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石田が開幕投手に決定 宮崎が2打席連続弾

03/17 福岡ソフトバンク4-3横浜DeNA(PayPayドーム)

先発の石田は、5回にコントロールが甘くなったところ長打を浴び、3本の二塁打など4安打で3点を失った。5回94球7安打4失点だったが、6三振を奪った。試合後、開幕投手に指名された。打線は桑原が巧い右打ちのタイムリーなどマルチ。宮崎は2打席連続ホームランをマークし、健在ぶりを示した。

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ポジ [Good]

宮崎が、ソフトバンクの開幕投手である大関から2打席連続ホームラン。3回は2ボールからのフォークを完璧に捉え、レフトスタンドの中段へ届くかというような特大の打球だった。6回はインサイド高めのストレートを、宮崎らしい芸術的な捌きで再びレフトスタンドまで運んだ。

このバッティングを見る限り、もう開幕しても良いくらいまで仕上がっているのだろう。2本目は若干差し込まれたのか、バットの根元に当たったのか、ベンチに戻ってからバットが折れていないか確認している様子だった。宮崎の場合は、試合に出続けるコンディションが維持できるかという点だけの問題。開幕まで体をケアしながら準備し、いつも通りの活躍を見せて欲しい。

2回は、大田が速球を弾き返して三遊間を破った。その後、嶺井の捕逸で二塁に進んだところで、戸柱もヒットで続いて1、3塁。ここで桑原がアウトサイド低めの151キロストレートを巧く右打ち。先制点をもたらした。このバッティングが常にできるなら、2021年のように3割を打てると思う。

7回にもフルカウントからの変化球が甘く入ったところ、センター前へ運び、マルチヒット。守備では昨年も十分過ぎる貢献があったが、今年はバッティングでもチームを引っ張ってもらいたい。

石田の後、6回は三嶋が登板。先頭のホーキンスは2-2からアウトサイド低めのコーナーにストレートを決め、見逃し三振。ガルビスには初球にカーブを使い、ストレート2球で追い込んでからフォークを見られた後、スライダーをフロントドアのように入れて空振り三振を奪った。柳町もフルカウントから低めのストレートで見逃し三振に取り、3者連続三振。

この日は150キロをマークしたストレートの球威もあったが、コントロールが良かった。進化したピッチングを見せられると、シーズンでも好投を期待してしまう。良かったり悪かったりという状況も考えられるが、この投球が続けば開幕1軍も手にできるだろうし、以前のようなセットアッパーに近い役割を任させるだろう。完全復活に向けて良いステップとなる登板だったと思う。

その後はエスコバーと伊勢がノーヒットピッチング。伊勢は登板過多が心配されているが、正木と上林からストレートで2つ空振り三振を奪っており、今年も伊勢のストレートには期待できそうだ。

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ヤジ [Bad]

この日は1番ショートで林がスタメン出場。相手は左腕の大関だったが、3度の打席で2三振を喫した。ソフトバンクの開幕投手を任される左腕を相手に、プロのトップレベルのボールの凄さを体感したと思う。

最初の打席は、アウトサイドにきっちりとコントロールされたボールをファウルするのがやっとで、ズバっとストレートを投げ込まれ、完全に振り遅れた。2打席目はアウトサイド低めのフォークを拾ったが内野フライ。3打席目は何とかしようとバントヒットを狙ったが、ファウル。3球目のカーブが高めに来たところ、ストライクになると感じて振ってしまい、3球三振。

プロのトップレベルの左腕にどのように対応していくか、課題として残る。これは実際に打席に立って体感して行かないと難しい。本人もいろいろと感じるところはあったのではないかと思うので、良い経験ができたはず。投手が代わった4打席目にきっちりとヒットを打ったことで、チャンスをもらえる状況を作れている。この日は途中からサードも守り、外野も含めて守れるポジションを増やし、出場するチャンスを広げられていると思う。

同じく京田もショート一本から内野は全て守るというくらいにポジションを広げている。この日は佐野に代わってファーストに入った。5回、1アウト1塁から石田が牽制で三森を誘い出し、挟殺プレーとなった。京田からセカンドへの送球が逸れ、三森を刺せなかった。結果的にそれが3点を奪われての逆転に繋がった。

ショートやサードとは逆サイドの体の動きになるし、特にランナーを避けて送球する動きもファーストでは大きく異なるため、慣れや工夫が必要。オープン戦のうちにこういったプレーがあって、課題として認識できたのは良かった。今後の練習の中で、ファーストからランナーを避けてセカンドへ送球する動きについて確認してもらえば良いと思う。

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キジ [Other]

先発の石田は、立ち上がりに四球で走者を出してしまい、少し投球を苦しくしてしまった。ストレートのキレは悪くないし、変化球も空振りを取れていたので、全体的なボールは良かったと思う。

5回は変化球が高めに浮いたところを打たれてしまった。このあたりの精度、投げるスタミナという部分は再確認が必要かも知れない。柳田にはアウトサイドのカットボールを巧く打たれ、あわや3ランというフェン直の逆転打。これは打った方も見事で、中継プレーで打者走者も三塁まで進めてしまったのはよろしくなかった。

できれば3点までで止めたかったが、栗原に外野まで運ばれて犠牲フライ。やや浅めだったが、柳田がランナーで、送球も高いバウンドとなり弱くなった。

5回4失点では良いとは言えないし、94球は少し投げ過ぎかなと思うが、6三振を奪っているように良いボールも多かったし、調整段階としてはまずまずと言えるかも知れない。

試合後、三浦監督から開幕投手が石田になったことが発表された。

インタビューを見ると、15日にハマスタで告げたとのこと。WBCの侍ジャパンが準決勝進出を決め、今永もアメリカでの決勝ラウンドに進んだ。そのため正式に開幕投手の回避が決まり、石田で決定したということだと思ったが、それより前に石田で行くことを決断していたのだろうか。

以前にも書いたが、今永が開幕投手でないとしたら、現状のベイスターズには相応しい投手はいないと思っている。そこで、期待の若手を抜擢するか、経験者に任せるかということになるが、期待の若手で開幕投手に相当する投手は、残念ながらいないのが現状。

昨年の阪神戦での相性の良さも踏まえ、2017、2018年の開幕投手である石田に、3度目の大役を任せるのが妥当だと思う。2016年に井納が開幕投手を務めて以降、石田、石田、今永、今永、濵口、東、そして石田と7年連続で左腕が開幕投手を務めることになる。

2017年は3位となり、CSから勝ち上がって日本シリーズへ進出するなど、チームが躍進したが、石田自身は6勝にとどまり、開幕戦は2度とも負け投手になっている。3度目の正直でチームを勝利に導きたい。

開幕投手が決まり、今後はそれ以外の開幕ローテーションが争われる。週末はガゼルマンと東が先発すると思うので、彼らが開幕カードの2、3戦目に投げられるかどうかは、今後の登板次第になるだろう。ガゼルマンにとっては、バウアーの獲得は外国人枠に影響してくるので、結果を出して開幕ローテーションに入る必要がある。彼の奮起に期待したい。

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