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サヨナラエラーで連勝 佐野が殊勲打、今永の粘投実る

07/16 横浜DeNA3x-2東京ヤクルト(ハマスタ)

前日は雨天中止、この日も試合前から雨が降る中での試合。2回にソトのライトポール際への2ランで先制したが、今永が4回に村上に同点2ランを浴びた。その後は今永と原の投げ合いが続き、お互いに7回を投げ、その後はリリーフ勝負。9回裏、四球の桑原を置いて、佐野がセンター左へのフェン直二塁打。中継の西浦が、ホームへの送球を途中でやめようとしてボールを叩きつけてしまい、その間に桑原がサヨナラのホームイン。息詰まる投手戦は思いもよらぬ展開で幕を閉じた。

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ポジ

佐野がサヨナラを呼ぶ、殊勲の二塁打を放った。今野に対し、カーブとストレートの2球で追い込まれてしまったが、しっかりとボールを見極めてフルカウント。アウトサイド低めのストレートをきっちり捉えた打球はセンターの左への大飛球。サヨナラホームランか?というところで、リボンビジョンに当たった。

フェンスから跳ね返った打球はセンターの並木に当たって、すぐ下に落ちた。並木が拾って中継の西浦に送球。一旦、二塁付近で止まり、フェン直を確認してからスタートした桑原は、田中浩コーチがサードで止めた。打球と桑原の足から判断し、ホームへ突入すると思っていた西浦は、並木からの送球を受けると、すぐにホームへ投げようとした。

しかし、桑原が止まっているのが見えたので、既に腕を振り始めたところで、途中でやめようとしたが、ボールが手から離れてしまい、すぐ目の前にボールを叩き付ける形になった。急に送球をやめた場合に時々起こってしまうことだが、その間に桑原が再スタートしてホームイン。何が起こった?という中、サヨナラ勝ちで、歓喜の輪ができた。

西浦にとっては痛恨のエラーだが、佐野もセカンドまで来ていたので、ホームまで投げてしまっても良かったかも知れない。セオリー的には、ショートが中継したら、そのままボールを持ってマウンド付近まで走って行くということになる。他の野手から桑原が止まっているという指示ができていたかどうか。そのあたり、荒木はほとんど守備に就くことがないし、急造の二遊間というのも出てしまったかも知れない。

佐野が打った直後から、「サヨナラホームランか!」「あー、フェン直か」「桑原還れないか?」「いや、中継ミスってる!」「サヨナラー!」と目まぐるしい感情の起伏だった。

この接戦に持ち込んだのは、今永の粘投だった。7回までは3安打、うち2本が村上。主力を多く欠いているヤクルト打線を抑え込んだが、一方で四死球が4と少しコントロールには苦しんだ。初回は山崎に当ててしまった後、村上へ真ん中高めのストレートをレフト前へ痛烈に打ち返された。これもコントロールミスで、長打にならなくて良かったという感じだった。

4回、3番の荒木から始まり、村上にも回るというポイントとなりそうなイニング。しかし、荒木にカウント2-2となったところで雨が強くなり、約10分中断した。再開後、2球連続ボールで荒木を歩かせ、村上には1ストライクから、アウトサイド低めを狙ったストレートが逆球となり、完璧に捉えられた。

打球音が、なかなか聞けないレベルの凄い音だった。テレビでもそうなのだから、現地にいたら、本当に良い音がしたことだろう。打った瞬間の当たりで、場外に出るかと思ったくらいだが、ライトのDREAM GATE STANDの近くに着弾していた。

それでも、失投はこの1球で、それ以外は慎重になって歩かせることもあったが、粘りの投球でそれ以上の追加点は与えなかった。残念ながら先週に続いて勝ち負け付かずとなったが、チームが勝利したということは、役割を果たしたということ。次回は甲子園でオールスター前最後の登板になりそうだが、自らも勝って勢いを付けて欲しい。

今永を援護したのは、ソトの9号2ラン。原の初球、高めのストレートを叩いた打球は、ライトのポール際に伸びて行き、そのまま最前列に飛び込んだ。ソト得意の「あっち向いてホイ弾」。状態は良くなったり悪くなったりだが、やはりこの一発は魅力。ファーストの守備でも良いプレーが続いているし、バットの方でもポイントで打ってくれればと思う。

エスコバー、伊勢はともに8球で簡単に片付けてサヨナラを呼んだ。伊勢に今季2勝目が付いた。8回裏に1アウト1、2塁のチャンスもあったし、セオリー的にも9回は山崎だけが準備していて、そのまま行くものと思ったが、9回は伊勢だった。1点ても入っていたら山崎だったのだろうと思うので、両方準備させていたのだろうか。中軸に回る可能性がある10回を山崎にしたかったのかも知れないが、連投の可能性が比較的高い伊勢の方が温存したかったように思うが、どうなのだろうか。

