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あと1球コールから延長12回逆転勝利 大田が3点打

04/06 阪神1-6横浜DeNA(甲子園)

9回表2アウト2塁。牧が追い込まれ、2試合連続で完封勝利を許すのかと覚悟を決めた。7球目、牧が打ち返した打球は、右中間で近本のグラブの僅か先に落ちる同点打となった。延長に入り両軍チャンスを生かせず12回まで進む。12回表、牧のヒットからノーアウト1、3塁のチャンスを得て、大和が勝ち越しタイムリー。さらに大田が満塁の走者一掃の二塁打を放って試合を決めた。先発の石田は6回まで伊藤将のタイムリーによる1点に抑え、その後はリリーフ陣が無失点リレー。全員野球で連敗を止めた。

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ポジ

完全にやられたと思った。前日に西勇に完封され、阪神の開幕9連敗が止まった。阪神にとって理想的な勝ち方でもあり、一気に雰囲気が変わって連勝されるのではないかと思っていた。案の定、昨年から苦手にしている伊藤将から得点を奪えない。無失点の好投を見せていた石田も、伊藤将にタイムリーを打たれ先制を許してしまった。

それでも、石田が6回まで最少失点で切り抜けたことが、最後までゲームを分からない展開にした。突然、先頭打者を歩かせたり、逆球がストライクになったりと、思い通りにコントロールできていたわけではないが、丁寧に投げた。5回は1点を失って、なおも2アウト満塁で中野と正念場を迎えたが、フルカウントから渾身のストレートで空振り三振。クールな石田も吠えた。

その後は、リリーフ陣が再三のピンチで踏ん張り、1点差のまま9回表へ。伊藤将が完封に向けてマウンドに上がったが、先頭の桑原が粘って四球で出塁。伊藤将のフォームに惑わされ、桑原が帰塁してしまい、楠本のバントも打球が緩すぎて併殺の恐れもあったが、坂本がボールを掴み損ね、結果的にバント成功。しかし、佐野が凡退して2アウト2塁で牧を迎える。

フルカウントとなり、甲子園はあと1球コールが沸き起こっていた。アウトサイドのチェンジアップを打ち返した打球はセンターとライトの間に落ちた。ダイビングキャッチを試みた近本のグラブは、僅かに及ばなかった。起死回生の同点打。神宮でもそうだったように、牧の4番の仕事で延長戦へともつれ込む。

両軍チャンスがありながら決定力がない。11回に途中代打から守備に入っていた大田が、ライト前へライナーのヒット。ベイスターズ移籍初ヒットが生まれ、この打球を佐藤輝が後逸。記録は三塁打となり、ノーアウト3塁。しかし、ここも得点を奪えなかった。

負け寸前のビジターゲームを追い付いたので、引き分けでも価値がある試合。12回は齋藤が登板し、先頭の牧がヒットで出塁。宮崎に対しては力んでしまい、コントロールが定まらない。四球でノーアウト1、2塁。ここで大和にはバントのサイン。

荒れ球の投手のバントは難しい面がある。2ボールからバントに行ったが空振り。ストライクだったので、牧が大きく飛び出してしまった。しかし、梅野がすぐにセカンドへ送球してしまったため、牧はそのままサードに進んで、記録は盗塁となった。これは経験豊富の梅野が焦ってしまった。もっと走者を追い込んでから送球しなければならなかった。ミスにミスを返したこのプレーはあまりにも大きかった。

本来ならバントだった大和が、ノーアウト1、3塁でヒッティングに変わり、真ん中のストレートをいとも簡単にレフト前へタイムリー。均衡が破れると、代打の山下もバントを敢行し、今度は野手選択でオールセーフ。阪神の課題である守備のミスが連続し、ノーアウト満塁から大田がレフト線への走者一掃の二塁打で勝負を決めた。

結局延長12回に5点を挙げて、逆転勝利。牧の起死回生から、阪神のミスに乗じて大和、大田がランナーを還した。投手陣も12回を1失点で食い止めた。

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ヤジ

4回ノーアウト2塁も、牧と宮崎がセンターフライ。いずれも強引に引っ張るのではなく、ミートして打ち返した打球ではあるが、ランナー進めずに無得点。そして、延長11回は大田の三塁打でノーアウト3塁となり、打順は1番というところだったが、桑原が三振したのが響き、無得点。

もう少し早いイニングで得点できていればというところだが、伊藤将も尻上がりに良くなったし、湯浅もピンチを迎えてから堂々としていた。湯浅は、大ピンチでも自分のボールが投げられていたし、クローザーの適性がありそう。投手陣が頑張って、何とか逆転勝利に繋げられた。

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キジ

この勝利はホントに嬉しい。3連敗からの今季初勝利も嬉しかったが、それを上回る嬉しさかも知れない。この3連戦が始まる前から、初戦を落とすと一気にやられるのではないかと思っていた。9回表までは、この日も「やはりな」という展開だった。伊藤将の術中にハマり、今年も得点を奪えない。

石田が思ったよりも頑張ってくれて、リリーフも追加点を許さず、1-0のまま9回表まで来たことが、逆転劇を呼んだ。2試合連続の完封負けになっていれば、さらに阪神は勢い付き、DeNAは泥沼にハマっていただろう。だからこそ、牧の同点打は途轍もなく大きかった。そして、延長12回の末、勝って5割に戻せたことでさらにその価値は高まった。10試合目で大袈裟かも知れないが、今年のポイントとなるゲームの一つだったと個人的には思っている。

その試合の中で、石田が2試合続けてQSをマーク。それも1失点で凌いだことは評価できる。さらに、結果が出ていなかったリリーバーも、内容はまだ完璧とは言えないものの無失点リレーという結果を出せた。そして、ここまでヒットのなかった大田が、途中出場でマルチヒット。さらに試合を決める3点タイムリーと、やっとベイスターズの一員になったと実感できる内容。今後の活躍にも期待が膨らむ。

ちょっとネガティブな考えだし、気にしても仕方ないのかも知れない。しかし、ここで阪神に連勝を許し、その流れのままスイープということになれば、開幕9連敗だったチームを復活させ、もし阪神がそれを機に上昇して来ることがあれば、もちろんDeNAにとっても歓迎できないし、他のチームにとっても「何だよベイスは阪神の犬だな」ということにもなる。何より毎年のように阪神にやられ放題なのは我慢ならない。

そろそろ勝つ頃で、初戦で一つ負けてしまったことは仕方ないし想定内だが、連敗することだけは避けたかった。そうした意味で、あと一歩で負けというところから連敗を阻止したことは、非常に大きいと思う。

柴田がこの日、コロナへの感染が判明し、特例2022で登録抹消となった。代わって緊急で甲子園に来た田部は、代打でプロ初出場し、センターフライに倒れた。そうしたアクシデントもあった中、延長12回に打線が爆発し、非常に良いムードで3戦目を迎えられる。

前回、8回無失点と好投した濵口は、甲子園の相性も比較的良い。石田に続いて好投を期待したい。打線は神宮の9回から続いた19イニング無得点を抜け、12回に5点を奪う活発さを見せた。秋山との対戦は楽ではないが、何とか濵口の援護をしたい。

ソトはこの日、ファームで3番ファーストとしてフル出場。4打数ノーヒットと結果は出なかったが、バットの出としては悪くない。8日のハマスタから1軍合流になりそうだ。阪神に勝ち越して、9試合ぶりに戻るハマスタでの今季初勝利へ弾みを付けたい。

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