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5回に小技を絡めた繋ぎの3点!山崎が久々ハマスタで3三振

03/23 練習試合 横浜DeNA-千葉ロッテ(ハマスタ)

DeNAは佐々木朗希から押し出しと捕逸で2点を先制。5回に関根のタイムリー二塁打から神里、倉本と連続タイムリー。小技も生きた理想的な攻撃だった。先発の大貫は少し課題は残しながらも、5回無失点と開幕に向けて準備OK。久しぶりにハマスタで投げた山崎は、3者連続三振で勝ちパターン入りをアピールした。

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スコア

ロ 000 000 011 | 2
デ 020 030 00X | 5
勝:大貫
敗:佐々木朗
盗塁:荻野(4回)、神里(5回)
盗塁死:中村(2回)
牽制死:山口(2回)、藤原(8回)
捕逸:田村(2回)
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個人成績

千葉ロッテ123456789
[8]藤原410遊ゴロ遊ゴロ空三振遊安
[7]荻野210遊ゴロ中安
73菅野200一ゴロ空三振
[9]マーティン300二ゴロ空三振右飛
9110中安
[5]安田200遊飛四球空三振
5鳥谷110右安
[D]3山口310投安二ゴロ見三振
7角中111左2(1)
[4]中村310中安空三振空三振
4平沢100見三振
[3]D井上400三ゴロ遊ゴロ空三振三ゴロ
[2]田村000四球四球
2吉田111中本(1)
[6]藤岡300遊ゴ併左飛遊ゴロ
3182
横浜DeNA12345678
[8]桑原300遊ゴロ遊ゴロ一犠見三振
[9]7関根311左飛見三振右2(1)
7宮本100投ゴロ
[3]4400三ゴロ左飛二飛空三振
[7]佐野200遊ゴロ中飛
9神里211右安(1)捕飛
[5]宮崎200二ゴロ遊ゴロ
5倉本211左安(1)空三振
[4]3田中俊320二安左安見三振
3中井100一邪飛
[6]柴田320左安二ゴロ右安
6大和100右飛
[2]嶺井100四球遊飛
1砂田000
HD細川100三ゴロ
[1]大貫001四球(1)
H2山本210中安二ゴロ
2戸柱000
3184
千葉ロッテ
佐々木朗2102022
鈴木271100
唐川174103
ハーマン141100
益田130100
小野130100
横浜DeNA
大貫5183230
砂田130100
山崎130300
石田142101
三嶋163201
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所感

バントと盗塁で繋いだ3得点

キャンプでの練習試合、オープン戦となかなか得点が取れない状況が続いていた打線。2回の2点は佐々木朗にもらった得点だったが、5回に良い攻撃ができた。

代打の山本がヒットを放ち、1番の桑原はバント。きっちり決まって1アウト2塁。ここで関根がライト線へ強烈に弾き返してタイムリー二塁打。続く神里のバットが折れたような詰まった当たりがライト線へポトリと落ちて2点目。さらに、神里がギリギリのタイミングではあったが盗塁を決め、チャンスを継続。ここで倉本が窮屈なバッティングながらショートの後ろに落とすタイムリー。鮮やかな3連続タイムリーで試合の流れを決定付ける3得点。

良い当たりは関根とせいぜい山本くらいで、神里も倉本も詰まった当たりだった。しかし、きっちりと得点圏に走者が行っているので、タイムリーになる。ランナーも2アウトということもあるが、足があるので還って来れる。ソト、オースティンの合流まではこういった攻撃で得点を重ねるシーンを演出したいところ。そうそう上手くはいかないが、開幕前の最後の試合で見せることができたのは良かった。

大貫は勝負球のコントールに課題も上々

大貫は3月7日のオープン戦最初の登板では、非常に力のあるボールを投げ、開幕へ準備OKという出来だった。しかし、少しストライクが集まったところを打たれ、失点していた。先週はファームで登板して調整。後続の投手が打たれての2失点を喫していた。

