04/13 東京ヤクルト5-1横浜DeNA(神宮)
雨が降る中行われた試合は、先発の大貫が5回5失点でKOされ、打線も6回まで僅か2安打。宮崎のソロで1点返すのがやっとで、あっさり敗れた。この日から出場選手登録されたソト、オースティンは代打出場したが、あまりの寒い展開にこのチームに何があったのかと引いているのではないか。
ポジ
ソトとオースティンが打席に入った。そして、オースティンは右方向へヒットを放った。それだけ。宮崎が2号を含むマルチヒットだったが、彼に期待しているのは5点ビハインドからの一発ではない。
櫻井が今季初登板。まずは無難に投げられたかなと思う。今後の役割は池谷の代わりにビハインドゲームでのリリーフとなっていくのだろうか。ファームでは先発として調整していたが。
ヤジ
一番最初に強調しておくのは、この日の大貫、スアレスだとソトとオースティンがスタメン出場していたとして、結果はそれほど変わりなかったのではないかと思う。そこに敗因を求めるのは違うのではないか。
だが、この日スタメン起用しなかったのは、理解しがたいのも確か。この日から出場選手登録することを明言しており、ファンもここから巻き返しと思った試合で、2人がベンチスタートの上に勝機の見えない負け方をしたので、余計に不満が噴出している。
怒りに任せて、三浦監督の娘さんのTwitterにDMした者がいるのには呆れる。今すぐにファンを辞めるべきだろう。ソト、オースティンをベンチに置いておくなら枠が無駄と言っている人もいるが、代わりに抹消したのは代打で1本もヒットを打っていない細川と、クイックを改善する必要がある池谷なので、枠に影響は全くない。むしろ、代打としてなら細川より2人の方が効果が高い。
納得がいかないポイントとしては、2人に足りないと思われるものと、1軍のベンチにいることが合っていないことにある。来日前からトレーニングは継続しており、来日後も隔離期間ではあるが、球団の施設での練習は許されていた。フィジカル的には出来上がった状態を維持していると推測されるが、絶対的に足りないのは実戦勘のはず。
だからこそ、当ブログでも最初から無理せず3試合くらいはファームで出場し、試合の中で守備に就き、打席に入る感覚を掴むべきと再三書いている。
チームとして余裕がないのであれば、その実戦を1軍の試合にぶっつけ本番でやるしかない。多少の犠牲を払ってでも彼らの威圧感に懸けると。であれば、初日から出場選手登録を行って、スタメン起用すれば良い。
だが、「時間が必要」と言って、1軍の試合のベンチに置いておくことは、じっくり調整できるわけでもないし、実戦勘を養えるわけでもない。単に時間を無駄にし、中途半端なことをしているようにしか思えない。
それでもベンチスタートを選んだ理由として考えられることは何か。
- 本人の希望
- 契約上、ケガや不振でなければファームへ行かせられない
- ファームの試合も中止が増えており、本来の若手育成で使いたい
- 慣れない球場でプレーすることによるケガのリスクの回避
- スタメンで守りに就く上で、もう1日サインや投内連携などの練習が必要
- この日の天気が悪かったので、ケガのリスクも考えて代打からにした
14日も夜は雨が降る予報なので、天気が理由ならもう1試合はベンチスタートになるだろうか。本人の希望でファームには合流せず、首脳陣が慎重を期してベンチスタートを決めたというのが現実的なところなのだろうか。
行動とコメントが合っていないので、あえて外部に言うようなものではない理由で今回の起用を決めたのかなと考えている。
いずれにせよ、先発投手で一番計算できる大貫が5回5失点というのが誤算だ。この日は勝負球が甘く入っていた。太田に打たれた2点打はスプリットが落ちずに真ん中に入った。村上の打席では全体的にボールが高く、カウントも不利にして、解説の谷繁氏が言っている通りに甘いチェンジアップが行き、打った瞬間の3ランとなった。
悪いなりに何とか失点を防いでいくのが大貫の真骨頂だが、2本の長打で5点を奪われるのは想定外。この日のコントロールではどうにもできなかったか。
5回に2点ビハインドで、ノーアウト1、2塁の場面で6番関根にバント。土曜にほぼ同じシチュエーションで神里にバントをさせたのだから、ここは当然だろう。そうでなければブレている。三浦監督の野球はここでまず1点を返し、あわよくば一打で追いつくという考え方。それよりも調子が良いとは到底思えない大和を7番で使ったことの方が疑問。スアレスとの相性を考慮したのかも知れないが、途中から倉本を代打で出しているし、日曜と同じ失敗をしているように思えてしまう。
