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いつもの負け方に戻ったが 借金は今季最多の15

04/25 阪神7-5横浜DeNA(甲子園)

接戦で2度も逆転したが、最後は負けているという阪神戦でのいつもの負け方。リードを奪うことすらできず、何の見所もなく負けた10連敗からは脱しているのだろうが、ミスの連発で競り合いを落としたところに一時的な不調ではなく、チーム力としての大きな差が見えた試合だった。

ポジ

大幅な入れ替えを行ってチームに刺激

前日に先発した上茶谷だけでなく、櫻井、風張、山本、関根と合わせて5人を登録抹消し、国吉、中川、高城、乙坂を登録する9人の入れ替えを行った。この後、広島へ移動するにせよ、遠征の3戦目にこれだけの入れ替えをするのは超異例。コロナの陽性者が出たのかと思ったが、体調不良などではないようだ。連敗を10で止めた後に1-13の大惨敗をし、入れ替えによってチームに刺激を与えようという意図が見える。

乙坂、高城はスタメン起用。乙坂は、期待されるバッティングでチームに貢献した。ガンケルに一回り目をパーフェクトに抑えられ、2点を先行された重い展開の中、4回に先頭打者でチーム初ヒットを放ち出塁。本人としても今季初ヒットとなり、気持ちの面でホッとしたところはあっただろう。オースティンのタイムリーで生還し、同点劇を呼んだ。

5回は1アウトから、ファウルで4球粘った後にセンター前ヒットで出塁。倉本の打席でヒットエンドランを敢行し、セカンドへ進んだ。佐野のタイムリーで勝ち越しのホームを踏むと、再び逆転された後の7回、先頭でストレートの四球により出塁。ここでもヒットエンドランのサインが出た。続くオースティンの右越えの二塁打でこの日3得点目をマークした。

1番として3出塁3得点は理想的。このところ1番打者がなかなか出塁せず、加えてオースティン、佐野がチャンスで1本出ず得点を挙げられていなかった。また、倉本との間でヒットエンドランという積極的な攻撃も仕掛けることができた。攻撃面では乙坂が活性化の役割を十分担った。

タイムリーが出るようになった

低次元ではあるが、4番がきっちりチャンスで打てるようになった。

試合前まで得点圏打率が1割台だった佐野が、4回、5回と2打席連続でタイムリー。7回には勝ち越しとなる犠牲フライで、この試合3打点をマーク。試合前まで4打点しかなかった4番がやっと、チームの得点に貢献した。

オースティンもタイムリー2本で2打点。中軸が5打点を挙げる活躍で、競り合いのゲームの演出した。オースティンと佐野が3安打ずつをマークし、やっと状態が上がって来たか。

ヤジ

カーブが決まらず苦しんだ阪口

阪口は立ち上がり、2番の糸原の2球目にカーブを投げたが、バランスを崩したようなフォームになり、大きく抜けた。大山への初球ではストライクを取れたが、2球目はワンバウンドで、思ったように投げられていない感じだった。2回、サンズにも初球、3球目に投じるが本来の軌道ではなくボールになった。これで3ボールとしてしまい、結局歩かせてしまった。

佐藤輝には3球目でスプリットを空振りさせ、追い込むと4球目はインハイのストレートでファウル。勝負球に緩急を使ってカーブを持って来たが、これがど真ん中に入り、ライトスタンドへの2ラン。本来の阪口のカーブではなかったし、あまりにも甘く入った。

その後は高城がスプリットとカットボールを中心に組み立て、2点で食い止めた。3回の大山にはカーブが決まって見逃し三振を取ったので、左打者へのカーブがコントロールできなかったようだ。

逆転してもらった5回、先頭は投手のガンケルというところで1アウトを取って1番の近本を迎えたかったが、ストレートでストライクを取りに行ったところ、センターオーバーへ弾き返されノーアウト2塁。近本の進塁打の後、糸原の打席でスプリットがベース付近でワンバウンドとなってしまい、暴投。ガンケルがホームに入って来たが、送球を受けようとした阪口がベース付近で止まったので交錯してしまった。

ガンケルが咄嗟に止まろうとしたが、阪口のグラブを付けている手にぶつかり、痛めてしまった。一度、ベンチに戻った阪口だが、そのまま続投した。少し突き指のような感じになったのだろうか。ガンケルがうまく対処してくれたが、ボールも受けていないのに走路に止まっては危険だ。大きなケガにならず不幸中の幸いで、体験として学べたと思うので次からはベースへの入り方を考えて欲しい。

