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入江が2回完全! 3点差逆転でハマスタ13連勝

08/17 横浜DeNA7-3読売(ハマスタ)

濵口が3回に坂本のタイムリーなどで3点を奪われ、打線はメルセデスに4回までノーヒット。さすがに連勝は止まりそうという雰囲気になっていたが、5回裏に1アウト満塁のチャンスを作ると、桑原の2点タイムリーと楠本のセーフティスクイズで同点。6回には、ソトが連夜の勝ち越しホームランを放つと、入江が2イニングをパーフェクトリリーフで流れを呼び込む。8回に宮崎の2ランでダメ押し。エスコバーが締めてハマスタでの連勝記録を13に更新した。

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ポジ

入江がリリーバーとしてランクアップ

開幕直後は、先発が早く降りた際のロングリリーフ、いわゆる敗戦処理として使われていた入江。ボールは速いがコントロールがバラつき、良い時と悪い時の差が激しく、失点を重ねる登板も目に付いた。防御率は6点台だった。

5月に入り、5日の中日戦でリリーフ登板ながらプロ初勝利を挙げ、同期の牧と一緒にヒーローインタビューに立った。これで一つ自信が付いたのだろう。5月の月間は3.72とまずまずの数字を残した。三嶋やクリスキーの離脱、さらには7月に田中健も離脱し、徐々に入江がリードした場面や僅差の展開で任されるようになって来た。

数字も月を追うごとに改善し、6月に2点台の防御率をマークすると、7月は8試合登板で無失点。8月も維持しており、6月24日の広島戦を最後に13試合連続無失点としていた。三浦監督も、今後の過密日程を見据え、伊勢やエスコバーの負荷軽減のために、入江をセットアッパーとして起用することを明言していた。

12日のヤクルト戦では、2点リードの8回にエスコバーが1アウト満塁とした場面で登板し、オスナに押し出し四球は与えたものの、サンタナと山田を打ち取ってピンチを断ち、勝利に貢献していた。

この日は、2点リードした7回から登板。ウォーカーをストレートで3球三振に取るなど、150キロ台中盤の球威で押して三者凡退。逆転したチームの勢いをさらに加速させた。8回のマウンドにも回跨ぎで上がり、2番坂本からの好打順を三者凡退に抑えた。

坂本は3球三振。復帰から間もないところ、入江のストレートには完全に遅れ、カットしに行ったようなスイングが空を切った。丸はフォーク2球で追い込んだ後、少し粘られたが、フォークで内野ゴロ。そして、中田との勝負。

最近好調で4番に入る中田には警戒したのか、力みが強く高めに抜けてしまい3ボール。だが、4球目をインサイドのストレートでストライクを取ると、150キロのストレートを続けてファウルを打たせ、フルカウントに持ち込む。最後はインサイドへストレートを投げ込み、詰まらせてサードゴロに打ち取った。

中田を3ボールから落ち着いて打ち取った姿に、大きな成長を感じ、何とも嬉しい気持ちになった。これでリリーバーとして、一段階高みに上がったと思う。もちろん、伊勢がそうだったように、ずっと無失点が続くわけではないし、セットアッパーをやって行く上で、先発投手の勝ちを消したり、逆転されてチームに迷惑をかけることもあるだろう。それも経験だが、十分に担えるだけの能力があると思う。

ヤクルトの木澤も、昨年はファームでもかなり打ち込まれている日もあったが、今年は成長し、重要な場面を任されるまでになっている。14日の試合も、小澤をリリーフした木澤が火消し役となり、勝利に繋がっていた。

入江も、昨年は開幕ローテーション入りを果たしたが、結果が出ずにファーム落ち。さらに右肘のクリーニング手術を受けた。大卒のドラフト1位として、全く結果が出ない中で、シーズン中盤に手術を受けるというのは不本意だし、相当苦しかったと思う。だが、春先に打たれた経験も生かしながら、今年に向けて準備していたし、春季キャンプでも精力的に取り組んでいた。

やはり打たれることで学ぶことは多い。リリーフという意味では、明大で1学年上の先輩だった伊勢の存在も大きいと思う。ここに来て、入江がこれだけの投球をしてくれることは、9月に向けては非常に心強い。

この日、6回を抑えた平田も、登板間隔が大きく空いたかと思えば、延長戦の厳しい場面で登板したりと、ベンチにとっては非常に助かる存在だと思う。サヨナラ負けをした印象が強く残るので、一部のファンからは文句も出ているが、彼のような貴重な存在を理解すべきだと思う。

伊勢やエスコバー、そして入江がいるからこそ、平田がそれよりも前や、彼らを使った後の延長戦でしっかりと仕事をしてくれれば、この日が4勝目となったように、チームにとっては大きな勝ちを拾うことができる。誰もが勝ちパターンに入るほど圧倒的な能力があれば良いが、そうも行かない。そういった意味で、ブルペンを支えてくれる存在は大きい。同じ役割を担っていた田中健の復帰も待たれるところ。そこに三嶋、クリスキー、ガゼルマンが入って来れば、何とか9月の連戦を乗り切れるかも知れない。

調子を上げてきたソト、桑原が打線を活性化

8月は特に先発投手が素晴らしい活躍を見せており、投手力で快進撃を演じている状況。打線は、大和や大田らコロナによる離脱者がいることもあり、それほど得点力は上がっていない。だが、夏に強い桑原と、復調して来たソトの存在が、打線を活性化している。

