07/15 横浜DeNA1-2広島東洋(ハマスタ)
今永と大瀬良が序盤はお互いにパーフェクトピッチングという投手戦。6回、京田がチーム初ヒットを放つと、戸柱はバントを2度失敗した後、ライト線へのヒットで1、3塁。今永が初球にスクイズを決めて先制した。今永は8回5安打無失点の好投。9回は山崎が登板するが、坂倉に痛恨の同点弾を浴びた。デビッドソンにも二塁打を打たれてエスコバーに交代したが、會澤の犠牲フライで逆転を許し、そのまま逃げ切られた。
ポジ [Good]
前回、7回1失点で15奪三振という素晴らしい投球を見せた今永が、中7日のマウンドでエースらしいパフォーマンスを見せてくれた。初回は上本、野間を連続三振で立ち上がり、4回まで5三振を奪ってパーフェクトピッチング。
5回2アウトからデビッドソンに初ヒットを打たれたが、後続を断った。6回は2アウトから上本のヒットと野間への死球でピンチを招いたが、秋山の鋭い打球は牧の守備範囲でセカンドライナー。7回、8回はヒットでランナーを出したが、後続を断った。
8回124球で5安打無失点。エースとして申し分ない投球だった。打席でも、6回にノーアウト1、3塁でスクイズを決めた。一塁ランナーを二塁へ進めて併殺を回避するのだと思ったが、京田のスタートがかなり早かった。サードが前に出て来るのでリードは大きめ取れるが、スクイズでスタートしていたと思う。きっちり転がした今永のバントが素晴らしかった。
残念ながら7勝目を掴むことができなかったが、十分なパフォーマンス。WBCを終えて1ヶ月弱の調整を経て合流したが、1敗しかしていない点は非常に素晴らしい。5月は神宮で打ち込まれ、甲子園では青柳に打たれて黒星を喫したが、6月、7月と素晴らしい内容が続いている。防御率2.07だが東に続く5位。奪三振は95でリーグトップに立った。堂々とオールスターに出場し、後半戦はチームの優勝に貢献してもらいたい。
パーフェクトピッチングが続いていた大瀬良から、6回に京田が初ヒットで切り開き、先制点を呼び込んだ。不運な当たりもあったが、守備も再三良いプレーを見せていた。
代打で藤田が今季初ヒット。8回に代打で登場し、栗林に2球で追い込まれてしまったが、3球目に高めを狙ったストレートが少し中途半端な高さになったところをライト線へ弾き返した。ようやく19年目が開幕した。この打球が打てるならまだまだ行ける。気持ちも少し楽になったところで、今後の活躍を期待したい。
ヤジ [Bad]
今永と大瀬良の素晴らしい投げ合いの中で、5回までパーフェクトピッチングと抑えられた。6回に初ヒットから今永のスクイズで先制点は取ったが、その1点だけだった。
8回、戸柱が何とかランナーを進めようと、自らバントヒットを狙うなどしたが、最後は三振。京田が一塁の残ったまま代打の藤田が登場し、ライト線への二塁打を放ったが還れず。楠本も凡退して無得点に終わった。
佐々木氏が、クローザーが登板する前のイニングは、得点できないのであればすぐに終わってくれた方がいいと言っていたが、最悪なパターンになってしまった。
山崎は先頭の菊池をショートゴロに取り、続く坂倉へ初球はインサイド低めのストレートで見逃し。2球目は戸柱がアウトサイド低めに構えていたが、ストレートが浮いた。高めに投げる配球で、意図して投げたボールとは違い、リリースポイントが早くなってしまったボールは、初速で151キロを記録していても本来の球威が出ない。
高めに合わせた坂倉の打球は、リボンビジョンの上で弾んでレフトスタンドへ消えた。ホントにギリギリのところで入ってしまった。高めに浮いてしまっているので山崎に非がないわけではないが、あれをレフトスタンドに持って行かれたら打者を褒めるしかない。スプリットが中に入ってライトスタンドへ完璧なホームランを打たれたのなら投手が悪いが、坂倉が見事だった。
何故かホームランが非常に出にくくなったハマスタだが、一番痛いところでホームランが出てしまった。だが、クローザーなのでここで切り替え、同点のままサヨナラ勝ちへ向かうために後続を断って欲しかった。デビッドソンにはボールが先行し、最後はスプリットが真ん中に入ってレフト線の二塁打。
ここで三浦監督が出てエスコバーに交代した。逆転まで行ってしまった場合、球数を抑えるために交代することはあるが、同点の状態で交代となったことは何を意味するのか。オールスターまでの3試合、総力戦で出し惜しみしないというのはあるだろう。だが、仮に同点だった場合は9回にクローザーが行くわけで、本来リリーフでベストな投手が投げているはずなのに交代するというのは普通ではない。
セーブシチュエーションでは、5月5日の神宮で長岡に逆転サヨナラ2ランを打たれた以外は失敗がなかった。ハマスタでは初めての失敗となる。これで6敗目。打たれればチームの負けに繋がる厳しいポジションで投げているのは分かるが、それにしても多い。
やっと3点台に戻った防御率もまた4.45となった。中日のマルティネスは別格としても、各チームのクローザーで4点台というのはいない。西武の増田が3.94と良くないが1敗のみ。4点台となった湯浅も栗林もクローザーを外れている。精神的にも体力的にも過酷なポジションだが、そんな中で代役として入った矢崎は素晴らしい数字を残しており、立派だと思う。