糸原に左中間へ運ばれ、陽川も歩かせたところで降板となった。ここまで5回でマウンドを降りて来た阪口にとっては今季最短での降板。そこまで悪いというわけではなかったが、左打者へのカーブが決まらずに緩急を使えなかった。カーブが少ないせいなのかストレートの走りも今一つだったようだ。

右打者を.156と抑えている一方、左打者には.341と打たれている。今後の課題になって来るだろう。スライダー、カットと入って来るボールしかないので、スプリット頼みになってしまう。カーブが決まらないとさらに単調になるので、対策が必要だろう。

ミスの連発、練習するしかないのは確かだが

2回に佐藤輝の2ランの後、梅野のライトへの大きな飛球に、オースティンが一度前進してから下がって頭を越された。7回のオースティンの当たりも同じような感じで、佐藤輝が捕れなかった。この日の甲子園は浜風ではなかったようだが、普段と違う難しい風になっていたのだろうか。

5回、同点の場面で阪口を諦め、エスコバーを投入した。リードを許すと阪神の強力なリリーフを打つのは難しいので、何とか同点で止めようという継投。2アウト1、2塁としてサンズをストレートで詰まらせ、マウンドとホームの間付近へ高く上がった飛球。最初、高城が捕りに行くが、声がかかったようで譲った。ファーストに入っていた田中俊が捕りに行くも落球のエラーで勝ち越し点が入った。

エスコバーが指示を出さなければならないが、特にそれもなさそうで、ギリギリのタイミングで恐らく田中俊が声をかけたのだろうが、打球は少し流されてサード方向へ落ちてきた。あの位置はファーストかサードが捕るのが普通で、両者とも積極性が足りなかった。

おとといも、ショート後方に上がったフライでお見合いのようになり、慌てて捕りに行った柴田と大和が交錯した。ぶつかってでも捕るというよりは、しっかり連携できずに慌てた結果のように見えた。この場面でも自分が捕るというような姿勢が見えなかったことが残念だ。

これが記録にも表れ、一番目立つミスだったが、それ以外にも細かい点が露呈した。エスコバーの投球時にランナーに対して無警戒となり、大山の打席で糸原と陽川がダブルスチールのスタートを切った。ファウルになったが、おそらくセーフのタイミングだっただろう。

7回は佐野の犠牲フライで勝ち越した後、桑原のショートゴロでオースティンがサードへ走ってタッチアウトになった。自分より前のゴロでは進まないというのは、子供の頃から習っているセオリー。基本的なことができていない。

スカイA解説の狩野氏は、この犠牲フライの時にオースティンがサードへ行かなかったことと、その裏に糸原がサードへ行ったことを対比していたが、オースティンの時は、レフトフライでサードの中継に返しており、オースティンがサードに走れば挟殺されていた可能性がある。糸原の場合はセンターフライで乙坂がダイレクトにホームへ送球しているので、そこが決定的に違う。

こうした細かいミスも含めて野球の質が低い。三浦監督は「しっかり練習しないといけない」とコメントするしかないが、1軍の試合で使うのだから、これから練習という段階ではない。やっているのは選手だが、監督が責任を問われる立場。そこにレジェンドだから、監督1年目だからという擁護はない。キャンプから何をして来たのかということになる。

例えとして適切か分からないが、レストランで料理が出てきて美味しくない場合に、練習しますはないということ。しっかりと美味しくできるように練習してから出してくる必要がある。それでも、間違った料理を出してしまったり、皿を割ったりしてしまうミスは発生する。だが、根本的に料理が美味しくないというレベルは、解消してからでなければお金を取ってはいけない。

3安打を打とうが、外国人だろうが、ダメなものはダメとしっかりと注意し、再発防止できる組織でなければ、ここから浮上していくことはない。本人も分かっているだろうから、という甘さがチーム全体にあるから同じことを繰り返すのではないか。ラミレス監督が、足りない戦力で何とかその場を勝つために、試行錯誤して時には奇策に打って出てCSへ出場してきたが、こういう根本が改善せず、できない選手たちが揃っていることのツケが出ている。ここで認識し、一朝一夕では解決しない野球の質を見直して行く必要があるだろう。

同じ過ちを繰り返した平田、7回決まらず

入江を登録抹消し、前日にシャッケルフォードを登録したため、リリーフが1人多い状態になっている。この日、櫻井と風張を抹消したが、その分国吉と中川を入れていたので、人数としては一緒。前日に登板した投手をベンチから1人外す運用になっている。24日は平田を外していた。

