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高卒ルーキー小深田が4番で3安打!W伊藤で8打点

05/15 イースタン 横浜DeNA10-3東京ヤクルト(横須賀)

初回、1アウトから楠本がレフトへのソロを放ち先制すると、細川、小深田の連打、伊藤光、コルデロ、伊藤裕の3連続タイムリーも続き一気に5点を挙げる。ヤクルト先発のスアレスはその後立ち直りを見せるが、DeNAは終盤にも伊藤裕の走者一掃のタイムリー二塁打などで得点を追加。2桁得点で圧勝した。

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高卒ルーキーが5月にして4番起用

前日から小深田が4番に入っている。履正社高では2年生の夏に現ヤクルト奥川との対決となった甲子園の決勝で3番を打った強打者で、佐野の44番を受け継いだ高卒ルーキー。入団会見でも首位打者を獲りたいと口にしていたが、5月で早くも4番で起用されたのは期待度の表れだろう。

試合前までイースタンで26試合出場、85打数18安打の打率.212ではあるが、四球が12もあり、出塁率は.316と1割以上の差がある。高校とはレベルの違う変化球を見ることができている。

前日のナイターで行われたヤクルト戦で4番に入り、7回にヒットを放った。先頭打者で出塁し、一時逆転となる5点のビッグイニングを呼んだ。この日も続けて4番で出場し、3安打1四球で全打席出塁。打順の巡り合わせから打点はなかったが、チャンスメイクの役割を果たし、チームも2桁得点での快勝となった。

初回の第1打席では、楠本がレフトへソロを放った後、細川がストレートをライト前へヒットで出塁した場面で登場。初球は身体の近くにインサイドのボール。腰を引いて大きく避けたが、2球目の低めに来たストレートを打ち返し、ゴロで一二塁間を破るヒット。細川が三塁へ進み、得点チャンスを大きく拡大した。

第2打席は3回の先頭。2ボール1ストライクから低めの地面スレスレというチェンジアップをバットの先で拾ったが、バットが真っ二つに折れてレフト線へのファウル。続くボールは初めて来たスアレスのカーブ。真ん中に甘く入ったところ、巧く合わせてレフト前へ流し打った。

5回は1アウトからスアレスと3度目の対決。変化球を中心とした配球も、低めのチェンジアップを見極めた小深田が四球を選んだ。スアレスは、初回に連打で5失点し、5回途中までに9安打を打たれたが、四球は小深田に与えたのが唯一だった。それだけ意識させるものもあったということだろう。

7回も先頭打者で打席に立った。投手は、健大高崎高から育成1位で入団した左腕の下。同学年のルーキー対決となった。初球は下の浮いてきたようなストレートにバットが止まらずにハーフスイング。2球目も高めのストレートを空振りし、おやっというような表情だった。3球目は力が入ったのか、140キロのストレートが大きく高めに抜けた。4球目、再び高めへ138キロのストレートが来たところを左中間へ弾き返して二塁打。

最後のボールが一番甘く来たかも知れないが、2球タイミングが合わずに空振りしたところ、しっかりと合わせて来た。追い込まれてバッティングを変えた部分もあるだろうが、打席の中での修正も出来ていた。

ここで代走の宮本が送られて交代したが、非常に内容も伴った4打席だった。投手と野手の違いはあるが、同じ高卒ルーキーの松本、高田、加藤はキャンプでもリハビリメンバーと一緒に体力づくりだったし、まだファームでも実戦デビューしていない。そんな中、小深田はキャンプから他の選手と同じ通常メニューで、現在も試合にフル出場に近い形になっている。見るからに体つきが良く、既に実戦段階ということなのだろう。

甲子園を沸かせた男が、ハマの44番を背負い、いつの日かハマスタを沸かせてくれるだろうか。この日3番を打っていた細川も、1年目から1軍でホームランをマークする活躍を見せたが、未だに1軍定着はできていない。それだけ厳しい世界ではあるが、高卒ルーキーとして既にこれだけの活躍ができているということに、期待は膨らむ。森や田部らとともに次世代の選手として順調に育ってくれることを願っている。

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伊藤光が3安打、伊藤裕は6打点の大活躍

ダブル伊藤で合計8打点の大暴れだった。

まずは、この日スタメン出場した伊藤光。オープン戦でのキャッチャー4人の開幕1軍争いで、ファームスタートが決まった。直後、3月18日の教育リーグで、試合中に左足首を痛めてそのまま交代。ケガの回復後、ゴールデンウィークから実戦復帰した。

