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TBS時代知る二人がお立ち台 宮崎4安打も負傷

04/19 横浜DeNA5-4阪神(ハマスタ)

4点リードを逆転された次の試合で、同じ展開のゲームを「反撃」した。ロメロが初回に3失点、2回にも佐藤輝にソロを浴びて4失点でKO。しかし、DeNAは2回に田中俊の内野安打などで2点を返すと、4回に藤田のタイムリーで同点に追い付く。5回に宮崎のタイムリー二塁打で勝ち越し、2番手以降の6投手が無失点リレーで逆転勝ち。

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ポジ

チームの苦境救うベテランの力

コロナの影響で多くのメンバーが抜けている状況で、ベテランがチームの苦境を救う活躍を見せた。宮崎が勝ち越しタイムリーを含む4安打で気を吐けば、昨年のチーム最年長だった大和もタイムリーを含むマルチヒットで4点差からの同点劇を演出した。

そして、同点タイムリーを放ったのは代打の藤田。17日の試合では、同点の8回裏1アウト満塁の場面で併殺打に倒れ、チームに貢献できていなかった。4回1点差で2アウト3塁という場面、西勇のチェンジアップを懸命にすくって、詰まりながらもライト線にポトリと落ちるタイムリーになった。

勢いのある時は、若さで乗って行けば良いが、現状のような苦境ではベテランの存在がチームに落ち着きをもたらす。大和、宮崎ももちろん頼りになるが、それ以上に経験を重ねている藤田の存在が、昨年とはまた違ったアクセントになっている。

それは投手でも同じ。投手陣では最古参の田中健、戦力外を経てベテランの域に入りつつある12年目の宮國が支えた。

宮國が流れを変え、リリーフ無失点リレー

2回裏、1点を返してなお1アウト満塁という場面で、投手のロメロに代打の宮本を送り、追加点を取りに行った。宮本のセカンドゴロ間に2点差となったことも、反撃するには大きかった。先発が2イニングで降りた後、2番手として宮國が登板。いきなり大山を3球三振に取り、7球で三者凡退。流れを変える投球だった。

2イニング目は先頭の糸原にヒットを打たれたが、バントで送られても西勇と中野を連続三振。4回裏のチャンスで代打の藤田を送られて交代したが、好リリーフだった。ファームでも成績は安定していたが、その時以上に良い投球をしていたと思う。先発投手に空きが出るようだったら任せたいし、こうしたロングリリーフの役割もこなしてくれるのであれば、貴重な戦力になる。

その後、田中健が5回を佐藤輝のヒット1本だけで抑え、逆転の流れを作った。6回は入江が三者凡退。プロ初のホールドをマークした。ずっと不安定な投球が続いていたが、ホールドシチュエーションで1イニングを投げ切れたことは少し自信になるだろう。日曜は散々な内容だったエスコバーは、糸井を歩かせたがノーヒットに抑えた。コントロールはアバウトだったが、腕の振りが良かった。

8回を伊勢が務め、9回は三嶋が実に4月6日以来、約2週間ぶりの登板。少し不安もあったが、バントを好フィールディングでフライアウトに仕留め、最後は中野を併殺打に打ち取った。今季初セーブとなったが、山崎が不在でもこれまでのクローザーの経験が生きた。

今年はリリーフで負けることもあったし、非常に不安定な状態が続いているので、先発が降りた後の7イニングを無失点リレーで繋ぎ、逆転したことは彼らにとっても大きいと思う。山崎、砂田が戻りさらに充実すれば安定した戦いができるようになって来るだろう。

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ヤジ

3戦連続で序盤に大量失点のロメロ

ロメロは過去2回と同様に、序盤で大量失点。阪神戦は5日に初回3失点、2回までに4失点だったが、反省を生かすことができず、全く同じ結果になった。佐藤輝にホームランを浴びるところまで同じ。

初回はその佐藤輝にシフトで空いていた三塁線を破られ、2アウトまで取ったが連続四死球で満塁とした。特に、ロハスは2球で追い込みながら、勝負球を決め切れずに歩かせた。7球全てインサイドのカットボールだが、この配球はどうなのか。目線を変えないから見極められてしまう。

それほど当たっていないロハスを歩かせたことが響き、糸井にタイムリー内野安打で先制点を献上。これも宮崎がファインプレーで止めた打球。糸原にもツーシームを弾き返され、強いライナーがロメロを襲い、グラブを弾く2点タイムリーになった。2アウトから四死球でピンチを広げ、還されてしまうという最悪のパターンだった。

これで3試合連続で5回持たずに大量失点。首脳陣がどう考えるかだが、来週のハマスタでの読売戦に投げさせても好結果は見込めない。個人的にはローテーションから外すべきと考える。来週、濵口か今永が投げられるのなら、彼らを先発させるべきだろう。中日には通用するのであれば、5月に二度ある中日3連戦で先発させれば良い。現状のロメロは、6連戦の頭に投げさせるような投手ではない。

宮崎は左脚肉離れか、痛すぎる離脱

宮崎が、8回の走塁で左脚のハムストリングを痛め、交代した。この日4本目のヒットで出塁し、嶺井の打席で石井が暴投、セカンドへスライディングした際に痛めたようだ。ベース上で左脚を押さえるような仕草をし、自らトレーナーを呼んだ。肩を担がれてベンチに戻り、ヒーローインタビューにも登場しなかった。様子から見ても、肉離れになっているのではないか。

