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濵口、森下に逆転弾を許す 関根の走塁で流れ掴めず

04/03 阪神5-2横浜DeNA(京セラ)

初回、オースティンが2年ぶりとなる今季1号ソロを放って先制。2回には石上のタイムリーで2点をリードする。先発の濵口は3回までパーフェクト。しかし4回に4連打で1点を返されると、6回には森下に特大の逆転2ランを浴びて降板。8回表に1アウト2塁から関根が牽制で飛び出して流れを失うと、ウィックが2失点し試合を決められた。

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ポジ [Good]

オースティンが待望の今季1号を放ち、2022年8月30日以来、582日ぶりのホームランとなった。2ボールから伊藤将のストレートが高めに来たところ、最短距離でコンパクトに振り抜いた打球は伸び、左中間のスタンドまで届いた。フルスイングという感じはあまりしないが、打球を飛ばすテクニックを持っている。毎日ケガが心配ではあるが、2番でさらに存在感を見せて欲しい。

石上が2回にタイムリーを放った。前日に内野ゴロ間でプロ初打点をマークしたが、これがプロ初のタイムリーとなった。左腕の伊藤将のアウトサイドへのカットボールを逆らわずにレフト前へ運ぶヒットだった。前日こそノーヒットだったが、5試合中4試合でヒットを放ち、安定感も出てきた。

関根が2日連続の3安打猛打賞。伊藤将との相性が良く、連日のスタメン起用となったが、全て単打だが状態の良さを感じさせるバッティングだった。これで10打数7安打の.700と驚異の数字。昨年同様に4月に活躍して、シーズンを通して成績を残して行きたい。

徳山が6回1アウトから2番手で登板。回跨ぎで7回もマウンドに上がり、1つ四球を出したがノーヒットに抑えた。2試合目の登板となったが、ストレートの強さがあり、変化球も思ったところに投げられていた。場数を踏んで、リリーフで欠かせない存在になって欲しい。

松本凌がプロ初登板。ウィックが2失点した後、なおも1アウト1、2塁というピンチでの登場となった。ノイジーを詰まらせて外野フライに取り、梅野から三振を奪った。こちらも経験を重ねて、リリーフの中心となって欲しい投手。まずは良いスタートが切れたと思う。

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ヤジ [Bad]

立ち上がりが課題の濵口だが、3回までパーフェクトピッチングの好投。2点の援護ももらって気持ち的には楽に投げられただろうか。4回は1番の近本から4連打。1点を失ってなおも1アウト1、3塁のピンチだったが、佐藤輝とノイジーを連続三振に取り、同点を許さなかったのは素晴らしかった。

5回を三者凡退に抑え、1番から始まる6回が勝負というところ。濵口もそう思ったのだろうが、慎重になり過ぎた。近本を歩かせてしまい、中野のバントで得点圏に走者を背負った。経験年数的にも、意識してしまって歩かせるようでは困る。

森下にはチェンジアップを続け、4球目のややインサイド低めを完璧に捉えられた。打った瞬間という打球は5階席に飛び込む逆転2ランとなった。チェンジアップを続けたバッテリーの意図は分からないが、2ボール1ストライクから、ストライクを取りに行ったようなチェンジアップになってしまい、タイミングをずらすことができなかった。

4連打と逆転2ラン以外は上手く抑えていて、四球もなかっただけに、近本への四球が結果として命取りになってしまった。非常に勿体ない投球だったと思う。全体的には悪くなかったので、次回に期待したい。

好投手の伊藤将から2回までに2点を取ることができたが、3回以降は攻めきれなかった。2回と5回は先頭打者がヒットで出塁したが、いずれも併殺で潰してしまった。特に3~5番がノーヒットに抑えられたことが響き、関根の3安打を生かし切れなかった。

そして、関根も8回に走塁で大きなミスがあった。今年、ベイスターズはまだ犠打がなかったが、8回は先頭の関根が3本目のヒットを放って出塁すると、山本がバントで送った。ベンチとしては、2回にタイムリーを放っている石上と、9番投手への代打で追い付きたいという考えだっただろう。

石上に1球目を投げる前に、新外国人投手のゲラが上手い牽制を見せ、関根が飛び出してしまった。このあたり、チームとしてどういう方針だったのか分からないが、ゲラが牽制球を投げて来ないだろうというリードオフで、三盗を狙っていたのかも知れない。スカイAの実況だと、ゲラはオープン戦でも牽制の巧さを見せていたようだが、ベイスターズとしてはどう分析していたか。

今季初のバントをしてまで得点圏に進めた流れからすれば、関根のセオリーにとらわれない積極的な走塁だとしても、絶対にアウトになるような走塁をしてはいけない場面だった。好走塁と暴走は紙一重とは言うが、この盗塁死で完全に流れが相手へ行ってしまった。

そういう状況下ではあったが、ウィックがいきなりストレートを近本にライトスタンドへ運ばれた。中野に粘られて歩かせてしまい、森下は押し込んで外野フライに取ったが、大山、佐藤輝と連打を浴び、さらに失点を重ねた。どうしてもストレート一辺倒になってしまい、空振りを取れるほどの球威ではないので押し込めなかった。ナックルカーブも含めて、変化球とのコンビネーションをもう少し考える必要があるだろう。

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キジ [Other]

2点を先行したが、併殺でチャンスを潰し、追加点が取れないうちに逆転を許した。牽制死で相手に流れを渡し、一発で追加点を許すという典型的な負けパターンの試合運びとなってしまった。それなりにヒットは出ているが、まだクリーンアップの状態が上がっておらず、繋がりを欠いた。

この日は度会がノーヒット。まだ5試合ではあるが、リードオフマンが出塁した日は勝っているが、ノーヒットで出塁できなかった日は負けている。度会頼みという展開になってしまっているが、やはり1番打者だけにチームの勝敗に直結してくる役割。マークが厳しくなる中で、きっちりと結果を残して欲しい。

4日は中川颯がプロ初先発。スタメンキャッチャーは松尾になるのか、注目したい。中川颯は、オリックス時代に目指していた京セラドームでの登板となる。キャンプの練習試合、オープン戦は好結果を残していたので、そのままの投球を京セラドームで見せて欲しいと思う。

西勇は苦手としていた時期もあるが、何とか中川颯を援護し、貯金を持って東京ドームへ乗り込みたい。

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