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ヤクルトの若手野手に滅多打ち 反省山積み

02/12 練習試合 東京ヤクルト10-1横浜DeNA(ANA BALL PARK)

今季初の対外試合となったが、5回以降にヤクルトの若手野手陣に打ち込まれ、大敗でのスタートとなった。先発の阪口は、ランナーを背負いながらも3回を1失点でまとめた。京山は甘いボールを捉えられ、3回4失点。東は球威、制球ともに振るわず、2回5失点。ヤクルトの若手の勢いに飲まれて10失点。打線も4安打で、犠牲フライの1点に終わった。

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投手陣はヤクルトの若手の餌食に

この試合は、スポーツナビの1球速報があるので、スコアはなし。いつまで残るか分からないが、下記を参照。

https://baseball.yahoo.co.jp/npb_practice/game/2021014417/top

試合の結果としては惨敗ということになるが、この時期は当然ながら勝敗は関係ない。ただ、1軍を争う選手にとっては、結果が出ないと少しずつチャンスが減って行くことになるので、そういった選手は何としても結果を出して欲しかったなと思う。

先発の阪口はいきなり山田を歩かせてしまったが、ノーアウト1、2塁から宮本を併殺に取り、村上には逃げずに攻め、セカンドゴロに仕留めた。2回は先頭の長岡のセカンドゴロを牧がエラー。ノーアウト1、2塁となって丸山和にセンター前へ運ばれた。ここは蝦名から林の中継が完璧に決まり、ホームタッチアウト。

しかし、続く松本のショートゴロを林が追い付くも、牧へのトスがうまく行かず、オールセーフで野選。その後、武岡にインサイドのカットボールを一二塁間に運ばれ、先制点を許した。続く山田をカーブで三振に取るなど、1点で切り抜けた。

3回は山本が意識的に変化球を多投させたように思う。村上には3球連続でカーブを投じ、最後はインサイド低めに素晴らしいカットボールが決まって、空振り三振に取った。3回は三者凡退で、苦しい投球ながら1点でまとめたのは良かったと思う。

2番手の京山は、球威を感じさせる立ち上がりだったが、5回に2アウトを取ってから宮本を歩かせた。続く赤羽の打席で暴投、代走の並木が一気に三進。このあたりは松尾もこれからの課題だろう。赤羽も歩かせて盗塁で2、3塁となり、長岡に2点タイムリーを許した。カウントを3-1としてしまい、ストレートが真ん中高めへ甘く入ってしまった。

6回もヤクルトの若手に打ち込まれ、4安打で2失点。京山は3回で4失点で、コントロールに課題を残した。ローテーション争いに向けては結果も欲しいところだが、ここで明らかになった課題を修正し、今後の練習試合に生かして欲しいと思う。京山にはまだチャンスがあるはず。

3番手で2イニングを投げた東は、若干心配な内容。コントロール、キレ、球威いずれも今一つ。まだ仕上がっていないとか、調子が悪かったとかならいいのだが、この内容が来週も続くようだと厳しい。球威がないので、低めの変化球も思い切ったスイングで捉えられてしまっている。

2イニング目の8回は、先頭の中村の打球を京田がファンブルし、エラーでの出塁。内山は攻め切れず歩かせてしまい、1アウトから赤羽に3-1の苦しいカウントとなり、真ん中高めに行った力ないストレートを完璧に捉えられて3ラン。

投手陣では唯一の無失点だった4番手の三浦が、非常に良かった。ボールに勢いもあるし、変化球も決まっていた。リリーフで2年連続の開幕1軍に食い込みたい。まずは良いスタートが切れたと思う。

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残りの練習にどう生かすか

野手では、楠本がさすがのバットコントロールで、難しい球を2本ヒットにした。アンバギーは、外スラが甘く入って来たところを捉えて、村上を強襲するヒット。外スラで攻められると思うが、少し甘くなれば捉えるよというのを見せていれば、投手もコントロールを意識してミスが出る。

前日の紅白戦でのマルチに続いて、戸柱がレフトへの巧打。開幕投手は分からないが、相手が青柳だとすれば、戸柱の開幕スタメンの可能性が高い。バッティングでもチームに貢献して欲しいところ。

守備では、林が中継に入って二つの補殺。正確な送球ができているのは良いポイント。ショートゴロでトスがうまく投げられないシーンはあったが、ショートに入ってもまずまずの動きを見せてくれた。打席ではドラッグバントにトライし、9回は1アウト満塁でセンターへの犠牲フライ。低めのストレートを良い形で捉えた打球だった。チャンスの場面で、もっと自分が確実に打てるボールが選べれば、より良くなって来るだろう。

松尾は、京山とのバッテリーで4回から3イニングの守備に就いた。低めの変化球から強い送球で元山の盗塁を刺した。続く武岡もスタートを切ったが、今度はボールがやや逸れて連続の阻止はならなかった。キャンプ中盤の練習試合とは言え、プロの1軍の試合を体感できたことは、今後にも繋がるだろう。

練習試合の初戦は、良い面は少なく、反省点ばかりだった。だが、キャンプはまだ半分ほど残っており、この試合で出た山積みの反省は、少しずつ練習に生かして行くしかない。大勝することも気分はいいし、勝つに越したことはないが、現状を認識する上でもこれだけのポイントが明らかになったことを前向きに捉えて行くことが重要だろう。

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居残り組はウェンデルケンと対戦

練習試合に出場しない大田、桑原、佐野、伊藤、ソトの5人に加え、前日の紅白戦で頭部死球を受けた森が宜野湾で練習を行った。森は、元気に練習へ参加していたので、心配ないだろう。13日のメニューも通常通りになっている。

6人がサード、ショートの位置でゴロのノックを受けていた。捕手の伊藤も昨年はバッティングを生かすためにファーストでの起用があった。この日はキャッチャーミットでノックを受けたが、なかなかの巧さ。そして外野手の大田、桑原、佐野はいずれも内野手からの転向組。ソトも一時外野を守っていたが、本職は内野手。それもあって、森も含めて6人が見事なグラブ捌きを見せていた。

ランチ特打ではウェンデルケンと森原が登板。ウェンデルケンは初めての打者への投球となったが、コントロールの精度はこれからといった感じ。森原は変化球も交えて、打者のタイミングを外していた。伊藤には見事にセンター前に運ばれて項垂れていたが、調整は順調のようだ。

第3クールも3日間で、13日の練習で終了する。紅白戦と練習試合で出た各自の課題に取り組みつつ、休み前ということで少しハードなメニューもこなす感じになるだろうか。練習試合が入って来て、1日練習という日も少なくなって来た。有意義な時間にしてもらいたい。

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