今週も今永とバッテリーを組むなど、1軍復帰を目指して実戦を積んでいるが、バットの方ではまだ3打数ノーヒットだった。しかし、この日は初回の第1打席で、1アウト1、3塁のチャンスでタイムリーヒットを放った。スアレスのストレートを2球ファウルした後、カーブが来たところにタイミングを合わせ、セカンドの頭上を破った。

3回には、初球、チェンジアップが変化せず高めに来たところをセンター前へ落ちるライナーのヒット。7回は下から右中間の真ん中へのタイムリー二塁打で6点目を叩き出した。いずれもセンターから右への巧打だった。

1軍のキャッチャーはバッティングで苦しんでいるので、伊藤光の打力には期待が集まる。これがまだ3試合目の出場なので、まだしばらくは調整が続くだろうが、5月25日の交流戦の開幕戦は古巣のオリックス戦がハマスタで行われるので、当然頭には入っているだろう。今永が昇格する来週にもバッテリーを組む可能性もあるのではないか。

そして、伊藤裕は2安打で6打点。昨年もイースタンで開幕からなかなかヒットが出ないという状態で出遅れたが、今年もケガで不在となり、試合前まで1割台の打率だった。しかし、最近は持ち味の思いきりの良いスイングでホームランを放つなど、復調傾向だった。

初回は楠本のソロから続く5連打で3点を奪い、なおも1アウト1、3塁という場面で打席に入った。ストレートを空振り、ファウルで簡単に追い込まれたが、低めのカーブを見極め、続く甘く入った変化球を捉えて左中間のフェン直の二塁打。伊藤光に続いてデラロサも還って2打点。

7回には、伊藤光の二塁打で1点を追加した後、デラロサもこの日3本目のヒットで繋いだノーアウト1、3塁で伊藤裕が登場。2球目のストレートを叩いた強い打球はショート正面だったが、これを武岡がトンネル。捕っていれば併殺打というところだったが、伊藤裕に打点1が記録された。

そして、8回はルーキーの木澤が、3四死球で2アウト満塁のピンチを招いた場面で打席に入った。初球インサイドのストレートをバックネットへのファウル。2球目は高めにストレートが来たところを思い切り引っ張り、三塁線を破った。一塁ランナーのデラロサも足の速さを見せてホームに生還。走者一掃のタイムリー二塁打となって3打点をマークした。

キャンプから三浦監督が意識的に牧と伊藤裕を同じ組にして競わせてきた。軍配は牧に上がり、1軍で素晴らしい活躍を見せている。ポジション的に重なる伊藤裕は、ファームでも結果が出せず、大きく差が開いている状況。現状でもセカンド、サードというところは埋まっているのでなかなかチャンスは限られるが、ファームで結果を出して推薦してもらえるような状況を作る必要がある。

勝負強さはルーキーイヤーから見せているだけに、代打であっても何とか1軍の切符を掴んで欲しい。

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試合開始直前に中止、ピープルズがスライド

1軍はマツダでの広島戦が雨天中止となった。14時開始予定で、スタメンも発表されたが雨脚が強くなり、一旦14時30分開始と延期されたが、強く降り出した雨は収まらず。プレーボールがかかることなく中止が決定した。その後の予報も良くないし、かなりの雨量だったので、天然芝の土のグラウンドであるマツダだと厳しいだろう。

16日も予報は良くないが、降ったり止んだりで、この日ほど強い雨は降らない可能性もある。一旦、予告先発は床田と上茶谷と発表されたが、中止を受けてピープルズに変更された。上茶谷は来週以降に回ることになる。広島は九里がスライドせずに床田となった。

発表されていたスタメンでは、宮崎と牧が入れ替わっていた。16日も6番宮崎、7番牧となるだろうか。16日に上茶谷が登録される予定ということで、前日に回跨ぎで登板した伊勢をこの日のうちに抹消した。ベンチ外とする予定だったはずなので、1日早く抹消する形になった。前日も失点しており、昨年のような球威、キレが戻っていなかったので、再調整ということには変わりないのだろう。上茶谷の登板日によっては、来週火曜に別のリリーフを登録する可能性はある。

引き分けを挟んで4連敗中、雨天中止も重なって7日(金)から勝利がない。またも勝利から遠ざかる日々を経験することになってしまったが、何とかひとつ勝って横浜に戻って来てもらいたい。スライド登板となったピープルズの出来が左右するが、早めの継投を考えていると思う。三嶋の調整登板ができる展開で勝てればベストだが、どうだろうか。

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