球団新記録ハマスタ12連勝！　今永が粘投

08/16 横浜DeNA3-1読売(ハマスタ)

初回に桑原の二塁打から佐野の内野ゴロ間に先制点を奪うも、今永が2回に岡本和に特大のソロを浴びて同点。その後、菅野との投げ合いが続いたが、5回にソトが11号勝ち越しソロ。さらに桑原のタイムリー二塁打で2点のリードを奪う。今永が8安打を浴びたが粘りの投球で、7回1失点。伊勢から山崎に繋ぎ、ピンチを招いたが断ち切った。

ポジ

今永が8安打を許しながらも、無四球で粘り、岡本和のソロによる1点だけで凌いだ。

初回、吉川にヒットを打たれ、1アウト1塁から丸への際どい変化球がボールとなった後、右中間への打球は桑原が飛び込むも届かず二塁打。1アウト2、3塁のピンチだったが、中田がチェンジアップに泳いで浅いセンターフライ。復帰の坂本も打ち取って、何とか無失点の立ち上がり。

しかし、1点をもらった直後、2回先頭の岡本和にインハイのストレートを完璧に捉えられた。狙われていたかなという感じで、ストレートをあそこまで飛ばされては仕方ない。良い意味で割り切れたホームランではないか。

その後も、5回以外は毎回ヒットを打たれ、二塁打も4本あった。6回は振り逃げの後の二塁打で、再び1アウト2、3塁だったが、ウォーカーがストレートに合っておらず、三振を奪って無失点で切り抜けられた。毎回のようにピンチを招き、球数が嵩んだ。7回117球と良いピッチングとは言えない内容だが、とにかく粘ったし、歩かせなかったのが1失点という結果に繋がった。

内容は今一つでも、7回1失点でチームを勝利に導けば、エースとして役割を果たしたと言える。山崎が何とか踏ん張って、今永に7勝目が付いた。開幕から1ヶ月強、出遅れたが2桁勝利も見えて来た。引き続き、チームの投手陣を引っ張り、高みへ導いてもらいたい。

今永を援護したのは桑原。初回は菅野の高めに浮いたストレートを右方向へ弾き返し、風にも乗ってリボンビジョンの最上部を直撃した。あと僅かで先制ソロだった。5回は、2アウト2塁のチャンスで、今度は真ん中のスライダーを引っ張り、レフトフェン直の二塁打で柴田を還した。貴重な3点目となった。

8回にもヒットを放って猛打賞。夏男と呼ばれるが、昨年シーズントータルで3割を打った打者としては、まだまだ物足りない数字。1番に入って爆発し、ダイヤモンドを駆け回ってもらいたい。ヒーローインタビューで「愛してるよヨコハマ」がもっと聞けるようになってくれれば。

勝ち越しのソロを放ったのはソト。菅野が立ち直り、乗って来たところで少し浮いたカットボールを右方向へ。風に乗ってスタンドまでギリギリ届いた。12日のヤクルト戦に続く11号で、またも殊勲のホームラン。その時にも書いたが、今年のソトのホームランは勝利に直結する、非常に良い場面で出ている。良かったり悪かったりと安定していないが、復調してくれると心強い。

大和がコロナの陽性判定を受けて離脱している中、ここ最近はショートでスタメン出場が続いている柴田は、バッティングの状態が良くなっている。春先から打率が低迷して苦しんでいるが、ようやく2割を超えそうだ。3・4月と6月が悪すぎたが、8月は.294となり、ヒットを期待できる状態。森の肩や足も魅力だが、バッティングの調子で考えると柴田の起用になってくるだろう。

伊勢が8回を三者凡退に抑えた。中軸の中田、坂本、岡本和という打順だったが、危なげなく抑えた。このところ、ランナーを背負う登板が目に付くが、この日はストレート、変化球ともに良かったと思う。

山崎は、2アウトまでは素晴らしい内容だったが、東京ドームで同点ソロを打たれている吉川の前で、意識してしまったのか、ポランコを歩かせた。最悪、ポランコに一発を浴びても良い場面。歩かせて吉川を迎えたくなかった。結局、吉川にツーシームをライト前に運ばれてピンチを拡大。