今週、連投のテストをしたシャッケルフォードなので、この日に外さなくても良かったが、他の投手とも比較し、連投はさせないことを決定した。中川はファームでも結果が出ていないが、先発が早々に降板した場合のロングとしてベンチに入れたのだろうか。国吉もいるので、シャッケルフォードを外してまで中川を呼ぶ必要性は理解できないが、どちらかというと甲子園での連投はさせないという方が強かったのか。

ただ、シャッケルフォードがいたとして、いきなり1点リードの7回を任せるのは早過ぎる。良い投手ではあるが、走者を背負った場面でクイックを含めてきっちりと投げられるかなどの様子を見て行く必要がある。

前日にベンチを外して温存した平田だが、7回は近本、糸原という左打者から始まるところで、砂田を起用した。これは順当な起用だと思う。ただ、近本にヒットを打たれ、糸原を歩かせてしまったのは計算外だった。ノーアウト1、2塁で平田の登板となった。

解説の狩野氏が意外と上手いと言っていた陽川が見事なバントを決め、1アウト2、3塁。ここで大山は少し浅めのセンターフライだったが、近本の俊足が生きて同点。7回にDeNAが逆転し、代打の桑原を使ったが、そのままそこに投手を入れた。ガンケルのセンターオーバーは前に守っていたので仕方ないが、糸原の二塁打は桑原なら捕れたというようなコースだった。7回の1点リードを守りに入るのは早いが、守備力を考えるとそのまま桑原を残しても良いかなと思った。9回までに神里を代打で出せば、そのままセンターに入れるつもりがあったのかも知れない。

結局、浅めのフライだったが生還を許し、その間に糸原も抜け目なくサードを陥れた。続くサンズの勝負強さは誰もが分かっている。しかし、この日2ランの佐藤輝が控えており、勝負となった。初球はスライダーが外れ、2球目のストレートが失投になり甘く入った。打った瞬間というセンターバックスクリーンへの勝ち越し2ラン。

ランナーがサードにいて、初球がボールになった。ストレートを狙いやすい場面で、正直にストレートを投げて長打されるというミスと言うべき投球になった。平田は、10日のハマスタでもサンズに2ランを打たれている。ここは1アウト2塁で、3ボールとなってから1球ストライクの後の甘いツーシーム系を打たれたので少し違うが、無理に勝負すべきでないところで中途半端なコースに投げてしまうという失敗を繰り返している。バッテリーにも問題はあるが、ベンチが指示を出すべき場面。しっかりとした指示が送れていたのか疑問だ。

8回は山崎が状態を上げてきて、かなり期待感を持って投入できる状態になっているので、あとは7回が決まって来れば。エスコバーも本来であれば勝ちパターンの後ろで投げる投手になってくるし、それに加えてシャッケルフォードがそこを担えるのか、徐々に勝ちパターンに組み込んでみる必要があるだろう。

キジ

リードすることすらほとんどなく、無抵抗に負け続けていたところからは脱し、久々に競った展開で一喜一憂を楽しめる試合展開ではあったが、中身としてはベンチワーク、選手、野球の質で大きく見劣りする内容で、阪神が上回って勝ったという試合だった。

10連敗で天敵の阪神との対戦で、どこまで連敗が伸びるのかという不安があったが、初戦で止めることができた。しかし、翌日は大惨敗、この日は通常通りの阪神戦の負けという展開で、結局は負け越し。3タテされずに済んだという見方もできなくはないが、それはあまりにも虚し過ぎる。

借金は15に到達した。ここまで来ると数字に麻痺し、あるのが当たり前という感じになる。5割ラインも見えなくなり、どんどん膨らんで行く傾向にある。負け慣れることが怖い。

この日、緊急事態宣言が出た兵庫県に4選手を呼んでベンチ入りさせた。大きく入れ替えを行って現状を打開することになったのだろうが、先週ハマスタで試合をしている10連敗の最中になぜ、そういったことをしなかったのか。入れ替えをした選手の結果が出たタイミングもあるのだろうが、今なのかという違和感は拭えない。

現状、ミスが出るレベルの低さは否定できないのだから、これを放置せずに継続して改善する取り組みが必要だろう。それができなければ、ただ負けて今季が終わり、来年以降も繰り返されていく。今年負けるのは仕方ない。決して負けて良いという意味ではなく。ただ、それを次に生かす体制になっていなければ、無駄に時が過ぎて行く。練習するしかないという言葉が、その場しのぎのコメントにならないことを願う。

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