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三嶋不在もリリーフが奮起し無失点リレー 逆転勝ち

04/26 横浜DeNA6-4読売(ハマスタ)

直近3度の登板で序盤に大量失点しているロメロは、この日も初回から岡本和に2ランを浴び、先制を許す。その後は何とか追加点を与えず粘りの投球。5回裏、戸柱の二塁打からロメロの四球も絡み、桑原と佐野の連続タイムリーで逆転。牧が2ランを放って一挙5点のビッグイニング。ロメロが6回続投も2点を奪われ交代。宮國がピンチを断ち切り、田中健、伊勢、エスコバーが気持ちの入った投球で無失点リレー。ソトのソロで1点を加えて逃げ切った。

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ポジ

リードを守り切ったリリーフ陣

現状クローザーを任されている三嶋が、体調不良のためベンチ入りせず。山崎、砂田がまだ復帰していない状況で、さらに苦しい陣容になった。

先発のロメロが、初回の岡本和の2ランによる2点だけで踏ん張って来たが、逆転した直後の6回に捕まった。1点差となりなおも2アウト2塁という場面で、宮國が登板した。宮國は、ピープルズが腰の違和感で登録を外れたため、金曜の先発という予想もあったが、この日もブルペンに入っていた。

大城には際どいボールを見極められ、歩かせてしまったが、代打の若林には3球変化球の後、147キロのストレートをアウトサイドのコーナーに投げ込み、ファウルチップで空振り三振。スピードガン以上に威力を感じるボールだった。

ここで同点とされていたら、また展開は変わっていただろう。1点リードで流れを保ったからこそ、ソトのホームランが生まれたと思う。ヒーローインタビューには代表してエスコバーが呼ばれたが、個人的には宮國がヒーローだったと思う。

そして、7回は1番から始まる勝負どころで、田中健が見事な投球を見せた。先頭の吉川には粘られ、最後はストレートを右中間へ弾き返された。桑原がダイビングキャッチを試みたが、グラブの土手寄りに当たってしまい、着地の衝撃も重なってボールが零れ落ちてしまった。ノーアウト2塁というピンチを迎える。

ここから、2016年CSに導いたリリーバー田中健の投球が冴える。坂本には1-2からストレートをファウルさせた後、カーブを投げて引っ掛けさせ、ショートゴロ。2塁ランナーを釘付けにした。ポランコにはボールが先行したが、アウトサイド低めのコーナーにスライダーを配し、当たり損ねのピッチャーゴロ。

この日ホームランを打っている岡本和にも臆せず勝負した。2ボールからカーブ2つで追い込み、フルカウントから最高の高さへフォークを投げ込み、引っ掛けさせてサードゴロ。ベテランらしいテクニックを見せ、田中健を象徴する緩いカーブを度胸良く投げ込んだ。先週の4年ぶり勝利も嬉しいが、こういう場面でしっかりと1イニングを抑えて来てくれる姿に、ホントに復活したんだと実感させられた。

8回は伊勢が、三者凡退に抑えて流れをベイスターズへ手繰り寄せた。左の丸、香月とこの日3安打のウォーカーを打ち取った投球は見事だった。ウォーカーには意図したのか分からないが、インサイド高めに強いボールを投げて空振り三振。ロメロがアウトサイドの変化球を合わせられていたので、これは裏をかいたと思う。香月もストレートで空振り三振。甘かったが、ボールに力があった。

ただ、先頭の丸には3-1とボールを先行させてしまった。5球目はアウトサイドのコースギリギリに投げられたので、力で押し込めたが、一つ間違えば大怪我になっていた。三嶋も日曜に先頭を歩かせて逆転を許した通り、この展開で先頭を歩かせると苦しい投球になる。球威は申し分ないし2点リードなので、もっと大胆さがあっても良い。

最後はエスコバー。スピードガンは157キロを計測していたが、まだ打者がそこまで速さを感じていないように見えた。回転が良くないのかも知れない。岸田は1-2と追い込んでから、インサイドのストレートで詰まらせる配球なのに、逆球でアウトサイドの高めへ。合わされてセンター前ヒット。本来ならエスコバーのストレートが高めに来たら、空振りが取れて欲しいが、タイミングをバッチリ合わされているのは不安だ。

松原にも同様にフルカウントからのストレートをセンターへ弾き返された。8、9番の代打を出してしまうとピンチで1番からの攻撃となり、非常に苦しい。これはまたやらかしてしまうのではないかと思ったが、吉川をピッチャーゴロに取り、少し握り損ねたところで併殺は無理と判断し、サードへ送球した。

ノーアウト1、2塁とピンチを迎えてしまっていたので、熱くなっているのかと思ったが、意外にも冷静な判断だった。バント失敗と同じ形になり坂本を迎える。この日は坂本が当たっていなくて助かった。2球目のスライダーを打ち上げてセカンドフライ。続く代打の中島も初球のストレートを打ち上げてくれてゲームセット。何とか断ち切って今季初セーブをマークした。

