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ソトの「あっち向いてホイ」炸裂!サヨナラ弾

04/20 横浜DeNA1x-0阪神(ハマスタ)

試合前の時点では防御率が5点台と6点台の投手の投げ合いとなったが、東と小川がそれぞれの持ち味を発揮し、7回まで無得点が続く。クローザーの三嶋を9回に投入したが、9回裏2アウトから佐野のフェン直の二塁打もサヨナラならず、延長戦に突入。三嶋が2イニング目も抑えると、10回裏先頭のソトがライトポール際へ3号サヨナラホームラン。連勝でカード勝ち越しを決めた。

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ポジ

ソトらしいホームランも戻って来た

三嶋がイニング跨ぎで10回表を抑えた。連戦中で3イニング目はない。2番から始まる11回表はキツいイニングになりそうだったので、何とか10回裏で決めたいと思っていた。ソトから始まる打順で、一発で決められるのは彼だけ。期待を持っての打席だった。

3球目の146キロストレートをファウルした時、これは「あっち向いてホイ」のホームランが出そうだなという予感があった。ソトが2年連続ホームラン王を獲得していた頃、よく打っていたのが、「あっち向いてホイ」のような打ち方のホームラン。

ボールを引き付けるタイミングで待ち、速球系はライトへ押し込み、変化球であれば前で捌いてレフトスタンドへ叩き込む。体はレフト方向へ向いていながら、打球は鋭くライトスタンドへ、というのが「あっち向いてホイ」のホームラン。

4球目、1ボール2ストライクから梅野が、高めの釣り球を要求した。ああ、それはコースをミスるとスタンドへ持って行くよと思った瞬間、浜地の投球が構えた通りのミットへ吸い込まれる直前、ソトのバットが捉えた。

スイングした体は、引っ張った時のようにレフトを向いているが、打球はライトのポール際ギリギリのところに飛び込んだ。これが入るのか?という右方向の打球が入ってしまうのが、ホームラン王ソトだ。

オープン戦でも、初戦の名護での日本ハム戦でライトへの2発のホームラン。手首の張りから復帰した横須賀スタジアムでもライトへのホームラン。この右方向への打球が戻っているのであれば、2018、2019年のソトが戻って来ているのかも知れない。

ソトを復活させているのは、もちろん技術的なところがほとんどなのだろうが、スタンドに観客が戻って来ているのも関係があるのではないか。日本に来て活躍した2018年、居場所を見つけたという発言が強く印象に残っている。MLBに定着できず、マイナーでの出場が多かったソトは、ベイスターズファンの声援を力に変えて活躍した。

ヒーローインタビューでも、観客がたくさん入るようになり、その前でプレーできることへの喜びを口にしていた。Withコロナ、今後さらに声援を送れるようになり、観客も戻って来れば、ソトはもっと力を発揮してくれるのではないか。

手術を受けたオースティンは日本に戻って来て、これからリハビリに入る。1軍の試合に戻るにはまだまだかかるが、以前のソトが戻って来るなら、その不在を埋めてくれると思う。今後のソトに期待したい。

尻上がりで開幕投手の投球を見せた東

前日にロメロが立ち上がりに3失点したこともあったのか、東は立ち上がり慎重な投球をしていた。中野にいきなり二塁打を打たれてしまったが、前日にやられていた佐藤輝を三振。後続も断って無失点で切り抜けた。

3回は先頭の梅野にヒットを打たれ、小川のバントは失敗したが、中野が送って2アウト2塁となったが、佐藤輝を打ち取った。4回は、2アウトからロハスJr.に二塁打を打たれ、糸原のショートゴロが内野安打になり、2アウト1、3塁のピンチ。豊田に3-1とボールが先行したが、渾身のストレートを2球投げ込んで空振り三振に取った。

5回は3者連続三振。このあたりからエンジンが全開になって来た。6回に佐藤輝にヒットは許したが、併殺に取り、他の打者は完璧に抑えた。序盤に慎重に投げたこともあって球数が嵩み、7回で降板したが、やっと開幕投手らしい投球ができた。

勝ちが付けばベストだったが、まずは自分が先発した試合でチームが勝ったことで、少し気持ち的にも楽になっただろう。次は打線の援護ももらって、立ち上がりから東らしいボールを投げ込んで勝ってもらいたい。

8回は伊勢が2アウトを取り、佐藤輝を敬遠して近本という場面でエスコバーを投入。2球で抑えて得点を許さなかった。9回からは三嶋も投入し、2イニングを1安打に抑えた。投手陣は延長10回を無失点リレー。前日の2回までにロメロが4失点したが、その後は阪神打線の得点力が下がっていることもあり、無失点が続いている。結果が出ることで、投手陣全体が良い流れになってくれればと思う。

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ヤジ

文句なしと言いたい劇的勝利だったが、やはりもっと早く点を取って、開幕投手の東に1勝目を付けたかった。だが、この日の小川は本当に良かった。山路球審の滅茶苦茶なストライクゾーンをうまく味方に付けて、角度のあるストレートを中心に、中盤からはカーブで緩急も付けた見事な投球だった。

正直、昨年までのイメージと、今年も青柳の代役でローテに入って成績も芳しくなかったので、打てるだろうと思っていたところはある。これほどの投球ができるのかと驚かされた。逗子市出身ということもあり、記憶しておこうと思う。

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キジ

当初は22日のマツダから復帰と報じられていた、コロナの療養期間が明けた選手たちだが、この日に戸柱、牧、倉本、山下が復帰した。牧は早速4番セカンドでスタメン。前日に左脚のハムストリングを痛めた宮崎は、炎症という診断で登録抹消せずに様子を見る方針となり、代わって倉本がサードに入った。

牧は最初の打席でヒットを放ったが、この日は小川に7回まで2安打と封じられたこともあり、倉本はノーヒット。終盤に戸柱が代打から守備に入り、山下も代打で登場したが凡退した。

ファームでは楠本がスタメン出場しており、近日中に上がって来るだろう。桑原も今週のうちにファームで出場できるのではないか。

代わって益子、伊藤裕、梶原と代替指名選手が登録を外れたが、それに混ざって知野もファームへ合流した。開幕スタメンを勝ち取った知野だが、守りのミスが相次ぎ出場機会を失って行った。バッティングも機会が少なく能力を発揮するのは至らず。

守備の基本動作は春季キャンプで繰り返したと思うので、あとは実戦での守備の動きをもっと意識を持って学んで欲しい。打球判断、カバーリングといった基本動作に対して応用的な要素がまだ足りない。そして、もちろん打つ方ももう一回り大きくならないと、なかなかスタメン機会を得られない。貴重な経験をしたが、それを生かせるかどうかは、今後次第。5月の新潟遠征も一つの目標だと思うので、そこまでにアピールを続けたい。

宮崎は何とか長期離脱は免れたが、おそらく今週のうちは出場を限りなく少なくし、来週以降で様子を見ながらという感じだろう。そこまではサードで倉本、田中俊、そしていずれ柴田も入って来るだろう。ただ、サードを守れる右打者として伊藤裕と知野を同時に外したのは疑問。藤田、田中俊との比較になったので仕方ない面はあるが、内野は少し左打者に偏る感じになりそうだ。

牧が戻ったら宮崎がいないという状況になってしまったが、少しずつメンバーが戻って来る中で、阪神戦に連勝し、ハマスタでの3連戦で今季初の勝ち越しも決まった。木曜は天気予報が悪いが、試合ができるようであれば、この流れに乗って一気にスイープしたい。近年はハマスタが阪神のホームのような状況が続いていたので、ここで反撃し、心理的な意味でホームを奪還したい。

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