重信で切らないと丸、中田と一発逆転の場面を迎えてしまうところ、重信に対してもボールが先行。一発はない打者で、現状の山崎のストレートなら力でねじ伏せて欲しかったが、コースを狙い過ぎた。結局はフルカウントから高めのストレートを連投し、最後はサードゴロに打ち取った。リードを守ればクローザーとして問題ないのだが、現地で観ていてヒヤヒヤするし、疲れた。それでも26セーブ目で、通算200セーブまであと4とした。防御率も1点台で文句のないクローザーとして復活している。

ヤジ

菅野という名前とエース今永が先発という点で、1点を取りに行き、初回はノーアウト2塁で楠本にバントを命じた。結果的に佐野の内野ゴロできっちりと先制点を取れたので、良かったのかも知れない。ただ、コロナから復帰したばかりで、前回のファームでも4失点と不安を残している菅野に対し、1点だけを取りに行くのは少し弱気かなと感じた。

2回は、6番のソトがヒットで出塁したが、7番の柴田にはバントを選択せず。これは結果論になるが、柴田が併殺となり、8番の嶺井でこのイニングが終わってしまった。柴田のバッティングは調子が上向きだとは思うが、ここは嶺井と今永にも期待し、最悪でも9番まで回るような選択が良かったように思う。

3回が今永から始まって、三者凡退で切り抜けたことで菅野が乗って来てしまった。5回にソトが、少し浮いた変化球を叩き、風の後押しで勝ち越しホームランを放ったから良かったものの、立ち上がりに捕まえ切れずに乗せてしまった。今永の粘投がなければ、違う結果を招いていたかも知れない。

8回も先頭の桑原の3本目のヒットからチャンスを拡大したが、あと1本が出なかった。ソトは良い当たりだったが正面を突いた。こういう場面でのダメ押し点が取れない流れが、9回裏のようなピンチに繋がる。貯金を5個、10個と増やして行くのであれば、もっと隙のない野球が必要になるだろう。

キジ

球団新記録となる、ハマスタでの12連勝を達成した。7月7日の1分を挟んでいるが、6月28日から連勝が続いて来た。2006年と2015年にハマスタ11連勝があったが、いずれも最下位に終わった年。何としても新記録の12連勝に伸ばしたいと思っていたが、13勝4敗だった火曜日に達成することができた。「Mr. Tuesday」というべき今永の先発と、巡り合わせも良かった。

ヤクルトも勝ったため、ゲーム差は7のまま。しかし、CS争いという意味では、菅野と坂本が復帰した読売にこの試合を渡さなかったのは大きいと思う。前のカードで勝ち越して来ただけに、さらにポジティブな要素は与えたくない。初戦を取れたので、勝ち越しを目指したい。

2戦目は濵口が先発する。天気が少し心配ではあるが、これ以上の雨天中止は厳しい。何とかもって欲しい。メルセデスは苦労している印象。復調して来たソトを中心に、中軸でしっかりとランナーを還して行きたい。3戦目は、石田ではなくローテを変更してロメロになりそうだ。戸郷か、山崎伊か分からないが分が悪いので、連勝しておきたい。

この日は仕事の後、19時30分から販売される730チケットで観戦した為、少な目だがスマホで撮影した写真を。

少し早めにハマスタに着いてしまったので、ベイビヤガーデンでテレビ観戦。この日は暑かったが風が強く、屋外で冷たいビールを飲むには良い気候だった。それもあって、満席だった。向かい側の花壇に座っている人もいるくらい、盛況だった。

レフトスタンド近くのファンクラブブースでグッズを買おうとした時、スタンドから歓声が。コンコースのテレビで見ると、ソトの勝ち越しホームランがリプレイされていた。19:25頃からチケット売り場の列に並び、730チケットの購入を待つ。

近年はほぼ100%、ベイチケでセブンイレブンでの発券なので、球団の純正？のチケットは久しぶり。この日は☆4で、内野指定席Bが1,000円引きで3,100円。席が残っている他の券種も1,000円引きになるようだ。ウィングでもいいかなと思ったが、グラウンドからの距離が近く、ゆったりしてそうなBを選択した。