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4点リード守れず逆転負け エスコバーが誤算

04/17 横浜DeNA4-5東京ヤクルト(ハマスタ)

3回に大田が移籍後初ホームランで先制。4回には大和、嶺井の連続タイムリー二塁打で3点を追加し、試合を優位に進めた。先発の大貫も6回に捕まったが2失点でまとめ、良い雰囲気で終盤を迎えた。しかし、8回にエスコバーが村上の2点タイムリーで追い付かれ、その裏1アウト満塁で藤田が併殺打。流れはヤクルトに傾き、9回ノーアウト満塁から山崎の犠牲フライで勝ち越し。4点リードを守れず、連勝はならず。

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ポジ

大田が、防御率0.84という高橋のストレートを捉え、ライトスタンド中段へ飛び込む、ベイスターズ移籍第1号ホームラン。1番での起用が当たり、先制点をもたらした。まだまだ打率も低く、ボールを捉える精度もこれからといったところだが、甲子園での2本といい、思い切りの良い長打力は魅力。その打棒でチームに勢いをもたらして欲しい。

嶺井は那覇に続いて2打点を挙げた。戸柱と伊藤光が不在の中、山本はバッティングで結果が出ていないので、打てる捕手としての存在感を見せている。最近、結果があまり出ていなかった関根がマルチヒットをマーク。得点にうまく絡めることができなかったのは、チームとしての課題。

大貫は、過去2試合パッとしなかったが、この日はストライクを先行させ、内野ゴロを量産させる本来の投球。5回まで3安打、59球という内容。前日の上茶谷に続き、マダックスも期待できるかと思ったが、6回に捕まった。

1番から始まる打順で、太田に浮いたスプリットをライト前へ運ばれ、青木にも追い込んでからのツーシームが少し浮いた。山田も同じような内容で3連打となり1点を返された。このあたり、もう少し勝負球は慎重に行っても良かったか。

塩見に犠牲フライは許したが、2点で踏みとどまった。QSをマークしているので先発としての役割は果たしている。5回までの内容が良かったので、7回まで投げてHQSをマークできればベストだった。少しヤクルトに流れをやってしまったかなと思うが、勝利投手になるべき投球はできたと思う。

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ヤジ

前日に6点を取り、この日も高橋に対して4回までに4点を奪った打線。メンバーが揃っていない中、よくやっていると思うので、あまり責める気にはなれない。ただ、4点を取った後、次の1点が取れていれば難なく取れた試合なのだろうと思う。

木澤も良かったのだと思うが、5回のノーアウト一塁でもう少し丁寧に攻めたかったかなと思う。田口を含め防御率ゼロの投手をこの展開で出して行けるというのがヤクルトのリリーフ陣の厚みかなと思った。

エスコバーも、毎回抑えられるわけではないだろうが、今季はオープン戦から不安がある中で、それが見事に出てしまった。個人的にも8回はエスコバーだろうけど、田中健を登板させた方が安心できるのだけどな、とは思っていた。だが、エスコバーがいるのに使わないというわけにも行かない。4-2で勝たなければならない試合だったが、エスコバーの出来があまりにも悪かったので、全てが狂ってしまった。

エスコバーはストレートの威力が今一つで、バッターもファウルで対応できてしまう。ストレートに怖さがないから、変化球も見極められるし、捉えることができる。太田がきっちりと初球の甘いストレートを弾き返し、エスコバーに自分のピッチングをさせなかった。村上にスライダー2球で追い込んでから、ストレートが甘くなったとは言え、完璧に捉えられているあたり、それが窺い知れる。塩見のサードライナーもたまたま正面に飛んだというだけで、全く打ち取れていなかった。

8回裏の1アウト満塁は、代打の駒が足りなかったかなという感じ。那覇での試合に続き、何とか1点欲しいところで藤田を起用したが、セカンドゴロ。もうすぐ40歳のベテランがヘッドスライディングを見せるも、間一髪アウト。リクエストしても良かったと思うが、三浦監督も藤田本人と小池コーチのリアクションを確認していたが、二人のアピールが弱かったので躊躇したのだろう。もう少しアピールしても良かったかなと思う。

前の回、エスコバーが作ったピンチを断ったクリスキーは、藤田が併殺だった為に打席が回らず、そのまま回跨ぎで続投となった。通常であれば、ホームチームは9回表にクローザーを登板させ、サヨナラ勝ちを狙って行くが、延長12回を考えると、田中健、入江、池谷、宮國が残ることになり、3イニングやり繰りするのが難しくなる。エスコバーが投げ切ってくれれば始めから延長戦で登板できたが、投げ切れずにクリスキーに交代したため、打席も回らなかったこともあり、続投せざるを得なかった。

とは言え、クリスキーも厳しい場面を断ち切り、打席が回りそうな状況だったので、心理的にも一度緊張を切ってしまっていたかも知れない。代打を出す予定だったのだから、点が入らなくても三嶋に代えて、延長は田中健を中心に考えても良かった。前日、上茶谷が完封してくれて、リリーフは使いやすかったが生かせなかった。

ピープルズをベンチから外し、宮國を入れた意味がよく分からないが、宮國をリリーフとして入れているなら延長でも使わざるを得ない。山崎、砂田の不在も影響しているが、このあたりの起用が少しチグハグだった。

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キジ

ヤクルトは高橋が先発だったので、ロースコアに持ち込まないと苦しい。ある程度、負けることは想定していたが、4点を奪うという想像していない展開に持ち込めただけに、逆転負けは非常に悔やまれる。昨年、大きく負け越したヤクルトに対してカード勝ち越し、コロナで大幅にメンバーを欠く中で2勝1敗という成績を残せるところだっただけに、悔しさもひとしおだ。

この日、伊藤裕が登録を外れ、14日登録抹消となったばかりの田部が再登録された。6日に濃厚接触者疑いとなり、11日から練習に復帰していた石田が、チームスタッフ1名とともに陽性判定を受け、伊藤裕は濃厚接触者疑いということだ。石田は16日の検査での陽性判定で、オミクロン株の潜伏期間を考えると最初の濃厚接触者疑いからの発症ではなく、別で罹患した可能性が高い。

まだ禍根を引きずっているのか。今後また感染が広がらないことを祈りたい。しかし、石田は陽性判定を受けずに復帰できたのだが、ここからまた隔離しての療養に入らなければならず、良いスタートを切ったのに少し心配だ。

来週から牧ら陽性判定を受けた選手たちも、ファームへの出場から徐々に戻って来る。打線もそうだが、先発投手の状態はまずまずなので、リリーフを強化して勝てるゲームを取れるようにしていかなければならない。この日は敗戦投手となったが、クリスキーもうまくハマってくれれば。

この日は16時すぎから雨が降り続き、コンコースでのテレビ観戦が長くなってしまったので、写真は少しだけ。

ちょうどポールがスコアボードの真ん中に被ってしまうウィング席での観戦
試合前に花束を受け取る梶原と益子
キャッチボールをする先発の大貫と飛び出して行くスタメンの選手たち
時折少しだけ太陽の光が差し込む曇りが続いていたが、16時過ぎに雨が降り出し、試合終了後まで続いた
ベイスターズ移籍第1号を放ち、ホームインした大田
ホームランを放った後、ライトスタンドの拍手に頭を下げ、キャッチボールを始めた大田

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