹っ切れた4番
今年は、左腕相手に勝てていなかった。相手先発が左腕では2勝6敗、負けを付けたのは石川だけという苦手ぶりだった。それだけに、高橋の立ち上がりを捕まえられたのは、チームにとって大きかった。
初回1アウト1、2塁で佐野。2球目のストレートに思い切って食らいついたが、若干押されて打球は高いバウンドでピッチャーへ。これに高橋が届かず、打球はセンター前へ転がって行った。打った瞬間は併殺だと思ったが、飛んだコースが幸いした。
勝てていなかったが、これで4試合連続の初回得点となった。初回に得点してもすぐに同点、逆転される流れになっていた。しかし、佐野に続いて、柴田、戸柱もタイムリーで続き、3点リードとなったことが大きかった。
佐野は、7回に2試合連続となる2号2ランを放った。逆方向の当たりだったが、打った瞬間という一打だった。彼らしいバッティングが出てきた。ホームランが出ていないことが相当気になっていたのだろう。これで吹っ切れて、チャンスでも打てるようになってくれれば4番として怖さも出て来る。この6連敗を通して、4番の新キャプテンがまた一つ階段を上がったかなと思う。
ヤジ
今日は言うことなし。久々の勝利にひとときの歓喜を味わいたい。
キジ
日付 | 相手 | スコア |
16木 | D | 0-8 |
17金 | G | 1-2 |
18土 | G | 2-4 |
19日 | G | 3-5 |
21火 | S | 4-6 |
22水 | S | 5-5 |
23金 | S | 6-0 |
お分かりいただけただろうか。
DeNAの得点が、まるで階段を描くように1点ずつ上へ上がって行くのが見えただろうか。ということは、広島戦では大瀬良相手にも関わらず7点取ることになる。さすがにこれは止まるだろうが、甲子園あたりから少し低調になっていた打線が少し戻ってきている。ソトの状態が悪いが、ロペスが良くなり、佐野にホームランも出た。梶谷、宮崎は大きく悪化せずに踏みとどまっている。
ただ、基本的には連打、ホームランを待つ攻撃スタイルは変わっていないので、浮き沈みは激しくなるし、好投手が来ればすぐに淡泊な面を曝け出すだろう。ここにオースティンが入ってきて、打線は加速するのか、それとも。
この日、そのオースティンは出場選手登録されたが、ベンチ入りしなかった。ラミレス監督もスタメンで使うかどうかは練習で決めると言っていたので、練習で見た結果、スタメンを見送ったのだろう。そうなると、代打の1打席よりもパットン、エスコバーを両方ブルペンに入れる方が良いと判断したのだと思う。
金曜は3連投のエスコバーをベンチから外し、オースティンを入れると思うが、スタメンで使うかどうかは分からない。昨日の記事でも書いた通り、ソトの状態が非常に悪く、逆に柴田が非常に良いので、セカンド柴田、ライトにオースティンもアリだと思う。ソトにも休養が必要だ。
8回は4-0を想定して、3連投となる三嶋を準備したのかも知れないが、佐野のダメ押し2ランも出たので、他の投手でも良かったかも知れない。エスコバー不在で三嶋も実質使えないとなると、金曜が苦しい。ただ、6連敗していて、山崎も不安があるため、リードを詰められなくなかったというのも理解できる。平田は怖さがあるにしても、石田もいたのだが。広島戦では、状況によっては石田が2イニング行くこともあるかも知れない。
その広島との初戦では、上茶谷が今季初登板となる。堂林、鈴木をいかにして抑えるか。現状の広島相手では誰が見てもここがポイントになる。加えて、上茶谷は昨年、西川に7打数5安打と相性が悪い。1番の西川を出塁させて、その2人を迎えると苦しくなる。西川を出さないことがテーマの登板になるだろう。開幕戦の大瀬良には手も足も出なかったが、今度は攻略なるだろうか。
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