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ヤジ

今永が村上に失投を完璧に捉えられて追い付かれてしまったが、それより前に打線が試合を決められなかったことが、接戦となり今永に勝利が付かない原因となった。

ソトの2ランで先制した2回、さらに嶺井と森も連打し、宮崎から4連打と一気に攻め立てた。今永が送りバントを決めて2アウト2、3塁としたが、蝦名が三振に倒れた。2球インサイドのシュートで攻められ、意識したところで最後はアウトサイド、ワンバウンドのカットボールを振らされた。これは完全に手玉に取られてしまった。

そして、3回は桑原と佐野の連打、牧の死球でノーアウト満塁。ここで宮崎が初球のシュートを引っ掛けて5-2-3の併殺打。もちろん宮崎なので初球、狙ったボールなら打って行っても良い。シュートも頭に入っているだろうし、引っかけさせに来るというのも分かっていただろう。最初の打席は、真ん中付近のストレートをキレイにセンター前へ運んだので、同じようなバッティングが欲しいところだった。

2つのチャンスを逸した後で、同点とされ、その後は原も立ち直った。毎回ランナーは出すが、低めに集めてゴロを量産した。7回は先頭の代打柴田がヒットで出塁したが、後続が倒れた。

ヤクルトは多くの選手がコロナの陽性判定を受けて、チームを離れている。勝ったから良いが、攻撃力は落ちているので、得点できる場面では確実に得点し、主導権を握る必要がある。17日は苦手のサイスニードとの対戦となるので、少ないチャンスを確実に生かして行きたい。

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キジ

前日は、18:30頃から雨が弱まるというレーダーの予想が出ていた。それもあって試合開始を18:20に変更して、18:00前から準備を始めたが、18:00を過ぎて雨脚が再び強まり、結局18:30過ぎに雨天中止が決定した。決定した直後にはさらに雨脚が強まり、知野のスライディングパフォーマンスの時は、滝のような雨が降っていた。

19:30過ぎに雨は上がったのだが、このような湿った空気が入り込んで、どんどんと雨雲が沸いて来るような状況では、なかなかレーダーによる予想は難しいようだ。今年も全試合が連盟管理節となっており、開催可否の判断は全てNPBが行う。当然、主催球団から情報提供はされるだろうが、最終判断はNPBだ。だから、ベイスターズの一存で、チケットを払い戻したくないから強行するということはありえない。

前日の時点では、16日の方が夕方から夜にかけて雨脚が強まるという予想だったし、先発が雨永さんということで、2日連続の雨天中止かなと思っていた。しかし、午後になってレーダーの予想を見ると、雨雲が途切れる時間もあるという予想だった。それでも前日のことがあるので、半分くらいは疑っていたのだが、17:00過ぎに雨が弱まった。準備遅れにより試合開始を18:15に変更し、プレーボールがかかった。

19時台に雨が強まる予想になっていたので、そこを30分以内の中断で越えられれば、9回までできるのではないかと思っていた。予想通り一度、中断が入ったが想定よりも短かったし、その影響で今永が少し乱れて追い付かれてしまった。だが、その後は少し雨が強い時間もあったが、中断することはなかった。とは言え、雨の中の試合で、延長戦にならずに9回で決められたことは非常に良かった。

ベイスターズ2022年9月のスケジュール。グレーは予備日。

ヤクルト戦では、神宮の試合が既に3試合雨天中止となっているが、ハマスタでのヤクルト戦は15日が初めての中止。9月12日に予備日が設定されているので、後日ここが代替開催と発表されるはずだ。9月9日も予備日だったところが代替開催になった為、9月6日から14日まで9連戦ということになったが、これはやむを得ないだろう。詳細は、当ブログのカレンダーを参照。未発表の残りカードも記載している。

17日は戻り梅雨の中、晴れという予想になっている。前回、読売戦で素晴らしい投球をした濵口が中7日で登板する。ヤクルト戦は、先々週の2日に8回途中まで1失点と好投している。その投球を再現したい。

ヤクルトは、コロナの影響で試合が中止になり始めてから、先週の土日、火曜の豊橋、金曜のハマスタと4度も予告先発が中止になったサイスニード。ベイスターズはかなり苦手にしている相手だが、間隔が変に空いたことがどう影響するか。奇しくも濵口と投げ合った2日のベイスターズ戦以来の登板にもなる。ストレートに力負けせず、逆方向へ弾き返して行きたい。

4月26日以来となる借金2まで減らして来た。オールスターまでの5割を目標に、6月末から戦って来ているが、10勝3敗2分の好成績で現実的に見えるところまで来ている。このままオールスターまで駆け抜けたい。

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