03/27 横浜DeNA6-7広島東洋(ハマスタ)
開幕2戦連続2桁失点の大敗が続いたが、この日は先制点を奪い、逆転された後も一発攻勢で再逆転。初勝利に向けてあと一歩のところまで来た。しかし、9回表に山崎が満塁から西川に走者一掃の逆転打を浴び、暗転。その裏に牧のタイムリーで追いすがるも届かず、地元開幕で3連敗。
ポジ
楠本がこの日は2番に入り、3回にライト線への二塁打で2者を還し、チームに今季初の先制点とリードをもたらした。7回にも二塁打でマルチヒット。オープン戦で見せた好成績の通り、良い形でシーズンに入れている。
佐野、牧、宮崎にホームランが飛び出した。2戦目まではホームランが出ていなかったが、得意の一発攻勢で再逆転に成功した。特に8回同点の欲しい場面で4番の牧に一発が出たのは、最高の形だと思ったのだが、なかなかチームの勝利に結び付かず、もどかしい。
坂本は、4失点で逆転を許してしまったが、7回まで投げ抜き、成長を感じさせた。4回まではパーフェクトピッチング。ストレートの球威もあり、押して行けた。2点のリードをもらって、ここからというところ、5回に初ヒットを許すと、2アウトを取ってから末包、上本の連打で1点を返された。広島が代打の長野を送って勝負をかけると、低めのチェンジアップをセンターに運ばれて2点タイムリー。逆転を許してしまった。さらに西川にもライトフェン直の二塁打で、この回4失点。
良い形で来ていたのに、打たれ始めたら止められなかった。それでも、6回、7回は気持ちを切り替えて投げ切ることができた。95球で7回を投げたことは、大きな成長を感じる。バッティングでも3回にレフト前へ運ぶヒット。前の2試合は広島の投手がヒットを放ち、それが得点に繋がることが多かったが、楠本の二塁打でホームへ還り、逆にやり返すことに成功した。
ピンチや打たれ始めた場合に、単調にならずどのように切り抜けるか、その課題に向き合い、次回の登板での好投を期待したい。
ヤジ
ミスを完全にゼロにすることはできないが、試合の中で積み重なって行けば、それだけ勝機は減って行く。4回に先頭の宮崎が二塁打で出塁も、大和がバント失敗で無得点。5回は長野の走塁に対して、判断、送球ミスで4点目を与えた。
クリーンアップの3発で再逆転し、9回にクローザーとして山崎が登板も、先頭の坂倉の強烈なショートゴロに、大和がバウンドを合わせ切れずに倒れ、内野安打とした。難しい当たりなのは間違いないが、大和なだけに捌いて欲しいところ。
そして、続く堂林はバントを2つ空振りし、バスターに切り替えるも、打球は最悪のショートゴロ。しかし、牧の送球が逸れて併殺を取れない。エラーは付かないが、これが痛恨のミスだった。
上本の一二塁間の打球は、牧が飛び込んで止めたが、最初の打席で2点タイムリーを放っている長野に対しては山崎が攻め切れなかった。同点も許したくないという気持ちは分かるが、歩かせて逆転のランナーをセカンドに進めてしまった。
2アウト満塁となれば、1点差なのだから外野手を前に守らせて、ワンヒットで逆転されることを防ぐのは当然。前進守備でなかったら、西川の打球はセンターライナーだったかも知れないが、それは完全に結果論。同点で止まれば、後攻なのでサヨナラ勝ちも狙える。それだけに、長野を歩かせて逆転のランナーを進めたことは悔やまれる。
西川は個人的には一番嫌な打者で、低めのボール球もヒットにしてくる。1-1のカウントからツーシームを投げるのであれば、しっかりと空振りを取りに行かなければならなかったが、低めには行ったがバットがしっかりと届く高さだった。山崎はそこまで悪かったわけではなく、不運な面も多かったが、長野への四球と西川の1球は反省点として残る。
3連戦を通して、特に守備面のミスが目立った。ファーストを予定していたソトが開幕メンバーを外れたが、オープン戦のラスト6試合も不在だったわけで、その間も含めて準備期間はあったが、不十分だった。他の選手にもミスが飛び火し、投壊が加速してしまった。
キジ
無情な結果になったが、少しのミスの積み重ねが、最後に結果として表れたと思う。それでも、チームが乗っていればそれを跳ね除けて勝ってしまうものだが、そういう状況にはない。しかし、2戦目までの一方的な大敗から、ファンを興奮させるクロスゲームにはなった。負けてしまえば一緒かも知れないが、負け方というものもある。特にホームゲームなのだから。
オースティンとソトの不在がクローズアップされたが、今永の故障があるにせよ今年も投手陣が振るわないスタート。守備に足を引っ張られた面もあるが、3試合で28失点は厳しい。蓋を開けてみれば、打線全体が振れていたとは言え、鈴木誠也が抜けて攻撃力が落ちたと言われる広島戦でこの結果は厳しい。
前年最下位から地元開幕で3連敗というのは、昨年のヤクルトと同じ。4戦目はハマスタでベイスターズと対戦し、逆転勝ちで初勝利を挙げた。そこから少しずつ成長して日本一まで上り詰めた。そういうところに光明を見出さないとやってられない。
2敗1分だった昨年を下回るスタートとなったが、流れを変えるには勝つしかない。オースティンとソトを欠いている打線は何とか得点は取っているので、投手陣が結果を出すしかない。外国人選手の不在がクローズアップされてばかりだが、やはりベイスターズの課題は守備を含めたディフェンス力になっている。急激に改善できることではないが、このままでは昨年と同じ軌道を辿ってしまう。一つ勝って流れを変えたい。
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