04/09 横浜DeNA2-9阪神(ハマスタ)
先発の濵口が3試合連続初回失点で早々に先制を許す。押し出しも含め打者一巡で3失点。2回以降は無失点で切り抜けたが、2番手の国吉がルーキー佐藤輝にライト場外への特大ソロを浴び、さらに四球と4安打で一挙6点を挙げて試合を決めた。DeNAは藤浪に対して6回まで2安打。7回に関根が6年ぶりのホームランとなる2ランで一矢報いたが、ハマスタ阪神戦は大敗で幕開け。
ポジ
唯一のポジと言ってもいいかも知れない。この日、1番に入った関根が7回に藤浪からライトスタンドへ1号2ラン。2015年の開幕戦以来、6年ぶりのプロ2号ホームランということになる。その2015年に159打席立ち、32安打10打点というのがキャリアハイになる。この年、三塁打が5本というのは珍しい。ラミレス監督時代にも使われていたが、定着することができなかった。2019年はファームでは3割を大きく超え、ホームランもよく打っていたが、とにかく1軍に上がると全く打てず、打率.038と低迷。それもあって、昨年は1軍で出場チャンスをもらえなかった。
昨年、ファーム監督だった三浦監督が関根の魅力を理解し、関根もここまでの実戦で結果を出して来た。0-9というワンサイドゲームでの一発ではあるが、藤浪から打ったという力強い一撃は、本人にとっては非常に価値のあるものだろう。寒く雨の降るスタンドで観た現地のファンも、唯一の救いと言ってもいいかも知れない。
ホームランだけでなく、立ち上がりの藤浪から四球を選び、3回は投手の濵口が四球で出塁した後、ヒットで繋いでチャンスを拡大した。後続が続かずホームへ還れなかったが、リードオフマンとしての仕事もできていた。青柳が先発する第2戦も出番がありそうだ。
牧は久しぶりにノーヒットに終わったが、コントロールに難のある藤浪のボールをしっかりと見極めて2つの四球を選んだ。開幕からの連続試合出塁を13に伸ばした。
池谷は先頭をヒットで出塁させたが、バントで送られたピンチも落ち着いて無失点の投球。三上も1安打は許したが安定した投球が続いている。
ヤジ
濵口は何度失敗すれば学んで成長してくれるのか。成長のペースは個人差はあるが、あまりにも同じことを繰り返し過ぎる。5年目で開幕投手を務めた投手なので、このレベルのピッチングが続くのは不甲斐ない。
2回以降は、ある程度思ったような投球ができているわけなので、そこまで調子が悪いわけではないはずだ。意識し過ぎな面はあるかも知れないが、そこはプロなので自分のハートもコントロールしなければ。8番打者に押し出しをしているようでは、開幕投手同士の対戦という以前の問題。
濵口には悪いが、開幕投手とぶつかって無援護でこちらのエース級が負けるよりも、こうした大敗で切り替えやすいので、勝てたら儲けものくらいの役割を担ってくれるとちょうどいい。しかし、そう言われて悔しいだろう。前回の涙が結果として生きていないので、悔しさは結果で晴らすしかない。次回もローテ通りなら開幕カードと同じ読売戦で菅野との対戦が予想される。まだまだ試合はたくさん残されているので、この試合でもう一度開幕するつもりで魂を込めて投げて欲しい。
藤浪の荒れ球に絞り切れず、チャンスをもらいながらも得点できなかった。関根の2ランで一矢報いたが、完敗と言っていい内容だろう。ここまでの2戦も勝っておかしくない内容だったが、開幕投手として1勝目を挙げられたことは彼にとっても大きいし、DeNAにはやはり相性が良いという感覚を強くしただろう。
濵口がいきなり3失点で内容も悪く、それが打線に影響したとは思うが、寂しい内容だった。それでも投手の濵口の四球から1アウト満塁のチャンスを作ったが、4番と5番が凡退。佐野のライトフライは非常に良い当たりだったが、佐藤輝がスライディングキャッチ。ホームへ送球するには厳しい体勢で、セカンドに送球したが、サードランナーの濵口はスタートできず。投手でなければ捕球体勢も考慮して早々にタッチアップの構えに入るのだろうが、少しリードを取っていた。サードコーチャーの小池は何をしていたのか。投手だから無理はさせられないが、9人目の野手でもあり、タッチアップの体勢を早くとらせて、スタートを試みるくらいは必要だったのではないか。
宮崎は名古屋あたりから内容が悪くなっている。チャンスでは凡退し、ランナーのいない場面ではヒットが出るので打率は大きく落ちることはないが、チームへの貢献度は非常に下がっている。こんな状況だとソト、オースティンをぶっつけ本番で上げたい気持ちにもなる。
国吉が派手に炎上した。最初の打者の佐藤輝に、ど真ん中のカットボールをライト場外へ運ばれ、動揺してしまったのか。ストライクとボールがはっきりしていて、追い込んでも甘い球が来ていたので、調子も良くなかったのだと思うが、経験もあるしビッグイニングにならないように止めて欲しかった。
キジ
宜野湾での練習試合でも、伊勢がスコアボードを越える特大のホームランを打たれていたが、やはりベイスターズがまたもや佐藤輝の餌食になった。なかなかヒットが出ず苦しんでいる中、元気づけてしまった。佐藤輝も、場外へ気持ちよく打ち、ハマスタが好きになったことだろう。甲子園のライトは場外に打つことは不可能だから。
最悪こんなことになるだろうというものが、ほとんど出たような試合。場外ホームランでも1点しか入らないのだが、やはりいろいろな面でインパクトが強い。この3連戦でどれだけ打たれるのか。9回はややバットの先で、センターバックスクリーンの手前で打球が失速したが、あわや2本目という当たりだった。
この打席では、全球インコースのストレートでもいいくらい。それくらいのものを見せないといけない。初球は行ったが、2球目はアウトサイドのシンカー。山本に任せたらそういう配球になってしまうから、ベンチから指示を出さないと。三上のボールは抜けて来たりするわけだから、少し恐怖感が出る。こういうところが甘いからすぐに苦手を作ってしまう。
投打とも冴えずに完敗なのだが、その試合を無駄にすることなく翌日以降の伏線にして行かなければ。寒い春の雨の中、ただ惨敗しただけの試合になってしまった。切り替えて残り2戦を取りに行って欲しい。
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