戸柱が打てな過ぎるのは今に始まったことではないし、大貫の時には一貫して戸柱を使っているわけだから、7番のところで点が取れなかったことが問題。5回の時点で戸柱に代打というのは難しい決断だろう。
キジ
ソトとオースティンも今年初めてベンチに入り、どう思っただろうか。「これは帰って来たかったヨコハマではない」と思ったかも知れない。雨が降る中、気温はそこまで低くなかったが、試合内容が寒すぎた。ベンチの雰囲気も良くはなさそうだ。昨年は終始結果を出していたキャプテンの佐野だが、自分自身も思うように貢献できない中で、どのようにチームをまとめて行くか。試練だろう。
そんな2人が引いてしまうかも知れない1軍はさて置き、この日はファームでも外国人投手が登板した。
先発したのはピープルズで、2回3失点。ストレートは140キロそこそこで、打者は球威を感じていない様子だった。その中でボールが真ん中に集まって来るから痛打される。加藤翔平の打球はあと少しでホームランというところまで飛ばされていたし、犠牲フライの高濱の打球も捉えた当たりだった。
昨年の良い時は、ピープルズってパワーピッチャーだったのかと思う程ストレートに力があったので、まだしばらく調整が必要だろう。思いの外コントロールはアバウトなので、球威で押せるようにならないと1軍では厳しい。
2番手で登板したのがシャッケルフォード。昨年はトミージョン手術の影響で登板がなかった。そのため育成契約としての入団。手術明けどのくらい回復しているのかが注目される。最初の登板は僅か9球で無失点の投球。
先頭の高部の当たりは、少し速いゴロがセカンドの田部の左を抜けて行くセンター前ヒット。捕れなくもないかなというように見えたが、捕っても内野安打だったかも知れない。ノーアウトでランナーを背負ったが、セットから長く持って、ランナーがギャンブル的にスタートしたところ、冷静にプレートを外し、ランダウンプレーに持ち込んだ。自らその中に入り、挟殺を完成させた。
196cmの長身だが、意外と守備は機敏なのかなと思ったが、続く福田秀平のゴロを弾いてしまい、エラー。長身の宿命とも言うべきか、足元のゴロは上手く捌けないようだ。しかし、続く福田光輝はファーストゴロで併殺打に打ち取った。
福田秀平の打席で、152キロをマークしていた。9球しか投げていないので分からないが、低めに角度のあるボールを投げ、ボールを動かしながらゴロを打たせるタイプなのかなという印象。これから数試合投げて行って判断となるだろうが、支配下登録に向けて良いスタートが切れたのではないか。次回の登板も注目したい。
ロメロは成田空港の検疫で陽性反応が出ているため、少し遅れての実戦となりそう。コルデロ、スターリンも近いうちに登板となるではないか。チームとしてはエスコバーを待望しているが、パットンが抜けた部分、シャッケルフォードがこの日のような投球で戦力になれば、さらなる厚みを持たせることができるので、期待したい。
チームは3勝11敗2分と2桁の借金も見えて来たが、戦力の違いはあれど、中畑監督やラミレス監督の初年度も早々に2桁の借金を抱えている。負けて良いとは全く思わないが、近年ある程度勝てることに慣れてしまって、我慢がならない人が多いように思う。管理人も負けていることにストレスは感じるが、誰かを責めたり暴言を吐いてもどうにもならない。もちろん、思ったことはこのブログでも書くが、それは期待を込めてのこと。苦しいチーム状況だが、ある程度開幕前から想定されたことなので、しばらくは耐える必要があるのではないか。
コメント
いつも拝読させて頂いています。
僅かながらも期待があっただけに、負けが続きますと、皆さんの不満爆発してきましたね。
主さまのご指摘通り、昨晩は大貫が悪すぎたのが敗戦、大貫を替えるタイミングも難しかったですしね。
ただ
1.5回のタイミングで代打が出せなかったのか?
2.6回の代打は宮本だったのか?
は観戦していて疑問が残るところでした。
あと不満噴出原子は、戸柱ですか?
阪神戦に続き、ヤクルトにも走られまくられてますが、どーしたものでしょうか?
今日は入江ですね。投げ慣れた神宮での初勝利に期待します。
ポン太さん、コメントありがとうございます。
通知を見落として気付くのが遅れてしまいました。実質エースの大貫だけに4回の2失点だけで交代は難しかったと思います。その裏3失点したがための結果論になってしまいそうです。
結局、その後蝦名や山下と入れ替えになりましたが、宮本については代走のスペシャリストというより早い回での代打として使い始めていたので、彼の特長もあまり生かせていませんでしたね。ソト、オーティコンを温存した結果、ほぼ勝負の付いた場面での代打になってしまいました。翌日は天候もありますが、早めに仕掛けていましたね。
入江は残念でしたが、今週こそ初勝利を挙げて欲しいです。