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今年も1位入札は当日の控室で最終決定

2022年のドラフト会議が10月20日に行われる。DeNAベイスターズとなってから、指名予定の情報が事前に漏れることはほとんどなく、情報統制がしっかりとしている。特に最近は1位入札も、各スポーツ紙が全く当てられないという読めないドラフトが続いている。今年も1位入札は当日の控室で最終決定することになる。

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補強ポイント

今年は、NPB全体が投高打低の傾向があり、投手力が目立ったシーズンだった。ベイスターズも、前年の防御率4.15から3.48へ大幅改善。18勝6敗だった8月、ハマスタ17連勝の間は、打線もここという時に得点は取れていたが、CSファーストステージがそうだったように、得点力不足で落とす試合も多かった。

ベイスターズの試合をあまり見ていない評論家に限って「打線は強力なので」と言うが、どう考えても今年は投手力で2位まで上がった。そうなると、打力がある選手を中心に指名するのかということになるが、ドラフトは即戦力というよりも数年先のチーム構成を見越して指名する傾向が強い。今年の打力不足をすぐに補えるような選手をドラフトで獲得するのはなかなか難しい。それこそ牧のような選手がいれば別だが。

今後のチーム編成で気になるポイントは以下だろうか。

  • 山崎がポスティングでMLBへ移籍した場合のクローザー
  • FA権を取得した嶺井の動向
  • 宮崎がケガなどで不在の場合のサード
  • 勝負強い代打

チーム内部では、山崎とどういう話になっているかは当然分かっているはずなので、移籍濃厚なら進藤編成部長を中心に来季の陣容に向けて準備を進めて行くだろう。栗林、大勢とルーキーにしてタイトル争いをするほどのクローザーが出ているので、ドラフト上位の選手で補うことを否定はしないが、現実的には難しいだろう。

今年、経験を積んだ伊勢、入江がクローザーを争い、その空いたところへ入ってくれるルーキーがいればベスト。三嶋も復帰に向けてリハビリをして行くと思うが、現状ではまだ計算できるレベルにない。山崎の移籍に関わらず、リリーフ向きの大学、社会人の投手を1名は獲得しておきたい。

そして、キャッチャーは高城が戦力外となったが、嶺井がFAを取得しており、移籍の可能性もある。これは嶺井がどういう希望を持っているかというところなので、経緯を見守るしかない。ソフトバンクへの移籍希望が強い場合は、引き留めが難しいかも知れないが、そうでないなら、誠意をもって話をすれば残ってくれるのではないかと期待している。

育成の東出は、今年に関しては試合への出場はほとんどなく、体づくりや基本の習得に明け暮れたと思う。高卒2年目になるので、ファームの試合出場も少し増えて来るかと思う。とは言え、1名は指名したいところだ。コメントによると2名の可能性に含みを持たせているようだ。

現状、ベイスターズの1位指名の予想は、大阪桐蔭の松尾汐恩が多い。現在は嶺井の他に伊藤光と戸柱がいて併用されているが、次世代は山本、益子、東妻。彼らもバッティングで苦しんでいて、東妻が一番打てそうなのかなという感じ。あと数年、伊藤光や戸柱で回して行き、数年後の将来に打てる捕手の松尾を、というのも分かる気はする。

松尾はもともと内野手をやっていて、捕手に転向しているということで、伸びしろもあるのかも知れないが、疑いようのない強打ということもあり、時間のかかる捕手ではなく他のポジションに転向してしまいそうな感じもある。あまり観ていないので、捕手としてどうかは分からないが、不安要素もあるのかなと。とは言え、ヤクルトの中村を観ていると、打てる捕手も重要なポイントだなと感じる。

今年は、宮崎が一時足のケガで不在となった。最終的には122試合に出場しているので、それほど穴が開くこともなかったが、宮崎の代わりに入るサードがいない。戦力外となってしまった倉本や、柴田が守ることもあったが、あまりにも打力が落ちすぎる。蝦名にサードを守らせたりと、チームも対策しようとはしている。

