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今永、大貫が復帰へ バウアーも控える最強布陣

ベイスターズは、開幕から5カードを終えて、7勝5敗。開幕4連敗を喫したが、5戦目に平良の好投で連敗を止めると、そこからは先発投手が安定。打線も佐野、宮崎、関根ら好調の選手が引っ張り、リーグトップのチーム打率と得点を挙げ、7勝1敗と一気に貯金を作った。

今週は昨年11勝で勝ち頭の今永、大貫が復帰する。さらにバウアーもファームで登板し、1軍での登板が近づいている。今後の先発ローテーションはかつてないくらい充実しそうで、どのように運用するか注目される。

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GWまでの予想ローテーション

相手球場先発
18読売長崎石田
19読売佐賀濵口
21広島マツダ今永
22広島マツダ大貫
23広島マツダ
25ヤクルト横浜石田
26ヤクルト横浜濵口or笠原
27ヤクルト横浜平良
28中日バンテリン今永
29中日バンテリン大貫
30中日バンテリンガゼルマン
2広島横浜石田or濵口
3広島横浜バウアー
4広島横浜
5ヤクルト神宮今永
6ヤクルト神宮大貫
7ヤクルト神宮平良

ちょっと先になるが、GWまでのローテーション予想を書いてみた。当然ながら雨天中止があれば順番も変わるし、結果が出なければ入れ替えもあるだろう。だが、基本的には4月のうちは、トミージョン手術から復帰した平良と東をいわゆる「投げ抹消」で10日間の間隔を空けて登板させ、ガゼルマンは球場や相性を考慮しながら使う形になるだろう。

5月に入って石田、ガゼルマン、笠原、濵口、平良、東、今永、大貫、バウアーと9枚が揃った時、6連戦に対してどういう先発ローテーションで運用するか。4月はその見極めの時期となっている。贅沢な悩みで難しいが、考察を書いてみる。

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バウアーがいつ1軍で投げるか

石田は本来、16日に中6日で投げるところ、開幕で苦戦した阪神戦から順番をズラした。相手というより、もともと平良を中10日で投げさせる予定だったからだと思う。4月7日の中止で少しズレたが予定通りだろう。

ここまで2度火曜に投げて来た濵口は、佐賀出身。ホーム地方ゲームは新潟しか行わないベイスターズでは、故郷で先発できる機会は滅多にないので、そのあたりは汲んでいると思う。石田が火曜に入ることでうまく調整できた。2回続けて試合を作れなかった濵口は、故郷で背水の陣となる。

ガゼルマンを登録抹消したので、金曜は今永がファームの登板から中6日で先発し、16日にファームで49球を投げた大貫は、1週間ズレる形で来週の土曜になるだろう。23日は東が登録可能となるので、ここに持ってくると思われる。

25日からは6連戦となる。濵口が3戦続けて結果が出なければ、笠原と入れ替えになる可能性もある。27日はガゼルマンの可能性もあるが相性の良い中日戦に回し、17日に登録抹消となった平良が再登録可能なため、ここで先発するのではないか。2回とも素晴らしい投球だった平良の方を優先したいところ。

バウアーは16日の試合後、100球~120球を投げられる準備をしたいと語っている。今週のイースタンは、22日(土)から24日(月)で楽天と平塚、平塚、横須賀という変則的な3連戦。天候にもよるが、平塚へ行って投げるか、DOCKに通うことを重視するなら24日の横須賀になりそうだ。そこで100球を投げるのか、80球程度の登板を挟んであと2回ファームで投げるのかはバウアー次第。

16日が53球なので、中5日で22日に投げられそうだ。翌週は28日(金)から30日(日)で横須賀、平塚、平塚の3連戦がある。28日にも登板すれば、中5日で5月4日まで回して行けるが、先発投手は今永、大貫の復帰で無理させる必要はないし、GOサインはバウアー本人に出させるはず。

元々はバウアー自身が4月中の1軍登板を目標としていたが、右肩の張り(本人によると実際には脇腹の大円筋にグレード1の歪みがあった)により少しペースを落とした。だが、バウアーはそこからどういう調整をすれば良いか熟知しているので、取り戻せている。

16日に横須賀で日本初登板をした時の記事はこちら。右肩の張りについて語ったVlogへのリンクもある。

24日までにファームで100球を投げられれば、バウアーがGOサインを出すのではないかと楽観的に考えると、翌週には1軍で先発できることになる。バンテリンドームでは今永、大貫がいるし、ガゼルマンにもチャンスを与えたいので、少し時間を置いて地元のハマスタでのデビューとするのではないか。そうなるとGWの広島戦が1つのマイルストーンになる。

こうなると、現時点で0点台の防御率をマークする平良と東が、「投げ抹消」から通常のローテーションに戻って来るとすれば、石田、濵口、笠原の左腕は誰か一人しか残れない。彼らには4月の登板機会で結果を出すことが求められる。

ここまでの勝敗を見ると、先発投手がQSをマークした試合は全勝で、残りの1勝もガゼルマンが5回2失点にまとめている。投手が分業制となり、最近ではクローザーだけではなくその前に投げるセットアッパーを数枚揃えるのが当たり前になっている。NPB全体で投高打低の傾向になっており、終盤での逆転がなかなか起きづらい状況。

それだけに、先発投手の出来というのが勝敗に対して占める影響度合いが高まっている。平良、東を中心に安定して来た先発ローテーションに対し、ここからさらにプラス要素があるベイスターズはかなり強みを持っていると思う。

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先発投手は大きなプラス要素

今永がWBCから戻って、ボールの変化やフォーム的な部分で少し不安を抱え、想定よりも1軍での先発が遅れた。さらに大貫が肉離れで開幕ローテーションを外れた。昨年ともに11勝を挙げた左右の両輪が不在の中での開幕となった。

本来であれば、開幕投手とホーム開幕を任される先発投手。不安の中で開幕を迎え、それが顕在化して4連敗のスタートとなった。4月は苦戦が予想されたが、平良と東の素晴らしい投球から先発が安定し、石田とガゼルマンも呼応するようにゲームを作る投球を見せた。

オープン戦から得点力不足が懸念されていた打線も、1番佐野、2番宮崎のオーダーから、宮崎を3番に組み替えるプランBを採用し、二人の好調さに関根、桑原らがうまく絡み合って、リーグトップのチーム打率と得点をマークし、先発投手を援護した。

今永と大貫がまだ一度も投げていない状況で、貯金2まで盛り返して見せた。ここからエース格の二人が加わり、さらには注目のバウアーも実戦登板に入っており、5月には加わって来る。平良や東の現在の調子が続けば、先発投手はチーム史上稀に見る厚みとなる。

もちろん、今永ら3人が想定通り投げられるとは限らないし、我々は何度も「結局先発が揃わない」ということを経験してきている。手放しでは喜べないが、これは凄いことになるのでは?という期待感を抑えられない。

先週の実戦復帰はなかったが、オースティンもバッティング練習を行っており、併せてファーストでのスローイングを含めた守備練習も確認されている。4月のまだ朝晩肌寒い気候という点も考慮し、5月に入ってからの本格的な実戦復帰に向けて準備しているのだろう。

交流戦までにオースティンが1軍のスタメンに加わって来れば、現状奮闘している打線にも大きな力になる。

先発の強力な3枚、打線の中軸とまだ大きなプラス要素を残す中で、今1軍にいるメンバーが貯金を作る働きをしてくれている。ペナントレースを良い位置で戦っていけるという予感が少しずつ確信に変わり始めている。

4月は半分を過ぎたところだが、良い形で最初の月を終えて、希望ある5月に入って行きたい。

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