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平良が先発、持ち味の制球冴える 田部が2点打

10/16 フェニックスL 阪神1-5横浜DeNA(サンマリン)

先発の平良が、4回途中54球で1失点。初回は先頭の小幡にレフト前へ運ばれたが、後続を断って無失点の立ち上がり。2回、3回はゾーンの出し入れと緩急が冴えて三者凡退。4回に1アウトから前川に内野安打を許したところで交代した。スターリンが小野寺のタイムリーで先制点を許したが、連投の宮城は球威で押して2イニングを3三振で無失点に抑えた。8回表に代わった佐藤蓮が四球を連発。3連続押し出しの後、田部が2点タイムリーを放ち、一挙5点で逆転。

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持ち味発揮の平良、来季の復活へ

2021年6月にトミージョン手術を受け、リハビリに励んで来た平良。7月にファームで実戦復帰が予定されている中、コロナの陽性判定を受け、スケジュールは見直しとなった。しかし、7月末に支配下登録に復帰し、今季中の1軍復帰を目指していた。

コロナの影響でファームの試合が中止となり、調整も思ったように進まず、1軍復帰とはならなかった。チームが2位でCSに進出する中、平良はフェニックスリーグに参加することになった。ここで実戦での感覚を掴み、来年の春季キャンプに良い形で入って行きたいところ。

この日が、2022年のフェニックスリーグの初登板。初回、先頭は小幡。CSファーストステージでも出場しており、13日に植田と入れ替わりで抹消され、フェニックスリーグに合流して来た。その小幡に対して、アウトサイドのコーナーへきっちりと出し入れ。2-2からの6球目は、アウトサイドのコースに制球されていたが、やや浮いたところをレフト前に巧く運ばれた。

小幡に盗塁を許しノーアウト2塁。こちらも同じくCSファーストステージで出場していた高寺に対し、10球粘られたが、シンカーをアウトサイド低めの絶妙な高さから落とし、空振り三振。前川はアウトサイド一杯のシンカーを引っ掛けさせてファーストゴロ。2アウト3塁から井上はストレートで押し、ライトのファウルグラウンドで梶原が好捕し、無失点の立ち上がりとなった。

2回は、小野寺に対して2ボールからストライクを2つ取り、最後はスライダーが甘く入ったが、タイミングを狂わせセンターフライ。豊田には3球変化球を投じた後、一転してインサイドのストレートで詰まらせてセカンドフライ。片山には緩いカーブでストライクを取った後、カットボールでファウルフライに打ち取った。このあたり、ファームの打者を相手に、完全に翻弄していた感じ。

3回も両サイドにきっちりと投げ分けて、凡打に仕留めた。小幡のライト前へのヒット性の当たりは、梶原が前進してスライディングキャッチ。テンポの良い投球で守備にも好影響を与えた。

4回に先頭の高寺を打ち取り、前川はアウトサイド低めのシンカーで打ち取った当たりだったが、高いバウンドが平良の頭を越え、森が回り込んで強肩を見せたが、さすがにこれは間に合わず内野安打となった。

ここで仁志監督がマウンドに行き、交代となった。前川に3球を投げて54球というところ。50球メドで、4回投げ切れればというところだったのだろうが、ランナーも出たので球数を考慮して交代したのだろう。スターリンが前川を還してしまったので、平良に自責点1が付いたが、彼らしい両サイドと低めの変化球を使った投球だった。

サンマリンスタジアムのスピードガンで143キロが最速、130キロ台も多かったが、平良の場合は緩急も使ってどれだけ速く感じさせるかという投球なので、スピードガン表示はそれほど気にする必要もない。アウトサイドの出し入れがきっちりとできる制球力が戻っていたので安心した。

フェニックスリーグでどれだけ投げるか分からないが、100球で6~7イニング投げる登板があれば、来季の開幕ローテーション入りに向けて大きな手応えとなりそうだが、残り試合でそのような登板があるか。

2番手のスターリンは、今季途中からかなりコントロールが安定して来ていたが、この日は久しぶりに荒ぶるスターリンだった。山本が強肩を生かし、1イニングで盗塁を2つ刺して助けた。

前日に2イニングで24球投げていた宮城が連投し、またも2イニングを投げ、20球で3三振を奪った。前日はあまり特長が見えないと感じたが、この日の方がストレートに力があった。高めで空振りを奪ったが、意図せず行ってしまったものもあったので、1軍を視野に入れると内外、高低をしっかりと投げ分けたい。先発ではなくリリーフを想定しているのだろうか。森原のフォークや平田のスライダーのような武器があれば、1軍で登板機会を得られそうだ。

三浦も2イニングを無失点だった。1軍で痛打され、苦い経験を積んだが、どのように成長すればあの舞台で活躍できるかを突き詰める必要がある。攻めの投球ができていたように見えた。

