06/30 横浜DeNA9-4中日(神宮)
2回までに7得点を挙げたDeNAが、中日の反撃を振り切って連勝を5に伸ばした。初回にオースティンのタイムリーで先制し、ソトの2ランなどで4点。2回は4本の二塁打で3点を追加した。今永は雨天の中、コントロールに苦しみ、5回で99球を費やしたが、打線の援護で2勝目を挙げた。前日は欠場したオースティンは4安打を放ち、体調の回復ぶりを示した。6月の打率を4割台に乗せ、月間MVPは当確か。
ポジ
前日、新型コロナウィルスのワクチン接種による副反応で、倦怠感があった為に欠場したオースティン。そうした中、天候も味方に付けて辛勝したが、この日はオースティンが4番に座る打線が、初回から福谷を捉えた。
初回、桑原、佐野のヒットと暴投で1アウト2、3塁。オースティンがインサイドの速球に詰まりながらも三遊間を抜いた。バットが欠けたようにも見えたが、さすがのパワーだ。宮崎が犠牲フライで2点目、続くソトが初球、高めに浮いたボールを叩き、打球はレフトのポール際に飛び込んだ。13号2ランで4点目。苦戦していたイメージの福谷から初回にビッグイニングを作った。
今永が2回にビシエドのソロで1点を返されると、その裏、大和、柴田、佐野、オースティンと4本の二塁打で3点を追加した。1イニング4二塁打は、チームでは52年ぶりと珍しい記録のようだ。珍しい神宮での主催試合を飾る攻撃だったということだろう。
今永、2番手の平田がピリッとせず失点を重ねたが、5回に楠本の併殺崩れ、8回にはオースティンの4本目のヒットとなるタイムリーできっちりダメ押し点を奪い、中日に付け入る隙を与えなかった。
オースティンは5打数4安打で、6月の月間成績を打率.406、9本塁打、25打点とした。本塁打は村上の10本、打点は岡本の28に及ばないが、打率が群を抜いており、チームも4つ勝ち越した点も併せてトータルで考えれば月間MVPは当確と言っていいだろう。
ちなみにだが、7月19日から8月12日は公式戦が中断となるが、6月は単独で月間MVPが選出される。7月7日に発表予定。7月、8月は半月ずつしか試合がないため、ここは2ヶ月併せて月間MVPが選出される予定。間に1ヶ月のインターバルがあるのにトータルで選出されるので、前半と後半で調子の波が大きく異なる可能性がある。こういう時はやはり主軸の打者が強そうだ。
前日は6回裏途中で雨天コールドゲーム、翌日は試合がないということで、点差はあったが勝ちパターンの3人が最後の3イニングを締めた。乱戦の様相だったところ、正に締めたという感じで、完璧な投球で1人のランナーも許さなかった。
山崎はオリンピック代表に内定し、稲葉監督が視察に訪れている中、いつも以上に気合が入った投球に見えた。ホーム開幕戦からこれくらい投げてくれれば良かったのだが、それは置いておこう。
ヤジ
雨の中での投球とはなったが、今永が今一つの内容だった。4点をもらった直後、先頭のビシエドに2ストライクからの3球目をホームランにされた。大量点をもらいテンポ良く打者と勝負して行こうという思いだったかも知れないが、真ん中近辺の高めへストレートを3つ続けてはさすがに打たれる。
3回も今度は6点リードになって、先頭の武田に二塁打を打たれた。2ストライクからアウトサイドのストレートを巧く右に持って行かれた。これは少し高かったが、コースは良かったので相手が上だったかも知れないが、有利なカウントだっただけに、きっちりと投げて行きたいところだった。
これで少し慎重になってしまったのかも知れない。4回、5回といずれも先頭打者を歩かせてしまった。大量リードでは一番やってはいけないパターン。何とか5回に1点を返されただけで凌いだが、2回までに7点を取った試合で、5回を投げるのがやっとというのは本人も悔しいだろう。
良い投球をしても援護がなく勝てない試合もあるので、この日は悪いなりに何とか5回まで投げ、チームが勝ったということが何より。結果として自身にも勝利が付いたので、勝って反省できるのは救いだ。稲葉監督に代替選手として選んでもらおうと気合が空回りしたということもあるのだろうか。
中6日で水曜日で回って行けば、オールスターまでに2度の先発がある。ケガから復帰のシーズン、まずはチームに貢献することを一番に考えてくれればと思う。
キジ
序盤の猛打で快勝し、5連勝となった。昨年6月21日から26日以来となる。昨年は開幕が6月19日だったので、開幕3戦目からいずれもハマスタでの5連勝だった。最初の勝利は宮崎の逆転サヨナラ打だったが、残りは先発投手に勝利が付いている。今回の5連勝に価値があるのも、全て先発投手に勝利が付いていることだ。
今季12球団最低、DeNAになってからも最低ではないかというほど、先発投手が酷い状況が続いて来た。それだけに、5試合続けて先発が5回以上を投げて試合を作っていることが大きい。敗れた前回の今永も含める6試合連続。ただ、昨日も書いたように5回ギリギリというのが4度あるので、次のステップとしては長いイニングということになるだろう。
ただ週5試合が2週間続くところで、リリーフも少し負担が減るところでもあり、先発を過度に引っ張る必要がないという部分もある。序盤に抑え気味で入って大量点を許しては意味がない。坂本は立ち上がりに2点を奪われてしまったが、それ以外は先制点を取るまでは失点しないことが勝利に繋がっている。
4位の中日とは2ゲーム差となったが、まだ半分を消化したばかりなので、その上を狙っていくしかない。依然として借金が12ある状況で優勝とは言いづらいが、CSはまだまだ可能性は残る。それでもヤクルトとは9ゲーム差と厳しい状況ではあるが、ひとつずつ詰めて行くしかない。
1日休みの後、再び神宮で読売戦。読売には10試合でまだ勝利がない。5連勝の前は北陸で連敗してしまったが、現状の勢いでまず一つ勝ち、勝ち越しを狙って行きたい。6連勝となれば2019年7月以来、2年ぶりとなる。ロペスが毎日のようにヒーローインタビューに立っていた連勝だった。彼がいない中、跡を継ぐようにオースティン、ソトが今、毎日のようにヒーローインタビューに立っている。彼らの力を借りて、快進撃を続けたい。
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