ここ数年は有鈎骨の骨折はあったが、大きなケガはなく、満身創痍になりながらも出場を続けていた宮崎。そういったところも6年契約に至った要因だが、いきなりケガで欠場を余儀なくされることになりそうだ。4安打で打率も.351とし、牧やオースティンの不在をカバーして来たが、5番打者の離脱は非常に大きい痛手となりそうだ。

少しでも軽傷で済み、早い復帰を祈りたいと思うが、宮崎が離脱となった場合は、現状メンバーだと知野や田中俊が埋めて行くしかなさそうだ。週末に牧、倉本が戻って来ると少し改善はするが、それまでは全員でカバーして行くしかない。

8 関根
4 藤田
7 佐野
3 ソト
9 大田
6 大和
2 嶺井
5 田中俊
1 東

宮崎が登録を外れる場合、特例でこの日に伊藤裕と入れ替えた田部を戻すのではないか。小深田を使ってみたい気持ちはあるが、もう少しファームで結果が出るまでは待ちたいかなと思う。倉本や牧を見切り発車で上げることもないのではないか。さすがにここからサードに大田やソトを入れるということはしないだろう。

本当は伊藤裕に期待したいのだが、この日も宮崎が負傷交代した直後、翌日のスタメンへアピールしたい代打の打席で、3球目の甘めのストレートを見逃した後、ストレートで空振り三振。何を狙っているのか分からないし、消極的だった。20日はファームの試合に出場するようなので、スタメンの予定はないのだろう。

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キジ

TBS時代を知る二人が揃ってヒーローに

本来なら4安打に勝ち越し打を放った宮崎が文句なしでヒーロー。しかし、左脚を負傷しヒーローインタビューには登場しなかった。ホームゲームなので三人くらいまでは呼ばれるため、宮崎がいても呼ばれたであろう二人は、勝利投手の田中健と同点打の藤田。

国吉が昨年移籍し、2012年にDeNAが参入する前のTBSベイスターズ時代から所属する選手は、田中健だけになっていた。しかし、昨オフに藤田が10年ぶりにベイスターズへ復帰。2004年指名の藤田と2007年指名の田中健が同じお立ち台に立ち、TBSアナウンサーからインタビューを受けるという状況になるとは。

田中健は、昨年の復帰戦でもインタビューに立っていたが、藤田は本当に久しぶりにハマスタのこの場所に立ち、ファンに声を届けることができた。日曜の8回裏に打っていれば、その時点でも上がれたはずだが、あのヘッドスライディングと悔しさが、この日の結果に繋がったのかも知れない。

阪神に、やはりハマスタは気持ちよくプレーできると思わせないためにも、この日の勝利は大きかった。いろいろな時代にハマスタで戦って来たベテランが、意地を見せた試合だった。

ファームでは今永が先発、牧らも出場

ファームは、4月7日にチームで新型コロナウィルスの陽性判定が相次いでから、チーム編成上の問題で試合ができていなかった。4月6日以来のイースタンの試合は、復帰へ向けて調整中の今永が先発。4月5日の登板で2回33球を投げた今永は、通常であれば翌週の12日に50球をメドに投げるはずだったが中止。2週間空いたこの日は、80球をメドに登板し、1週分の遅れは練習などの調整で補っていた。

結果としては、5回80球で1安打1四球の無失点。1安打は、1球速報では当初倉本のエラーとなっていた。どう考えてもヒット性のウィーラーの当たりに追い付いて送球が乱れた。小深田もショートバウンドを捌けなかったが、あれはヒットだろう。

立ち上がりからストレートの走りも申し分なく、カーブがいつもより多く緩急を付けた投球だった。コロナの陽性判定から復帰の戸柱がちょうど出場するタイミングで、1軍でも組むであろうバッテリーでの調整になった。慎重を期すなら、来週もう一度ファームで100球以上を投げてから昇格になるだろうが、どうだろうか。ロメロを入れ替えるなら来週の火曜ハマスタで投げても良いと思うが。

牧、倉本もスタメンで出場し、初日は2打席で交代した。ショートに入った倉本は送球が乱れて最初エラーと判断されたプレーはあったが、強い当たりに反応出来ていたし、問題ない。その後、知野と入れ替わってサードにも入っていた。牧は、ショートゴロ併殺コースの当たりで、倉本から受けたボールを一塁へとんでもない悪送球。ランナーは進まなかったのでエラーは付かなかったが、まだ守備面では感覚が戻っていない部分もあるか。

バッティングでは戸柱が最初の打席でライトへライナーのヒット。ウレーニャが後逸して二塁打となった。牧は四球を選んだが、ヒットはなし。倉本も2打席凡退。山下は途中出場でファーストに入り、打席はライトファウルフライ。楠本も代打で出場し、セカンドゴロに倒れた。

段階的に出場を伸ばして行き、木曜にフル出場して金曜のマツダから1軍復帰が既定路線だろう。ただ、宮崎の離脱でどうなるか。これ以上ケガ人を出したくないので慎重になるのは分かるが、余裕もなくなってきた。20日以降のジャイアンツ球場にも注目したい。

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