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濵口が気迫の8回零封!投手戦制し最多の貯金2

08/10 横浜DeNA3-0阪神(ハマスタ)

エース今永に続き、濵口が気迫の投球でゼロを並べる。しかし、打線は天敵の伊藤将に苦しみ、0-0のまま8回へ。濵口が8回の1アウト2塁を凌ぎ、120球の熱投を見せると、8回裏2アウトランナーなしから大田がエラーで出塁。佐野がヒットで繋いだ後、4番の牧がレフトフェン直のタイムリー二塁打。悪送球でさらに1点を追加し、続く宮崎もタイムリーを放ち3点を先制。9回は苦しみながら山崎がピンチを断った。

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ポジ

濵口が気迫の投球、バックも守備でバックアップ

濵口が気迫の投球を見せた。初回はロドリゲスに3ボールとしたが、フライアウト3つで三者凡退。課題の立ち上がりはサクサクと終えた。2回は1アウトから糸原を歩かせてしまうが、陽川のライトへの大飛球を大田がフェンス際で好捕。すぐさまファーストへ送球した。このボールがノーバウンドでストライク返球。飛び出していたランナーが戻れずに併殺となった。

糸原も、大田が捕れなければ還れるように、セカンド付近で打球の行方を見ていたので、ミスというわけではない。だが、大田の送球があまりにも素晴らしかった。フェンスに激突しながら、投げるまでが早く、送球もスピードがあり、コントロールも完璧だった。これほどの送球は滅多に見られるものではない。前日のサヨナラ打も良かったが、これは本当に惚れ込むプレー。

このプレーをしてもらえば、当然ながら濵口も気合が入る。3回、4回を三者凡退に抑え、5回は2アウトからこの日初ヒットを陽川に許したが、後続を断った。7回は先頭の山本にヒットを打たれたが、牽制球で誘い出してアウトに取った。

8回は、タイミングが合っている陽川に右中間を破られ、1アウト2塁のピンチ。梅野には粘られたが、最後はチェンジアップで空振り三振。8番の木浪は前日マルチだったが勝負を選び、きっちりとセカンドゴロに取り、ガッツポーズを見せた。

この場面、木浪を歩かせて9番の伊藤将まで回し、代打を出させる方が良いのかなと思ったが、齋藤隆コーチがマウンドに行き、木浪勝負を選んだ。それにより、伊藤将が続投となったが、思わぬ展開になった。

天敵の伊藤将を仕留めた4番の一打

8回裏、2アウトランナーなしから大田が投手の横を抜けるゴロ。セカンドの山本が追い付くも捕球しきれず、ファンブル。記録はエラーとなった。伊藤将に合っていた佐野が初球をレフト前ヒット。2アウト1、2塁で4番の牧を迎えた。

4月6日、甲子園球場で完封目前だった伊藤将に対して、9回2アウトから同点打を放った牧。この日は3回に、同じように2アウトランナーなしから大田と佐野の連打で1、3塁のチャンスを作ったが、真ん中のストレートをミスショットし、凡退していた。

8回の打席では2球で追い込まれてしまったが、3球目のインサイドへのストレートが高めに来たところを上手く捌き、レフトフェン直の二塁打。どの打者もインサイドに苦労していて、ここも牧が詰まらされたと思ったのだが、打球はしっかりと飛距離が出ていた。インサイドに意識があったし、捌き方が芸術的だった。

大田がホームインし佐野もサードまで進んだが、中継が乱れて佐野も還って来た。待望の先制点は2点。さらに、気落ちした伊藤将から宮崎もレフト線へのヒットで3点目を奪った。なかなか濵口を援護できなかったが、阪神の守備の乱れにも乗じて大きな3点を奪った。

佐藤輝との真剣勝負、充実感溢れる山崎

濵口には代打のオースティンを起用していたので、同点でも山崎が登板となっていただろう。準備は十分のはず。スターナイト限定の演出で、暗転した球場にリリーフカーで登場した。先頭の原口には捉えられたがショートライナーで1アウト。島田も当たり損ねのゴロだったが、飛んだコースが良く内野安打。代打のロハスJr.はツーシームが少し浮き、一二塁間を破られた。

一発同点の場面となり、ロドリゲスには2球目のインサイドのストレートを強烈に弾き返された。しかし、これは佐野の正面で2アウト。そして、佐藤輝を迎える。阪神打線の中でも一発を打つ可能性が一番高い打者。ここは歩かせてもやむを得ないのかなと思ったのだが、バッテリーは勝負だった。

カウント2-2から5球連続でファウル。山崎もこの対戦を楽しんでいるかのようだった。不安そうな表情はなく、気合が入った投球。投げる時の雄叫びがいつもに増して大きく、ストレートも154キロまで上がって行った。アドレナリンが全開という感じだった。

