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ベテランルーキー牧、新人王ならず 新人特別賞が5名

NPB AWARDS 2021 Supported by リポビタンDが12月15日に開催され、今年の各賞の受賞者が発表された。セ・リーグの最優秀新人は、広島の栗林が獲得した。牧は記者投票で125票差の2位で、奥川ら4名とともに新人特別賞を受賞した。既に発表されていたベストナインでは、セ・リーグで唯一、DeNAからの選出がなかった。

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栗林の受賞は納得も他4名と同列は

クローザーとして年間を通して活躍し、山崎の新人最多セーブに並び、防御率0点台をマークした栗林か、終盤に驚異的な追い上げで集中打を見せ、二塁打など球団記録に留まらず歴代の新人記録を更新した牧か。史上稀に見るハイレベルな新人王には、栗林が選出された。

選手名所属得票数
栗林広島201
DeNA76
奥川ヤクルト12
佐藤輝阪神8
中野阪神5
伊藤将阪神4
セ・リーグ最優秀新人投票結果

ベイスターズにとっては、三嶋、山崎、そして伊勢がクローザーとして厳しい結果が続いた今季、クローザーの大変さ、重要さを痛感しているだけに、栗林が新人王に輝くことに異論はない。オリンピックは選考の対象外であるとは言え、シーズン序盤から結果を出し続けて選出されたこと自体が素晴らしい。オールスターにも出場し、シーズンを通してハイレベルなパフォーマンスを出し続けたことは称賛したい。

過去にもハイレベルな新人王争いになった際には、新人特別賞として表彰された経緯もあり、今年は新人特別賞が5名に授与された。規定投球回には満たなかったが9勝を挙げ、CSと日本シリーズでも好投した奥川、シーズン序盤は新人王間違いなしというような大きなインパクトを残した佐藤輝、盗塁王を獲得した中野、2桁勝利を挙げた伊藤将、いずれも新人王を獲ってもおかしくはない成績やインパクトだったし、彼らも称賛に値する。

それでも、彼ら4名と牧が同列というのは納得感がない。実際に獲得票数を見ても、栗林の201はダントツとして、牧も76票を獲得している。それ以外は奥川が12票の他は1桁。同じ特別賞の枠に入れてしまっていることが残念だ。本人は悔しい思いはあるだろうが、新人王でないなら特別賞でも一緒と思っているかも知れない。周りがどうこう言うことでもないが、NPBの融通の利かなさは残念だ。

リーグの新人王を2名にするということはさすがに無理としても、投票を見てもこれだけ大差だし、数々の新人記録に名前を連ねているわけだから、新人特別金賞でも何でもいいからこういうケースだけの特別な賞を与えればいい。保守的な老人が動かしている組織だから頭が固い。

記者個人の自由や考え方があろうとは思うが、栗林と牧以外に投票すること自体が理解できない。ベストナインでも明らかに不適切な票が見られた。記者投票で決めるのは構わないが、完全記名制で選出理由も書き添えてNPB公式サイトで公開すれば良い。別に信念があってその選手に投票するのであれば公開されても構わないはずだし、それができないくらいなら投票を辞退すれば良い。

この程度の表彰なので、ムキになっても仕方ない。一度しか獲れない新人王なので残念な気持ちはあるが、チーム、ファンにとって牧が素晴らしい存在であることは一つも変わらない。

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ベテランルーキーは打点王でのリベンジ誓う

その牧の素晴らしさをまとめた動画が、横浜DeNAベイスターズ公式You Tubeチャンネルなどで公開された。ベイスターズにとっては、牧に始まり牧に終わった1年のような感じもあり、既に全ベイファンは牧が好きだと叫びたいはずだが、さらに好きになるような内容。

応援歌も継承している読売の村田修一コーチもコメントを寄せてくれているのも興味深い。今オフの流れからしても、読売を退団するタイミングがあれば、いずれベイスターズのユニフォームを再び着ることがありそうな気配だ。

オースティンも「チーム全員が牧になって欲しいと思うくらい最高のチームメイトです」という最大の賛辞を送っているが、それって他のチームメイトはどうなの?とツッコミたくもなる。ファンから「牧監督」と呼ばれるくらい、ベンチの最前列に立って声を出していた姿、先輩、後輩も関係なく声をかける姿、明るくチームを鼓舞する姿。個人的には2023年に牧キャプテンで優勝と思っている。それくらい牧の存在はこのチームにとって大きい。

2年目のジンクスは、どの程度のものになるか想像も付かないが、大なり小なりあると思う。1年間フルで試合に出た疲れもあるし、相手も当然研究して来る。だが、今年見せた適応能力と技術力があれば、克服できると信じられる雰囲気がある。ソトが言うように、既にベテラン感がある。7月に少し苦しんだように、来季は不振に陥る時期もあるだろうが、我慢しながら使ってもらい、出場し続け、乗り越えて欲しいと思う。

「いつか打点王を取りたいと思っているので、賞を取ってまたこの舞台に戻ってこれるように」と語った牧。プロ入りした時も、アピールポイントはチャンスに強いバッティングと言っていた。チームの得点に直結する打点を重視するところも牧らしい。いつか、ではなくすぐ近い将来、このNPB AWARDSの場で打点王として表彰される姿を見たい。

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