08/30 横浜DeNA4-6東京ヤクルト@ハマスタ
DeNA先発の阪口は、初回のピンチを1点で切り抜けたが、2回に内野安打の後、2つの四球で再び満塁のピンチ。ここで山田にグランドスラムを浴びて5失点。後続のリリーフは1点に留めたが、反撃は届かずスイープはならなかった。
ポジ
宮崎は自打球が当たった影響で、このところ足を引きずるような場面が見られ、途中交代していたが、この日は初めてスタメンを外れて休養日となった。代わって出場した中井は、持ち味を発揮してマルチヒットをマークした。しかし、打線が繋がらずに得点には至らなかった。最後は代打で登場はしたが、宮崎を休めることができたのはプラスに考えたい。
梶谷が小川から完璧な当たりの11号ソロ。初回のショートライナーも良い打球だったし、9回も左方向に良い打ち方ができていた。ここはヤクルトの守備が乱れて2点タイムリー三塁打になったが、良い感じで振れていることは間違いない。投手に球数を投げさせているし、1番打者として申し分ない。
桑原もやっと1号ソロが出た。ただ、ちょっと厳しいことを言うようだけど、偶発的な一打という感じがしてならない。これまでなかなか当たりもしなかったので、アウトサイド高めのストレートを叩けたことはプラスだが、狙ったバッティングではない。振り遅れたが、高めだったので飛んで行ったという感じ。最終回はさらに速い石山のストレートに対して、高い完全なボール球を着払いで三振している。あれに対してバットが止まるか、ファウルにならないようだと今後も厳しい。少しずつ打てるようにアジャストするしかないのだが。
ヤジ
この日は立ち上がりからコントロールできていなかった阪口。球審もストライクゾーンが狭かったように感じたが、言い訳にはできない。初回から村上を申告敬遠する采配を見せたが、ここは犠牲フライの1点だけに留めて、うまく行った。しかし、2回先頭の山崎に対して打ち取った当たりがセカンド内野安打になり、リズムに乗れなかった。山崎の足が上回った形だが、大和だけにもっとダッシュと素早い送球ができたように思ってしまう。少し握り損ねたか。
2アウトまで漕ぎ着けたが、坂口、青木と勝負できずに歩かせ、山田にもカウントが苦しくなった。3球目の149キロストレートはアウトサイドの高めへ。これを叩いた打球はライトスタンドへ飛び込むグランドスラム。一気に4点を失ってしまった。この日はどういう継投プランで臨んだのかは分からないが、もし勝ちに行くのであれば、山田に押し出し四球やヒットで失点してしまった場合、村上のところからスイッチしても良かった。
しかし、ホームランとは計算外。前の打席も同じようなホームランかという打球がフェンスの一番上に当たっていた。カット系のアウトサイド高めを運ばれているので、ストレートで行ったのだろうが、高めに浮いてしまった。2点もしくは3点なら望みはあったが、5点まで取られてしまうと苦しい。早めに武藤らを出して行ければ良かったのだろうが、一撃で4点奪われてはどうしようもない。宮崎の休養と合わせ、最悪この試合はという気持ちも否定できないだろう。
阪口は登録抹消となり、再びファームで調整ということになるが、1軍のこういった場面でカウントを取れるように、変化球を中心に精度を高めて欲しい。2軍の打者を抑えて満足するのではなく、この日のように青木や山田、村上が打席に立ったと考えてより厳しく行かなければならない。そのことを身をもって経験したと思う。
ファームで150キロのストレートだと、多少甘くても空振りとなり、ストライクが取れ、三振という結果にもなるかも知れない。しかし、トッププロはそのボールでも、少し甘く入っただけでスタンドまで持って行く。次にやらなければならないことも見えたと思うので、ファームの監督、コーチと相談しながら、次の機会に備えてもらいたい。
キジ
ヤクルト戦はスイープならず、来週からの約1ヶ月ぶりとなる首位の読売戦は、5.5ゲーム差で迎えることになった(大島、何してんだー!となったのは言うまでもない)。かなり差が開いているが、菅野、戸郷が先発すると見られる3連戦。それでも勝ち越して行かなければならない。苦しい戦いだが、やるしかない。
菅野も完璧かというと、そこまでではない。上茶谷がどこまで読売打線を抑えられるかが勝負になるだろう。先週はディプランだったところに誰が入るか分からないが、この日は何が何でも勝たなければならない。戸郷はただでさえ苦手だが、8月は防御率0.37と無双状態。9月に変わってどうなるか。DeNAは濵口、井納という順序になるのか、井納を広島戦に回すのか。今後、優勝争いという土俵に立てるかどうか、重要な3連戦となる。というか、DeNAが勝てなければセ・リーグの灯は消える。
YOKOHAMA STAR NIGHT 2020も含まれる13連戦が、DeNAにとっては今シーズンの正念場となる。陣容、コンディションともに万全ではないが、各個人が最善を尽くして欲しい。
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