そういう意味で、5回3安打無失点という結果を出したことは評価できる。ただ、TBSチャンネル2で解説の野村弘樹氏が指摘していた通り、カウント球は非常に素晴らしいボールが多かったが、勝負球が甘くなるケースが散見された。そこだけしっかりと来週に向けて調整して欲しいと思う。3四球は大貫にしては多い方だが、田村に2つと見極められた。選球眼の良い打者にコースギリギリを突いた結果ではあるが、歩かせて自ら苦しくしないように心がけたい。

この試合で5イニングを投げたことで、大方の予想通り横浜開幕となる30日(火)のヤクルト戦で先発することが濃厚だ。まずしっかりと本拠地の開幕戦を取り、中日、ヤクルト、中日と続く火曜日で6連戦の最初を勝って行きたい。

山崎は3者連続三振も復権はこれから

今年初めて1軍の試合で登板した山崎が、同じく初めてハマスタで投げて3者連続三振という最高の結果で開幕へ弾みをつけた。滑り込みで開幕1軍を決めていたが、オープン戦最終戦が中止となり、開幕前はこの練習試合だけの登板となったが、結果で納得させた。1軍の主力と対戦して様子が見たいと思っていたが、安田、山口、中村奨ならまずまずだろうか。

ただ、早くも勝ちパターンの7回を任せるようなムードになっているが、それはまだ早計ではないか。確かに素晴らしいボールもあり、復活に向けて調子は上がっているように見える。それでも、安田の三振はど真ん中のストレートを変化球待ちで、完全に遅れたもの。公式戦の終盤であればストレートに合わせて変化球に対応してくるから、甘く入ったところを打たれていた可能性もある。そして、山口の見逃し三振は、変化球が高めに行ってしまい、見送ったところゾーン高めに入って来たという形。審判によってはボールと判定された可能性もある。

最後、中村奨には非常に良いボールが投げられていたのではないか。ストレートは148キロの表示だったが、低めに伸びがあるような球筋だった。打者も押されていた。最初はハマスタ初登板ということもあり、慎重だったのかも知れないが、投げて行くうちに躍動感のあるボールが行くようになった。ここ数年、特にハマスタの成績が悪かったので、良い結果が残せたということは、次に繋がって行くかも知れない。

リリーフの厚みは他球団に負けていないが、エスコバーが不在な分、山崎を勝ちパターンのリリーフで使わざるを得ないかもしれない。少なくとも、ファームで遊ばせておくほどの余裕はないし、これくらいのボールが投げられるのであれば、2.8億の投手には1軍で働いてもらわないと。ただ、ここからクローザーへの復権はまだまだ険しい道。だが、三嶋も開幕からクローザーとして臨むシーズンは初めて。何が起こるか分からない。意外とシーズンのどこかで、9回にZombie Nationが流れることがあるかも知れない。

二遊間とライトは最後の争い

桑原のセンターはオープン戦での争いでほぼ決まったかなという形。開幕してしばらくは彼を使って行くだろう。ライトはまだ決定的ではないので、日替わりになりそうだ。開幕戦の菅野を考えると神里がベストかなと思う。ただ、今年もスロースターターな感じなので固定して使いたい状態ではない。この日、タイムリーを放った関根も戸郷あたりには使ってみたい。細川は代打、宮本は代走を中心とした起用になりそう。

二遊間は、田中俊がオープン戦最後の打席からこの試合の2打席目まで4打席連続ヒット。21打数連続ノーヒットから1本出て、そこから続いている。今一番良い選手を使って行くとなれば、この日見せた好守と足を考えても、彼のスタメンは可能性がかなり高まったように思う。東京ドームでの読売戦で横浜での最初の一歩を踏み出すというのも、ストーリーがあると思う。ショートは柴田が有力か。この日もマルチヒットをマークした。詰まった当たりだがタイムリーを打った倉本も控えている。大和は休ませながら、調子を見てうまく使って行きたい。

例年であれば開幕の前々日に1軍ベンチ入り選手が発表されるが、昨年は前日だったと記憶している。ローテーションの6人も決まり、おおよそ開幕メンバーも固まって来た。いよいよ開幕を迎える。

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