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2位チームには鬼門 CSファーストステージ

プロ野球は10月3日に2022年のレギュラーシーズン全日程が終了。8日からセパともにクライマックスシリーズ(CS)が開幕する。横浜DeNAベイスターズは2位となったので、本拠地ハマスタで3位阪神とCSファーストステージ(1st)を戦う。セ・リーグの1stは、2位チームにとっては鬼門。1stにフォーカスして、ここ数年の戦いを振り返る。

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全14シーズン2位チームは6勝8敗

2位でハマスタCSを迎えるベイスターズにとっては、あまり嬉しくないデータが続く。2007年にCSが開始してから、コロナの影響で中止となった2020年を除く14シーズンで、2位チームがファイナルステージ(Fin)に進出したのが6度、敗退したのが8度。

2位チームがホームでCSを戦えるにも関わらず、6勝8敗と負け越している。特に、最近の5シーズンは連続で3位チームがFinへ進出しており、ホームがアドバンテージではなくプレッシャーに変わってしまっている。

年度2位チーム1233位チームCS優勝
2015読売(75-67-1 .528)阪神(70-71-2 .496)ヤクルト
2016読売(71-69-3 .507)DeNA(67-71-3 .493)広島
2017阪神(78-61-4 .561)DeNA(73-65-5 .529)DeNA
2018ヤクルト(75-66-2 .532)読売(67-71-5 .486)広島
2019DeNA(71-69-3 .507)阪神(69-68-6 .504)読売
2021阪神(77-56-10 .579)読売(61-62-20 .496)ヤクルト
2022DeNA(73-68-2 .518)阪神(68-71-4 .489)
最近のファーストステージの星取り。赤字がファイナルステージに進出。

2015年の読売を最後に、2位チームは敗退が続いている。直近5度のうち4度が初戦で敗れている。2018、2021年は、2位チームが一つも勝てずに敗退している。

初戦で敗れながら翌日に「泥んこ試合」で勝ち、1試合中止を挟み連勝で勝ち抜いた2017年DeNAのケースはあるが、やはり3試合制のファーストステージは、初戦を勝つことが重要。

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球団別ファーストステージ勝敗

CSが始まって10シーズン、出場することさえできなかったベイスターズだが、2016、2017、2019年に続いて4度目。リーグ優勝を果たせば、1stには出場せずにFinへ回る。2位または3位になった回数が多い球団が、試合数が多くなる。

チーム勝率ホーム(2位)ビジター(3位)
中日11830.7276-2-02-1-0
読売151050.6673-3-07-2-0
広島4211.667なし2-1-1
DeNA9540.5561-2-04-2-0
ヤクルト11470.3642-3-02-4-0
阪神226151.2863-10-13-5-0
CS 1stに限った勝敗。通算成績とホーム(2位)、ビジター(3位)の成績

2005年を最後にリーグ優勝から遠ざかる阪神は、Aクラスの常連になっており、1stの試合数が一番多い。2014年には2位から日本シリーズ進出、2019年は3位からFinへ勝ち抜いたが、トータルの成績では圧倒的に数字が悪い。甲子園で3勝10敗だが、3位でビジターとしても3勝5敗となっている。

2019年には、ハマスタでの初めてのCSで阪神に敗れたDeNAだが、1stの成績を見れば勝ち抜く望みも出て来るか。DeNAのホームはその2019年で、3位としては4勝2敗で二度とも勝ち抜いている。

中日は逆に2012年を最後にCSからは遠ざかっているが、最も高い勝率を残している。初年度の2007年は、2位ながら阪神に2連勝、読売に3連勝と負けなしで日本シリーズへ進出している。広島は、2016年から2018年までが3連覇となっており、1stには出場していない。その為、3位として出場した2年だけしかない。

読売は3位からビジターで出場した際の勝率が高い。そういう意味では対戦せずに済んで良かったのかも知れない。ヤクルトは、1stの成績は振るわないが、リーグ優勝した2015、2021年は日本シリーズに進んでおり、Finでは高い壁となりそうだ。

14シーズンのトータルなので、今年はどうなのか分からない。ただ、伝統的にCSで強いチームかどうかという観点でこんなデータを見てみるのも面白い。

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2位チーム敗退の流れに終止符を

最近の5シーズンは、2位チームが続けて敗退している。2016年にCS初出場でFinに進出、2017年に日本シリーズ進出をしたのが3位チームのベイスターズだった。3位チームが勝ち上がる流れは、ベイスターズが作ったと言ってもいい。

2019年は、その流れを食らって2位チームとして敗退したが、今回は自ら終止符を打てるか。前述の通り、初戦が重要になる。14度の1stで、初戦に敗れてから逆転で勝ち上がったのは、2009年中日と2017年DeNAのみ。初戦に勝った場合は、85.7%の確率でFinに進出となっている。

2019年は、初戦にDeNA打線が爆発して7-1とリードしながら、終盤にバリオス、エスコバーが捕まって逆転負け。1軍投手コーチだった三浦監督も、記憶に新しいだろう。

初戦が重要な1stで、短期決戦は初出場となる三浦監督がどのような采配を見せるか。明日以降、投手、野手の起用をどうしていくのか、予想や妄想でCSが始まる前から楽しんで行きたいと思う。

前日の感想や要望を求めた呼びかけにレスをいただいた皆様、ありがとうございました。その声も反映しつつ書ければと思っているので、お付き合いいただければ。

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