本来は伊藤裕季也に期待していたが、リリーフ強化でトレードに出してしまった。ファームで小深田が順調に育っているとは言え、1軍で結果を残せるかどうかはまだ分からない。すぐにバックアップが務まるような選手をドラフトで獲得するのは難しいが、2~3年先を見据えて、打力があってサードを守れる選手を獲得しておきたい。

ドラフトで始めから代打として獲得することはありえないが、佐野のように2年目あたりで打撃面で力を発揮できる選手が欲しい。あとは、外野でレギュラーを奪える選手を獲得し、現在スタメンで出ている選手を代打に押し出すような選手がいれば。佐野のような選手を指名することは難しいだろうが、スカウト陣の眼力に期待したい。

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9球団が1位指名の選手を公言

今年は、目玉選手がいないということもあり、各チーム入札で重複することを避けているようだ。9球団が異なる選手の1位指名を公言するという異例の事態となった。それでも、ベイスターズは例年通り公言せずにドラフトに臨む。

もし、ベイスターズが重複しようがこの選手と決めているなら、公言する意味もないので、これで良いのだろう。だが、他チーム同様に重複を避けたかったのなら、例年の作戦が裏目に出たとも言える。ベイスターズが一本釣りを狙っていた選手が既に他球団で公言されてしまっているなら、方針を変えなければならない。先に公言してしまって、牽制すれば単独入札になったかも知れない。

予想が多い松尾は、どの球団も公言していないので、ロッテ、阪神と重複しなければ一本釣りできる可能性はある。アマチュア選手には詳しくないので、公言された選手の中で知っていたのは、浅野と矢澤、蛭間くらい。

公言していない3チームがどの選手を指名するのか。抽選は発生するのか。注目される。

甲子園で見た浅野は、読売が公言しているが、彼を抽選なしで獲得できたらおいしいと思う。阪神が行くかもという話はあるが、直前の情報で行かないようであればDeNAが行って欲しい。個人的には矢澤を獲得して欲しいのだが、SHINJOとクジ引きは負ける気がする。昨年は小園を引き当てた番長なので、球団も強気に重複を厭わず指名しそう。読売はクジを外しまくっているので、2球団の抽選なら引ける気がするのだが。ただ、松尾が外れ1位まで残っているかどうか。

ロッテは昨年、松川を指名しているので松尾は考えづらいが、阪神は分からない。DeNAは、1位小園、2位松川を本当に狙っていたのであれば、今年松尾を指名する可能性はあるのだろう。捕手の上位指名は少ない球団で、最近では高城の2位指名はあるが、1位となると谷繁以来。

ここは実際にドラフト会議が始まるまで分からないので、楽しみにしたい。

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個人的な注目選手

前述した通り、アマチュアに詳しいわけではないので、実際のところ、そんなにいない。矢澤とかロマンあるなと思っていたが、日本ハムが既に入札を公言している。他に行くチームがあるかというくらい。今年は既に9チームがそれぞれ異なる選手を指名することが分かっているので、重複がほとんどないので、見る側としての楽しみは少ないのかなという印象。

あとは、神奈川大の神野が指名されるかどうか。昨年の梶原は、見事にベイスターズが指名してくれたが、今年はどうか。そして、横浜市出身で桐蔭横浜大の吉田賢吾も気になるところ。強打のようだが、捕手としてどうなのかなと思うが、松尾を指名しなかった場合にあるいは?ということがあるかどうか。

牧と同部屋で弟子?の中大・北村恵吾も指名があるのか、ひそかに注目したいと思う。甲子園で活躍した近江の山田もどのあたりで、どこが指名するか。

戦力外通告で7選手との別れがあったばかりだが、どのような指名になっても、新たに迎える選手を歓迎し、応援して行きたいと思う。

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