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田部が2点タイムリー含むマルチヒット

フェニックスリーグの5試合でノーヒットだった田部が、この試合でマルチヒットをマークした。5回2アウトから、石井の真ん中に浮いてきたシンカーを強振すると、打球はレフトオーバー。レフトの井上も打球を見送るような追い方だったが、フェンス上部の金網に当たった。クッションボールを処理できずに三塁打となった。行ったかなという当たりだったが、惜しかった。

8回は、佐藤蓮がコントロールに苦しみ、3連続押し出しで3-1と逆転し、なおも2アウト満塁という場面で登場。フルカウントからアウトサイド高めのストレートをライトへ鋭く弾き返し、2点タイムリー。ここまでヒットが出ていなかったが、やっと結果を出すことができた。

ショートには森、セカンドは主に粟飯原を起用しており、田部はファースト、サードでの起用が多くなり、知野と争っている状況。ファースト、サードで出場機会を得るにはバッティングで結果を出す必要がある。やっと1本出て続いたので、ここから残りの試合でアピールし、来季に繋げて行きたい。

勝又はこの日もヒットを放ち、6試合連続安打。3打数1安打で打率が下がる状態だが、最初の打席で2ストライクからの3球目、低めの落ちるボールを拾ってセンター前に運んだ。内容も良く、このまま良い形でフェニックスリーグを完走し、来季の支配下登録を勝ち取って欲しい。

梶原はライト前へのクリーンヒットが1本あったが、この日は好守で目立っていた。バッティングはまだまだ変化球への脆さがあり、三振も多いが、力強い打球もあるし、守備力も成長が見える。那覇で4安打と華々しいデビューは飾ったが、その後は苦しんだだけに、2年目の飛躍に期待したい。

選手打率
益子.00057000041010
山本.28637023002200
東妻.14367010020100
.286414040050011
粟飯原.154513020031002
田中俊.16746010031001
小深田.190621142051000
田部.133515023000000
知野.190621541022001
細川.273611231040000
梶原.273622361072001
蝦名.167618130042000
勝又.6116184116152102
村川.11149210002001
大橋.12568310033001
フェニックスリーグ 打撃成績(10/16現在)
選手防御率
阪口7.5016972712161055
徳山5.401578225051133
小園0.00122582000000
坂本3.603585237150142
三浦1.2937106277080011
深沢4.50123293020011
池谷0.003467182053010
高田17.1813.281218041177
平良2.7013.154122010011
宮城3.003681267070122
石川6.001356154031122
スターリン4.502480203014332
マルセリーノ0.00222861002000
フェニックスリーグ 投手成績(10/16現在)

後述するが、18日以降は中継の予定がない。1球速報などで情報を得られないため、フェニックスリーグの個人別成績を出せるのは今回が最後となりそうだ。ベイスターズの公式サイトでは、スコアの他はスタメンと登板した投手は見られるが、せめてボックススコアくらいは掲載してもらいたい。

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中継と今後の日程

16日の試合だが、同日にベイスターズの戦力外通告の発表があったため、1日遅れでの投稿となった。

以前の投稿でも紹介したが、フェニックスリーグはスカパーとイージースポーツ(旧イレブンスポーツ)で一部の試合が中継されている。16日の試合は、BSスカパーで中継があり、スカパー!プロ野球が提供しているハイライトが下記になる。(埋め込み)

ベイスターズは、7試合目となる17日のソフトバンク戦まで全て中継があったが、17日は雨天中止となった。ここから先はしばらく中継もなく、スポナビの1球速報もない。各球団のサイトや、NPB、宮崎観光サイトなどで情報を取るしかない。以下が今後の日程と中継予定。

日付相手球場中継
18(火)西武ひむか
20(木)中日生目第二
21(金)ヤクルト西都
22(土)ロッテ都城
23(日)オリックスひむか
25(火)阪神SOKKENイージースポーツ
26(水)IP選抜アイビーイージースポーツ
27(木)ソフトバンクサンマリンスポーツライブ+
29(土)楽天SOKKEN
30(日)広島天福スポーツライブ+
31(月)オリックス生目第二
フェニックスリーグ 横浜DeNAベイスターズの日程

中継で見ることができれば、今回と同様に投稿するかも知れないが、しばらくは結果とスタメンくらいしか分からないかも知れない。小園、深沢の次回登板、勝又のバッティング、平良の投球など気になる点もあるが、結果から想像を膨らませるしかなさそうだ。

フェニックスリーグと並行で、ドラフト会議が20日に迫って来た。アマチュアには詳しくないし、近年のベイスターズは、事前に指名する選手が全く分からないので、当日のお楽しみ。ドラフト前日に時間が取れれば、個人的に考える補強ポイントと注目選手について書きたいと思っている。

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