セーブシチュエーションでの失敗は2度目ではあるが、同点の場面で登板し、味方の勝ち越しを呼び込むのもクローザーの仕事なので、そこはあまり言い訳にもならない。監督やコーチがこの日の投球をどう捉え、判断して行くか。次もクローザーで行くということになりそうな気はするが。
伊勢が昨年くらいの安定感であれば入れ替えてもいいが、現状だとちょっと厳しいかなと思う。防御率1.95だから伊勢の方が良いという声もあるだろうが、クローザーで投げたらまたちょっと違って来ると思う。ウェンデルケン、森原もいるが、一度配置転換をして後半戦へ向けて良い形を探るのも一つの手かも知れない。気持ちとしては、やはり康晃に胴上げ投手になってもらいたいのだが。
キジ [Other]
負けた事実は変わらないので、次頑張るしかないのだが、こういう勝てる試合を落としていると、なかなか優勝までたどり着かない。Aクラスに入れればというくらいなら仕方ないさでもいいが、優勝するならこのような展開のゲームを勝ち切る陣容にしなければならないと思う。
阪神の首位ターンが決まり、阪神連敗、DeNA連勝の場合のみ同率首位は残るが難しいだろう。広島が貯金を7まで伸ばし、DeNAとゲーム差なしとなった。今、広島以外のファンはこれじゃ優勝ムリと思っているんじゃないかな。
読売は少しだけ離れたが、上位3チームが2ゲーム差の中に入っているということで、オールスター前までこのくらいの範囲に入っていれば、8月、9月に勝負どころがやってくる。そこまで残ることと、そこで勝つことが重要。
今永の投打に渡る活躍を無にしてしまっただけに、非常に悔しい負けになった。切り替えるためにも勝つことが必要。勝ち頭の東で連敗を阻止したい。広島は、前回6回無失点に抑えられた野村。阪神戦でも6回無失点で勝利投手となっており、今季復活を懸ける。ローテーションをズラしてここへ持って来た。今度は何としても得点を取りたい。
頼むから気分良く湘南乃風のライブ見させてよ。
17時開始というナイター。16:30ごろに着席したが、STAR SIDEでも日が差し込んで来て暑い。
スタメン
BLUE☆LIGHT SERIES 2023 ~SUMMER~のゲスト「≠ME(ノットイコールミー)」から3名がセレモニアルピッチ。打者は梶原、捕手は山本。
スタメンキッズに声をかける先発の今永。
ハッピースターダンスでも≠MEが登場。
WINNERはなかなかクセが強かった。
スクイズのサインを見ているところ
代打で藤田が今季ハマスタ初登場。二塁打を放ち、代走と代わってベンチへ。関根や伊藤らが出迎える。
9回、康晃登場も逆転される。
距離があってネット越しなので難しい。
9回裏は三者凡退で終了。三浦監督が一歩前に出て深い一礼。
試合終了と共に、横浜スパークリングトワイライトの花火が、山下公園と臨港パークで上がり始めた。會澤のヒーローインタビュー中、ベイスターズファンには悲しい花火となった。
アリーナ席の入場開始。≠MEのファンだろうか、全力で走ってステージ前を確保していた。メンバーの名前が書かれたビブスが推しのグッズなのだろうか。
さすがにこの日の試合展開だと、多くのベイスターズファンが席を立ってしまった。そんな中ではあるが、≠MEのBLUE☆LIGHT LIVE。
球団公式You Tubeチャンネルに中継の様子は上がっているが、スタンド視点ということで映像を。
コメント
ワーストゲーム。クローザー剥奪しないと優勝は無理でしょう。
クローザーを剥奪した広島が絶好調なのがそれを証明しています
今永のピッチングを見てワーストゲームと言ってしまうのはどうかと思いますが、結果は厳しいものでした。
クローザーは剥奪となりましたね。ブルペン全体で支え合って欲しいと思います。
個人的に勝てた試合だったかといわれたら多分違うかなと思いました
攻撃の戦績を確認すると、1番から6番の打者が全員ノーヒット
フォアボールの出塁すら一度もない攻撃の停滞ぶりでした
6回の先制シーンは、7番の京田陽太のヒットの後に戸柱選手のヒットで無死一、三塁
そこに今永選手がスクイズで得点を挙げたもののみ
チーム全体で3安打、1四球と4回しかランナーを出していない状況ですね
正直、最後まで広島の攻守共に実力はかなり上だなと感じました
怪我人は多いですが、それも関係ないくらいに選手層の厚みを感じましたし、恐らく優勝争いに後半から十分に絡めるくらいの地力はあるかなと
山崎選手はクローザーを剥奪されたそうですね
代わりの選手が誰になるか分かりませんが、早めに打線の復調を図らないとかなり厳しくなりそうです
オースティンさえいれば…
そうですね、3安打1点で勝つなんて甘くないよなと思いましたが、長いシーズンそういう勝ちもあるし、優勝するなら必要なのだろうと。
7月は明らかに広島、中日、ヤクルトが良い状態なので、大きく崩れず耐えたいところです。
ハマスタでも得点がなかなか入らないのは苦しいところですね。オースティンはオールスター明けでしょうけど、ファームで守備就かなかったので、もう少しかかりますかね。