エスコバーも三嶋がいない中で期するものがあったと思うので、気合も入っていたし、結果が出せてホッとしているのではないか。ヒーローインタビューでは「オトコハダマッテナゲルダケ」を連呼していた。これから暑くなり、もっとパフォーマンスが上がって来ると信じている。

新打線が5回に機能しビッグイニング

この日、桑原と柴田が復帰。前の試合から4番の牧以外の打順を動かして、新打線を組んで来た。1、2番に入っていた楠本を牧の後ろの5番に持って行き、桑原、佐野、ソト、牧、楠本という並びにした。好調のソトが勝負を避けられないようにする意図もあると思うが、この5人で一気に決めたいというイメージもあるだろう。

5回は、7番の戸柱が二塁打、柴田のショートゴロで三塁に進み、ロメロが四球で歩いた。1アウト1、3塁のチャンスで1番に返った。桑原が復帰初ヒットとなるレフト線の二塁打を放つと、佐野も積極的に打ちに行き、連続二塁打。この場面は攻撃的2番がハマった形だ。

ソトはライトフライだったが、佐野がきっちりと三塁へ進んだ。フォークが武器の戸郷も少し投げづらくなったはずだ。牧はフォークをファウルした後、ストレートがやや甘く入ったところをしっかりと捉え、右中間スタンドへ運んだ。オープン戦はホームランがなく、中距離打者と言われる牧だが、既に5号。特に右方向への打球がさらに力強くなっている。当たり前のように数字を残しており、ケガさえなければという予想の通りに2年目のジンクスはなさそうだ。

ソトが7回に、右方向へ打った瞬間というホームラン。2年連続ホームラン王のソトが帰って来た。この打ち方ができるからこそ、40本を超えるホームランを打てた。近年は引っ張り傾向が強過ぎた。オースティンと張り合いたかったのか、体のコンディションが良くなかったのか分からないが、今年のソトのバッティングには強引さがないし、軸がしっかりしていて、速いボールは右方向へ強く押し込み、変化球は前で捌くことができている。インサイドの課題はあるが、甘いボールを確実に捉えて行けば、トータルでは数字が残るはずだ。

まだ宮崎はいないし、数か月先にはなるがオースティンも入って来る。大田が控えに回っている状況なので打線の陣容としては揃っている。石井コーチの発案なのかは分からないが、打線も今までにない組み方で、単に見栄えが良い並びではなく、得点が取れるように考えられている。この部分が一番期待していたところであり、今後もどのようにして得点力を上げて行くか、非常に楽しみだ。

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ヤジ

ロメロは2勝目を挙げたが、全体的にボールが高いし、スピードガン表示は出ているものの、手投げ感が強く回転が良くないのだろう。打者が動くボールやスピードに困っていない。中盤は低めに行くボールもあったし、打者の狙いと合わない形で三振も取れていたが、やはり打たれてしまう。

基本的には前週までと大きくは変わっていない投球だったと思う。もう少し低めに集めてゴロを量産したのが、昨年の良い時期の投球。時期的にまだ仕上がっていないのか、メカニック的にどこか問題があるのか。ひとまず2勝目を挙げ、勝って反省できるのはプラス。来週は得意の中日戦での投球になるかと思うが、しっかりとした内容を見せて欲しい。

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キジ

那覇では連敗に終わった読売戦で、今季初勝利。Twitterでは書いていたが、昨年の読売戦は開幕8連敗。0勝8敗3分で7月4日になってやっと初勝利を挙げていた。今年はまだ広島戦で勝ちがなく6連敗中だが、読売戦は昨年のようなことがなく、まずは一つ勝てた。

再び連勝の波に乗って行きたいところで、2戦目は東ではなく坂本が予告先発として発表された。東は、木曜の3戦目にずらすのだろうか。ピープルズが外れた分、金曜の先発も空いているが、この日宮國はリリーフで投げており、どうやらファームで前回好投している有吉に白羽の矢が立つようだ。

この日、ファームは平塚で17:30からのナイターが予定されていたが、雨の為中止。今永が1軍復帰に向けて最終登板を予定していたが、それも流れた。27日の横須賀にスライド登板すると思われる。濵口や石田も少なくとも一度はファームで登板してからの復帰ということなので、今週は有吉に期待をかけることになりそうだ。

山崎、砂田もどこかでファームでの実戦をこなした上で復帰となるはず。27日以降の登板にも注視したい。体調不良でベンチを外れた三嶋は、PCR検査は陰性だったということだが、心配ではある。そういった事情もあるので、山崎の復帰が待たれるところ。しばらくは三上や平田も含め、ブルペン総動員で乗り切るしかない。

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