桑原は前日の3安打に続き、3点ビハインドの1アウト満塁から2点タイムリー。この日はこの1本だったが、十分な役割を果たしている。桑原が切り込み、中軸にランナーを置いて回すことが、得点力に繋がるのは言うまでもない。守備でも投手を助け、大きく貢献できるだけに欠かせない存在だ。

そして、ソトが連夜の決勝打となるホームラン。11号2ランは、前日とは打って変わって、赤星のカーブを鋭いスイングで振り抜き、低い弾道のライナーでレフトスタンドに突き刺さった。右方向へのあっち向いてホイのホームランも魅力だが、やはりソトはこういう豪快なバッティングが、相手の怖さを倍増させる。振り回せとは言わないが、一発長打の怖さは与えて行きたい。

石井琢朗コーチと、毎日バッティングドリルをこなしている。下半身の動きとトップを作るタイミングを確認するティーや、変化球で泳がされた時の捌きを練習するために、通常よりも少し前にトスし、それを下半身の粘りを使って打つティーをこなしていた。そうした取り組みが、少しずつ結果として表れて来ている。今後も期待したい。

柴田はこの日もマルチヒット。ようやく打率が2割に乗ったが、8月月間では3割打者。ショートへの内野安打や併殺崩れを見ると、森の肩ならと思ってしまうことがあるが、バッティング面も考えると今は柴田を使って行きたいところ。大和の復帰は想定より遅れているようだが、うまく使って行きたい。

宮崎はこのところ少し不振に陥っているのかなという感じだったが、8回に佐野がランエンドヒットでスタートしたところ、ややインサイド寄りの高めストレートを素晴らしい捌きで回転して叩き、打球はそのままレフトスタンドに届いた。こういうバッティングを見ると、さすがだなと思う。願わくば、もう少しここぞの場面で打ってもらえるとね。

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ヤジ

濵口は3回、大城にヒットを打たれた後、重信を歩かせてしまった。ここがポイントだった。ヒットで繋がれてしまうのは仕方ないにせよ、自らランナーを溜めてしまっては。メルセデスのバントは、濵口自身が素晴らしいフィールディングで三塁をフォースアウトにしたが、吉川の一二塁間の打球を牧がダイビングでよく止めたが、送球の際にボールが手に付かずオールセーフ。

メルセデスは一生懸命走るし、足も遅くないが、一塁ランナーは投手なので、1つはアウトに取りたかったところ。決してエラーではないが、こうした球際の強さも必要だろう。丸の打球も少し弱く、併殺が取れなかった。この打球と丸の走力だと森の肩でも難しかったとは思うが、そうした点が一つずつ足りずにまとまった点になった。

調子が良いとは言え、中田の二塁打で3点目を取られてしまったのは余計だった。ここは何とか2点で止めて欲しいところだった。だが、それ以上の点を与えなかったことは、うまく切り替えができていて、良かったと思う。それが逆転勝利に繋がった。

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キジ

5回表までは、全く勝機の見えない試合だったが、5回裏の連打を機に、一気に追いつき、逆転した。ソト、柴田の連打で打順は戸柱だったが、バントで送るのではなく、いきなり代打オースティンのカードを切った。結果、オースティンは三振だったが、ここで勝負に行くぞというメッセージが、チームを引き締めたと思う。

嶺井がラッキーなヒットで続き、桑原が監督の思いに応えるタイムリーを放った。楠本のセーフティスクイズもサインだったのだろうか。決して俊足ではない嶺井がランナーだったが、上手く決めてくれたと思う。このイニングの采配は非常に良かった。

打順が下位のところで平田を登板させ、それに見事に応え、逆転の流れを呼んだ。逆転してからは入江を投入し、伊勢が連投になることも考慮して回跨ぎをさせた。前日30球を投げている山崎をベンチから外していたので、入江がもう1イニング行けば、9回に前日は投げていないエスコバーを使うだけで済む。入江は18日はベンチを外れるのだろう。9月の過密日程を見据え、いろいろと準備していることも窺える。

ハマスタでの連勝は、記録を更新して13連勝となった。この日は難しいかと思ったが、3点差を逆転して見せた。勢いに乗ってさらに伸ばして行きたい。そして、貯金も今季最多の5となった。2020年8月10日に24勝19敗2分となって以来。この年は6月下旬に開幕したので、まだ序盤だった。

先ほどツイートした内容。当ブログのアカウントで、投稿の元ネタをツイートしたりしているので、まだの方はぜひフォローしていただければと思うが、貯金6となると優勝を争って2位となった2019年以来となる。ヤクルトを追いかけるのであれば、上記の通りラミレス監督でさえも成し得なかった2桁の貯金が必要となる。オールドファンが思い起こす1997年のようになるには、その壁を越えられるかが分かれ道となるだろう。

読売にも連勝したが、3戦目は既に2桁勝利を挙げている戸郷が先発となる。一番難しい相手で、こちらはロメロが読売戦の相性を買われて、ローテーションを変更しての先発となる。この日は3点差を逆転したが、同じような展開は続けて期待できない。ロメロが最少失点でゲームを作り、中盤から終盤で勝負という形に持って行けるか。4連勝して1敗、また4連勝というパターンが続いているが、今週もそこに持ち込みたい。

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