見ているこっちは、一発で濵口の勝ちが消えてしまうのでヒヤヒヤしていたが、純粋に真剣勝負に没頭するバッテリーと打者。野球の醍醐味であるクローザーと4番打者の力の対決だった。最後は11球目、ストレートをインハイに投げ切り、勝った。

33球も要してしまったが、試合終了後の山崎の表情は充実感に溢れていた。心身ともに良い状態を保てているのだろう。どうしてもファンは、ここ2年のことがあるので、少し調子が悪い様子を見ると不安になってしまうが、クローザーとして堂々と投げ込んでいた。24セーブを挙げ、数字としても復活を遂げているが、この日の投球を見ると改めて、本当に復活したんだなと感じさせられた。

ベンチがどう判断するかだが、個人的には11日の試合は山崎をベンチから外し、クローザー伊勢で臨むべきと思う。33球投げたら、既に連投したようなもの。濵口の頑張りで伊勢もエスコバーも温存出来ているのだから、山崎を使わずに勝負すべきと思う。

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ヤジ

今日はなし。白熱の投手戦、最後まで手に汗握る展開で勝ち切ったことが全て。

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キジ

投手戦を制して阪神に連勝、今季最多の貯金2とした。三浦監督就任後、初めてとなる貯金2となった。初と言うには2という数字は寂しい。ここからもっと増やして、上位に食い込んで行きたい。

6月26日にハマスタでの広島戦に敗れ、開幕カードに続きハマスタで広島にスイープされた。借金9となり、球団通算の借金1,000にリーチをかけてしまった。そんな中で始まった、横浜F・マリノスとのコラボ、I☆YOKOHAMA SERIES。6月28日に始まったこのイベントで、阪神を相手にまさかの3連勝。限定のコラボユニフォームのご利益、負けない女神マリンのお陰とも言われ、ここからベイスターズの反撃が始まった。

その後、ハマスタでは引き分けを挟んで連勝が続き、前日で9連勝となった。そして、8月10日はマリノスコラボで勝利の女神と言われたマリンの誕生日だった。マリノスはルヴァンカップで残念ながら敗れてしまったが、ベイスターズのハマスタ連勝は10まで伸びた。

ハマスタでの10連勝は2015年以来、7年ぶり。その2015年は、中畑監督の最終年。5月に貯金11をマークし、首位を快走。4月から5月にかけてハマスタで11連勝している。オールスターを首位で迎えながら最終的に最下位という、史上初の珍事となった年でもある。

連勝20152022
14/22 De7-4T6/28 De6-2T
24/24 De8-1D6/29 De4-2T
34/25 De5-2D6/30 De6x-5T
44/26 De5-3D7/6 De3-1D
55/4 De6-1S7/16 De3x-2S
65/5 De5-4S7/17 De10-2S
75/6 De4-2S8/2 De5-2C
85/8 De6-5G8/3 De6x-5C
95/13 De6-3D8/9 De3x-2T
105/14 De4-3D8/10 De3-0T
115/22 De6-5T

現地に行かれる方も、最近ハマスタで負けを見ていないという感じかと思うが、それもそのはず。最後に負けたのは6月26日。雨天中止やノーゲーム、オールスターも挟み、読売3連戦がコロナの影響で延期となり、かなり長い期間負けなしの状態が続いている。

前回のハマスタ11連勝も阪神戦で達成しているが、今回も連勝を11まで伸ばすことができるだろうか。4試合もサヨナラ勝ちがあり、劇的な勝利で連勝して来た。依然として平日のハマスタ阪神戦は負けなしの状態で、このまま一気にスイープしたい。

森下
床田
大野雄
小笠原
高橋宏
青柳
伊藤将

8月に入って6勝1敗と好調だが、対戦相手の先発投手を並べると、このメンバーを相手にして勝っていることは本当に凄いと思う。打線が、というよりも互角以上に渡り合っている先発投手とそれを引き継ぐリリーフ陣。月を追うごとにどんどん改善している投手陣が、8月に入ってさらに良くなっていることが一番の要因だろう。

QSをマークできなかったのは、5回無失点で交代した坂本だけという状態。今週は二人ともHQSをマークしている。石田は先週、スターナイトの3戦目に先発して4回まで無失点に抑えていたが、ノーゲームになった。その投球を維持しQSをマークしてできれば勝機も見えて来る。阪神はトミージョン手術から復帰した才木。3試合で2勝、防御率1.06と素晴らしい数字を残しており、3戦目も息詰まる投手戦となりそうな気配。投手が踏ん張り、打線の援護を待つ展開にしたい。

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